29 / 181
28話 これが最後のじれったいシーン
しおりを挟む
僕がイップスになって、二週間が過ぎていた。
フェイスの情報は先の交戦以来途絶えている。あいつの事だ、各地を物見遊山でほっつき歩いているのだろう。
その間僕は変わらず仕事に励んでいる。変わった事を言えば、シラヌイから回される仕事の量が多くなった所か。
「シラヌイ、終わったよ。ついでに兵站割り当ての見積もり表や四天王軍への異動希望者リストも作っておいたし、クレーム対応の手紙も出しておいたよ」
「えっもうそこまでやっちゃったの? じゃ、じゃあ次はえーっと、えーっと……あんた仕事早すぎんのよぉ!」
……まぁこんな感じに、僕が空気読めない事してシラヌイを困らせてしまう事も多いのだけど。
仕事量が増えたのは、僕にとってはありがたかった。事務処理をしている間、僕の頭から剣の事が離れるから。
シラヌイの言いつけ通り、僕は剣術の訓練を休止している。だけど今まで刀を握らない日はなかったから、何もしていないとどうしても頭に刀の事が浮かんでしまう。
今の僕にとってそれは苦痛だ。僕は刀を振るどころか、鞘から抜く事すら出来なくなっている。今まで出来ていた事が出来なくなる苦痛は、日を追うごとに強くなっていた。
もう一度、前のように刀を振るいたい。気持ちは焦るばかりだ。
「ほら、顔上げる。今刀の事考えてたでしょ」
シラヌイに胸を叩かれ、我に返った。
彼女は目を細くし、大きなため息を吐いた。
「あんたって根っからの剣術バカね。そりゃ、あんたの母親が教えた物だし、思い入れが強いのも分かるけど」
「ごめん。母さんの思い出は僕にとって、切っても切れない事だから」
「もう耳にタコが出来る位聞いたわよ。……それじゃ、次刀の事を考えそうになったら……」
シラヌイが言いかけた時、ノックが聞こえた。
出てみると、女性の兵士が二人、書類を抱えてやって来ていた。
ふさふさの毛皮を携えた人狼と、ラミアか。何度か一緒に仕事してたっけか。
「あの、頼まれていた資料を届けに着ました」
「わざわざ届けてくれたのか? 助かるよ」
「ディック、貴方剣が使えないって聞いたけど、大丈夫なの?」
「ん……どうにかする。いつかまた使えるようになるだろうし」
「でも困るでしょう? 私達に出来る事はない?」
「貴方がまた剣が使えるようになるなら、協力するから。な、なんなら今度一緒に出掛けたり……殺気!?」
僕も感じた。恐る恐る振り向くと……。
「辣臥剛縺ォ縺翫¢繧玖√″繧剃ク弱∴繧薙?∵ア晁ヲ壽縺ッ蜃コ譚・縺溘□繧阪≧縺ェ縲」
「古代魔法の詠唱してる!? 二人とも早く逃げて!」
「は、はわわわわ!?」
「失礼しましたー!」
ラミアと人狼が一目散に逃げていく。古代魔法の詠唱は僕もひやりとしたよ。
「シラヌイ……ファイアボールならまだしも古代魔法はやりすぎ……」
「んで、出かけるの?」
「ん?」
「ラミアと人狼に色目使われて鼻の下伸ばしてんじゃないっての。行きたきゃ勝手に行けばいいじゃないのよバーカ」
……拗ねてる、相当拗ねている。尻尾がへにゃっと垂れ下がっているのが証拠だ。
最近になって分かったけど、シラヌイはかなりのヤキモチやきだ。些細な事ですぐに機嫌を損ねてしまう。そんな時は……。
「すみませんでした、もうしません」
素直に謝るに限る、ソユーズから教わった事だ。
「違うでしょうがっ」
「あだっ」
だけどすぐに殴られた。話が違うぞソユーズ。
「そうじゃなくて、どっかに出掛ける時は私が一緒って言ってんでしょうがアホンダラ」
「いてて……ごめん、聞き取れなかったけど、何?」
「……私の事を考えなさい」
「へっ?」
「さっき、刀の事考えそうになったらの話の続き。ほら、私ってあんたの母親と同じ顔してんでしょ。意識反らすのに使えるんじゃないかなーって思っただけで、その他深い意味はないからさ」
いや、尻尾が思い切り揺れているよ。深い意味があるんだろう。
