366日の奇跡

夏目とろ

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[第7章]心に花を咲かせましょう

08

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 うちの学校には新聞部の他に報道部があり、これは普通校の放送部にあたる。ただ、金持ち校だけあって校内放送はスピーカーの音声だけじゃなく、テレビ局も真っ青な設備が整ったスタジオがあり、ン千万円も下らないと噂されているテレビカメラも何台か所有していたりする。
 まさに柴咲テレビとでも言えそうなテレビ局もどきがあり、毎週水曜日の昼休みに新聞部のゴシップ記事も真っ青なワイドショー番組もどきの校内放送をしていて、生徒達に大人気なのだ。

 特に生徒会の面々と風紀委員の上層部のスクープは絶好のネタだった。校内で行われるイベントはもれなくテレビ中継されていて、人気者は練習風景までもが放送されるのだ。
 きっと、日向や日下部が向かった第二体育館も同じようにパニックになっているだはずだ。

「鷹司!」

 毎年サボっていた記憶がある鷹司は特に真面目にやるのかと心配していたが、持ち前の運動神経の良さは伊達じゃなく、バンバンアタックを決めている。

「もういっちょ!」

 鷹司にトスを上げると、軽くアタックするふりで腕を振り下ろした鷹司の後ろから橘がバックアタックを決める。この二人は息がぴったりで、時間差攻撃やフェイントも決めていた。
 バレーに出場する中では小柄な俺は毎年セッターで、体育の時間にあまりバレーをしないのにも関わらず、それなりに上手くなってたりして。

「ナイス! アタック!」

 それより何より俺が鷹司か橘にトスを上げれば、それぞれが対応してアタックを決めてくれる。二人がちらりとアイコンタクトをしたかと思えば、俺が指示しなくてもフェイントやクイックアタックを決める凄さだ。
 ちなみにどちらかにクイックトスを上げても必ずスパイクを打ち抜いてくれるから、俺のトスが凄いように見えるんだよな。

 抱かれたいランキングの2トップの練習を一目見ようと体育館には見学者が溢れていた。まるで体育館がオリンピック会場のようで、ってか、皆サボってないで練習しろよと言いたくなる。

「橘!」

 橘に声を掛けてトスを上げると、ひょいと身を屈めた橘の後ろから鷹司がバックアタックを打ち抜いた。
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