彼女の意図する事が分かって、つい苦笑してしまう。そしたらシラヌイは脛を蹴り飛ばしてきた。
「なぁにぃ? その馬鹿にしたような笑いは。私なんか変な事言ったかしらねぇ?」
「違うよ。前に比べて分かりやすいなと思っただけ」
「!? そ、そりゃそうでしょうよ! 私も誤解されないよう気を遣ってるんだから! 変に勘違いされて異動届でも出されちゃ、私一人でまた仕事やんなきゃならないし……ともかく! 私の副官になれんのはあんただけ! あんたを副官で扱えるのも私だけ! その辺理解しときなさいよ!」
シラヌイは照れると口数が多くなる。最初会った時からは考えられない位、表情豊かになったな。
仕事に戻りながら、そっとロケットを覗き込む。ロケットの中では元気だったころの母さんが優しく微笑みかけている。
不意に母さんの顔にシラヌイの影が重なり、目を瞬いた。なんだろう、最近母さんの肖像画を見ると、シラヌイの影がだぶるようになっていた。
「シラヌイには母さんの影が映らないのに……どういう事なんだろう」
「なんか言った?」
「いや、なんでもない」
意識してしまったからだろうか。僕は赤面し、シラヌイの顔を見れなかった。
◇◇◇
<リージョン視点>
『って考えてるんだけど、どうかなリージョン』
「そうですね……俺もディックが適任だと思います」
俺は魔王様からある相談を持ち掛けられていた。
魔王軍が手にした魔導具の件だ。現状我々魔王軍が対処すべき問題は、勇者フェイス。奴の持つ聖剣エンディミオンを対処せねば、将来奴は大きな脅威となる。
現時点ですら奴は無敵に近い。俺の見立てでは、四天王の力を結集してようやく同等以下と言った所だろう。それだけ分が悪い相手だ。
「勇者と戦える者は一人でも多い方がいい、特に魔導具が扱える者は重要です。ディックが適合者として選ばれたのなら、あいつに魔導具の復活を任せるべきでしょう。勇者との因縁もありますしね」
『だよね。ところでディッ君のイップスは治ったのかな?』
「まだですね……俺としても早く治って欲しいのですが」
『文官にするには勿体ないからね。折角お買い得な中途採用雇えたと思ったのに、フェイスってば壊してくれちゃってぇ。……イップスって労災適用していいのかな?』
「えっ? うーん……確かに業務内で受けた心傷ですけど……うーん?」
ケガやうつ病なら分かるが、イップスってどうなんだろうな。ちょっと線引き曖昧だけど……適用しちゃっていいんじゃないか? 分類上、PTSDとして通してもいいだろうし。
「軍医のメンタルケアを受けているようですし、セカンドオピニオンで外部の医師を受けたら出してもいいのでは?」
『前例無いけど作っていっか。んじゃまぁ早速予約入れちゃおうかね』
「えっ?」
魔王様は水晶玉に手をかける。通信用の魔具で、一定の魔力を込めると遠方に連絡できる代物だ。
『あ、もっしードレカー君。久しぶりだねー』
「! ドレカー先輩!?」
通信先の名前を聞いて驚いた。魔王様と話しているのは……俺達の先輩だ。
『うんうんそーなの、魔導具の修復と、ちょっとイップスっちゃった社員のメンタルケアをしてほしいんだ。今一応お医者さんもやってんでしょ? え、保険証と紹介状持ってこさせろ? うんわかったーそんじゃねー』
「……魔王様、ドレカー先輩、医者になっていたんですか? というよりドレカー先輩にディックを診せるんですか?」
『ドレカー君なら任せられるよ。向こうで心療内科をやってるし、一旦環境変えるのも気分転換になるだろうし』
「は、はぁ……」
とは言っても、ドレカー先輩は人を激しく選ぶ。俺達以上に濃すぎる人だし、かえって悪化させたりしないだろうな。
「……本当に大丈夫なのか?」
『大丈夫だって、ドレカー君はワシと波長が合うからさぁ。退職しちゃったのが残念な人材だったよーうんうん』
あんたと馬が合う人だから余計に心配なんだよっ!
ディックが行くとなるとシラヌイも行くだろうし……はぁ……あいつら胃に穴が空かなければいいんだがな……。
フェイスの情報は先の交戦以来途絶えている。あいつの事だ、各地を物見遊山でほっつき歩いているのだろう。
その間僕は変わらず仕事に励んでいる。変わった事を言えば、シラヌイから回される仕事の量が多くなった所か。
「シラヌイ、終わったよ。ついでに兵站割り当ての見積もり表や四天王軍への異動希望者リストも作っておいたし、クレーム対応の手紙も出しておいたよ」
「えっもうそこまでやっちゃったの? じゃ、じゃあ次はえーっと、えーっと……あんた仕事早すぎんのよぉ!」
……まぁこんな感じに、僕が空気読めない事してシラヌイを困らせてしまう事も多いのだけど。
仕事量が増えたのは、僕にとってはありがたかった。事務処理をしている間、僕の頭から剣の事が離れるから。
シラヌイの言いつけ通り、僕は剣術の訓練を休止している。だけど今まで刀を握らない日はなかったから、何もしていないとどうしても頭に刀の事が浮かんでしまう。
今の僕にとってそれは苦痛だ。僕は刀を振るどころか、鞘から抜く事すら出来なくなっている。今まで出来ていた事が出来なくなる苦痛は、日を追うごとに強くなっていた。
もう一度、前のように刀を振るいたい。気持ちは焦るばかりだ。
「ほら、顔上げる。今刀の事考えてたでしょ」
シラヌイに胸を叩かれ、我に返った。
彼女は目を細くし、大きなため息を吐いた。
「あんたって根っからの剣術バカね。そりゃ、あんたの母親が教えた物だし、思い入れが強いのも分かるけど」
「ごめん。母さんの思い出は僕にとって、切っても切れない事だから」
「もう耳にタコが出来る位聞いたわよ。……それじゃ、次刀の事を考えそうになったら……」
シラヌイが言いかけた時、ノックが聞こえた。
出てみると、女性の兵士が二人、書類を抱えてやって来ていた。
ふさふさの毛皮を携えた人狼と、ラミアか。何度か一緒に仕事してたっけか。
「あの、頼まれていた資料を届けに着ました」
「わざわざ届けてくれたのか? 助かるよ」
「ディック、貴方剣が使えないって聞いたけど、大丈夫なの?」
「ん……どうにかする。いつかまた使えるようになるだろうし」
「でも困るでしょう? 私達に出来る事はない?」
「貴方がまた剣が使えるようになるなら、協力するから。な、なんなら今度一緒に出掛けたり……殺気!?」
僕も感じた。恐る恐る振り向くと……。
「辣臥剛縺ォ縺翫¢繧玖√″繧剃ク弱∴繧薙?∵ア晁ヲ壽縺ッ蜃コ譚・縺溘□繧阪≧縺ェ縲」
「古代魔法の詠唱してる!? 二人とも早く逃げて!」
「は、はわわわわ!?」
「失礼しましたー!」
ラミアと人狼が一目散に逃げていく。古代魔法の詠唱は僕もひやりとしたよ。
「シラヌイ……ファイアボールならまだしも古代魔法はやりすぎ……」
「んで、出かけるの?」
「ん?」
「ラミアと人狼に色目使われて鼻の下伸ばしてんじゃないっての。行きたきゃ勝手に行けばいいじゃないのよバーカ」
……拗ねてる、相当拗ねている。尻尾がへにゃっと垂れ下がっているのが証拠だ。
最近になって分かったけど、シラヌイはかなりのヤキモチやきだ。些細な事ですぐに機嫌を損ねてしまう。そんな時は……。
「すみませんでした、もうしません」
素直に謝るに限る、ソユーズから教わった事だ。
「違うでしょうがっ」
「あだっ」
だけどすぐに殴られた。話が違うぞソユーズ。
「そうじゃなくて、どっかに出掛ける時は私が一緒って言ってんでしょうがアホンダラ」
「いてて……ごめん、聞き取れなかったけど、何?」
「……私の事を考えなさい」
「へっ?」
「さっき、刀の事考えそうになったらの話の続き。ほら、私ってあんたの母親と同じ顔してんでしょ。意識反らすのに使えるんじゃないかなーって思っただけで、その他深い意味はないからさ」
いや、尻尾が思い切り揺れているよ。深い意味があるんだろう。
彼女の意図する事が分かって、つい苦笑してしまう。そしたらシラヌイは脛を蹴り飛ばしてきた。
「なぁにぃ? その馬鹿にしたような笑いは。私なんか変な事言ったかしらねぇ?」
「違うよ。前に比べて分かりやすいなと思っただけ」
「!? そ、そりゃそうでしょうよ! 私も誤解されないよう気を遣ってるんだから! 変に勘違いされて異動届でも出されちゃ、私一人でまた仕事やんなきゃならないし……ともかく! 私の副官になれんのはあんただけ! あんたを副官で扱えるのも私だけ! その辺理解しときなさいよ!」
シラヌイは照れると口数が多くなる。最初会った時からは考えられない位、表情豊かになったな。
仕事に戻りながら、そっとロケットを覗き込む。ロケットの中では元気だったころの母さんが優しく微笑みかけている。
不意に母さんの顔にシラヌイの影が重なり、目を瞬いた。なんだろう、最近母さんの肖像画を見ると、シラヌイの影がだぶるようになっていた。
「シラヌイには母さんの影が映らないのに……どういう事なんだろう」
「なんか言った?」
「いや、なんでもない」
意識してしまったからだろうか。僕は赤面し、シラヌイの顔を見れなかった。
◇◇◇
<リージョン視点>
『って考えてるんだけど、どうかなリージョン』
「そうですね……俺もディックが適任だと思います」
俺は魔王様からある相談を持ち掛けられていた。
魔王軍が手にした魔導具の件だ。現状我々魔王軍が対処すべき問題は、勇者フェイス。奴の持つ聖剣エンディミオンを対処せねば、将来奴は大きな脅威となる。
現時点ですら奴は無敵に近い。俺の見立てでは、四天王の力を結集してようやく同等以下と言った所だろう。それだけ分が悪い相手だ。
「勇者と戦える者は一人でも多い方がいい、特に魔導具が扱える者は重要です。ディックが適合者として選ばれたのなら、あいつに魔導具の復活を任せるべきでしょう。勇者との因縁もありますしね」
『だよね。ところでディッ君のイップスは治ったのかな?』
「まだですね……俺としても早く治って欲しいのですが」
『文官にするには勿体ないからね。折角お買い得な中途採用雇えたと思ったのに、フェイスってば壊してくれちゃってぇ。……イップスって労災適用していいのかな?』
「えっ? うーん……確かに業務内で受けた心傷ですけど……うーん?」
ケガやうつ病なら分かるが、イップスってどうなんだろうな。ちょっと線引き曖昧だけど……適用しちゃっていいんじゃないか? 分類上、PTSDとして通してもいいだろうし。
「軍医のメンタルケアを受けているようですし、セカンドオピニオンで外部の医師を受けたら出してもいいのでは?」
『前例無いけど作っていっか。んじゃまぁ早速予約入れちゃおうかね』
「えっ?」
魔王様は水晶玉に手をかける。通信用の魔具で、一定の魔力を込めると遠方に連絡できる代物だ。
『あ、もっしードレカー君。久しぶりだねー』
「! ドレカー先輩!?」
通信先の名前を聞いて驚いた。魔王様と話しているのは……俺達の先輩だ。
『うんうんそーなの、魔導具の修復と、ちょっとイップスっちゃった社員のメンタルケアをしてほしいんだ。今一応お医者さんもやってんでしょ? え、保険証と紹介状持ってこさせろ? うんわかったーそんじゃねー』
「……魔王様、ドレカー先輩、医者になっていたんですか? というよりドレカー先輩にディックを診せるんですか?」
『ドレカー君なら任せられるよ。向こうで心療内科をやってるし、一旦環境変えるのも気分転換になるだろうし』
「は、はぁ……」
とは言っても、ドレカー先輩は人を激しく選ぶ。俺達以上に濃すぎる人だし、かえって悪化させたりしないだろうな。
「……本当に大丈夫なのか?」
『大丈夫だって、ドレカー君はワシと波長が合うからさぁ。退職しちゃったのが残念な人材だったよーうんうん』
あんたと馬が合う人だから余計に心配なんだよっ!
ディックが行くとなるとシラヌイも行くだろうし……はぁ……あいつら胃に穴が空かなければいいんだがな……。
0
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
妾の子だからといって、公爵家の令嬢を侮辱してただで済むと思っていたんですか?
木山楽斗
恋愛
公爵家の妾の子であるクラリアは、とある舞踏会にて二人の令嬢に詰められていた。
彼女達は、公爵家の汚点ともいえるクラリアのことを蔑み馬鹿にしていたのである。
公爵家の一員を侮辱するなど、本来であれば許されることではない。
しかし彼女達は、妾の子のことでムキになることはないと高を括っていた。
だが公爵家は彼女達に対して厳正なる抗議をしてきた。
二人が公爵家を侮辱したとして、糾弾したのである。
彼女達は何もわかっていなかったのだ。例え妾の子であろうとも、公爵家の一員であるクラリアを侮辱してただで済む訳がないということを。
※HOTランキング1位、小説、恋愛24hポイントランキング1位(2024/10/04) 皆さまの応援のおかげです。誠にありがとうございます。
【完結】パパ、私は犯人じゃないよ ~処刑予定の私、冷徹公爵(パパ)に溺愛されるまで~
チャビューヘ
ファンタジー
※タイトル変更しました。
「掃除(処分)しろ」と私を捨てた冷徹な父。生き残るために「心を無」にして媚びを売ったら。
「……お前の声だけが、うるさくない」
心の声が聞こえるパパと、それを知らずに生存戦略を練る娘の物語。
-----
感想送っていただいている皆様へ
たくさんの嬉しい言葉や厳しい意見も届いており一つ一つがすごく嬉しいのと頑張ろうと感じています。ご意見を元に修正必要な部分は随時更新していきます。
成長のため感想欄を閉じませんが公開はする予定ありません。ですが必ず全て目を通しています。拙作にお時間を頂きありがとうございます。これからもよろしくお願いします。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる