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83話 怪盗の目的。
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私とディックは、巫女姉妹に連れられて祈祷場への道を歩いていた。
本来なら巫女にしか通れない神聖な道だけど、特例として私とディックのみ入る事を許された。
ワイルが狙っている世界樹の涙は、祈祷場にあるそうなのだ。ラピスの証言から察するに、奴はガラハッドの力を利用して、世界樹の涙までのルートを探っていたようね。
「でもここまで入り込んだのなら、とっとと奪えばいいのに」
「人間領に居る時一度だけ、ワイルに関する記事を見た事がある。どうも、ワイルファンの新聞記者が独自に接触したみたいでね。なんでも、「鍵のついてない金庫には興味が無い、ガチガチに固めた金庫をこじ開けてこそ面白い」だそうだよ」
「ふぅん、そんな事するから、世間じゃ人気があるのかね」
ワイルは指名手配犯だが、世間では人気の高い怪盗だ。
鮮やかな盗みの手口、派手なパフォーマンス、そして弱者からは盗みを働かず、悪人や悪徳貴族を中心にターゲットにしている義賊だからだ。
世間にしてみれば、娯楽の少ない毎日に刺激を与えてくれるエンターティナーって目で見られている。ワイルが盗みを働けば、あがるのは非難ではなく歓喜の声だ。
けど、だからこそ分からない。ワイルは国を混乱させるような宝は盗まないのに、エルフの国を揺るがすような真似をしたんだろう。
「ここが祈祷場です、巫女以外を入れるのは、前例にない事です」
「二人がワイル様を捕まえるのに重要な人だから、特例で入れてあげるんだよ。ワイル様を絶対捕まえてあんな事やこんな事を……うへへへ……」
全く空気読まないドアホな巫女はともかく、私達は祈祷場へ案内された。
祈祷場は人一人が入れる小さな部屋で、木の根で壁を作っている。中央には祠が作られ、中には、ブリリアンカットを施されたエメラルドが安置されていた。
見ていると、吸い込まれそうになる力を感じる。部屋にはランタンを始めとした光源が無いのに、エメラルドから出ている光で緑色に優しく照らされている。
これが世界樹の涙、エルフの国にとって最も大事な宝石か。
「世界樹の涙は、世界樹の力が込められた魂のような物です。もしこれを盗まれれば、世界樹は死を意味します。何としても守らなければ……この国はおしまいです」
「そんな重大な物を盗もうとしているのか。ワイルらしくないな……」
ディックが怪訝な顔でつぶやいた。
私もそう思う。ワイルは決して国を滅ぼすような真似はしない、弱者を虐げる事は避ける男なのに。
けどあいつが予告を出したって事は、間違いなくここへ来る。目的はさておき、限界態勢を整えておかないと。
「後で守備体勢の打ち合わせをしましょう。ワイルが相手である以上、並の警戒網ではいけません。全戦力を守備に回さなければ寝首を狩られます」
「分かっています、私をさばくほどの相手ですからね。この日ばかりは全兵を出勤させます。国が消えるかもしれない一大事、休んでいる暇なんかありません」
ラズリですら厳重な警戒をしている。世界に名を轟かせる大怪盗は伊達じゃあないな。
「じゃあさじゃあさ! 私は当日、この部屋にいていいかな?」
「姉様?」
ラピスが手を挙げ、嬉々として提案した。
「それは流石に危険です、もしワイルに手籠めでもされたらどうされるのです?」
「でもここにも守る人が必要じゃないかな。衛兵は近づけないし、ラズリもここじゃ力を発揮できないでしょ?」
「うっ……」
「私が祈祷場に居れば、世界樹を通してワイル様がどこにいるのか感じ取れるよ。ラズリとも念話で話せるし、きっと役に立つと思うの」
へぇ、世界樹の巫女ってそんな力が。姉妹だからかしらね。
危険なのはわかるけど、ワイルは殺人はしない。この子自ら差し出すような真似をしない限りは大丈夫……のはずよ。
一兵卒としてはお勧めしたくないけど、世界樹の巫女という特殊性を考えれば、悪くない考えかもしれない。
「姉様は一度言い出したら聞きませんものね……いいでしょう、分かりました。ただし、私が祈祷場へ来るまでは、決して出てこないでください。そしてワイルに惚れているからといって、手心を加えるような真似もダメですよ」
「勿論! むしろ私が捕まえてあんなことやこんな事を……うふ、うふふ……」
だぁから、あかんなぁこの子。ワイルを捕まえる事前提で夢見てるわ。
相手は天下の大泥棒、魔王と人間双方から追われているのに捕まらないのに、世界樹の巫女とは言え少女一人で捕まえられるわけないじゃない。
特に世界樹すら欺く魔導具の持ち主……この子は全力で守らなくちゃね。
◇◇◇
エルフ軍が総力を挙げ、国全域に包囲網を作っていく。
その様子をディックと見ながら、私達はワイルについて話し合っていた。
「ねぇ、どう思う?」
「ワイルの動向についてか、なんとも言えないな。彼の行動パターンからして、ちょっと不自然なところが目立つからね」
「ええ、国を左右しかねないような宝物は奪わないはずなのに。あいつの過去の遍歴を見ても、そんな事件を起こしたことは一度もないのよ。
「ワイルは決して馬鹿じゃない。頭のいい男だ。もしかしたら、行動の裏に何かがあるのかもしれない」
「確かにね。何らかのメッセージ性がある、そう考えれば納得がいくもの」
エルフ軍を総動員させるほどの事態を誘発させて何かに備えさせている? でもいくらなんでも考えすぎかしら。
「短い間に色々な事がありすぎて困るな、頭がこんがらがるよ」
「まぁ、惑わされないようにするのが一番でしょうね。私達は目の前の事に集中する、それでいいと思う」
「それもそうか。わき目を振って足元掬われたらどうしようもないし……僕らはエルフを守る事に気を払わないとな」
魔王様からの指令であるエルフとの同盟締結、これを円滑に進めなくちゃならない。障害となるワイルは、ここで排除しとかないとね。
それに、ディックはディックでワイルに拘る理由がある。
「盗の魔導具ガラハッド、あれを手に入れて所有者の解約を行えば、ハヌマーンを覚醒させられる。そうすればフェイスと、互角以上に戦えるようになる」
そっ、ディックのさらなる強化。大剣を失って弱体化しちゃったけど、それでも煌力やゾーンを加味すれば、短期間で凄く強くなっている。
私ももう少しで魔石の力も使いこなせるようになるはずだし、着実に私達は強くなった。
だったら、ワイルなんかに負けていられないわ。絶対、一緒に乗り越えましょう。
◇◇◇
「いいねぇ、俺のための舞台が整いつつあるぜ」
俺の予告状でエルフの国全体が慌ただしく喚いてやがる。そうだ、全戦力を集めな。世界樹の涙を狙えばこうなる事は分かっていたからな。
「ま、こうでもしないと大事な物を守れねぇんだ。な、世界樹よ」
世界樹を撫で、ひとりごちる。色々方法は考えたが、こうするしかエルフ達を引っ張り出す手段がなかったんだ。
俺は怪盗、お宝を奪うのがお仕事だ。だけどよ、俺の御宝を奪われるのは、我慢ならねぇのさ。
「大事な物は、誰にも渡したくないんでね」
怪盗には怪盗の守り方がある。だからよ、何でもてめぇの思い通りになると思うな。
……勇者フェイス。
本来なら巫女にしか通れない神聖な道だけど、特例として私とディックのみ入る事を許された。
ワイルが狙っている世界樹の涙は、祈祷場にあるそうなのだ。ラピスの証言から察するに、奴はガラハッドの力を利用して、世界樹の涙までのルートを探っていたようね。
「でもここまで入り込んだのなら、とっとと奪えばいいのに」
「人間領に居る時一度だけ、ワイルに関する記事を見た事がある。どうも、ワイルファンの新聞記者が独自に接触したみたいでね。なんでも、「鍵のついてない金庫には興味が無い、ガチガチに固めた金庫をこじ開けてこそ面白い」だそうだよ」
「ふぅん、そんな事するから、世間じゃ人気があるのかね」
ワイルは指名手配犯だが、世間では人気の高い怪盗だ。
鮮やかな盗みの手口、派手なパフォーマンス、そして弱者からは盗みを働かず、悪人や悪徳貴族を中心にターゲットにしている義賊だからだ。
世間にしてみれば、娯楽の少ない毎日に刺激を与えてくれるエンターティナーって目で見られている。ワイルが盗みを働けば、あがるのは非難ではなく歓喜の声だ。
けど、だからこそ分からない。ワイルは国を混乱させるような宝は盗まないのに、エルフの国を揺るがすような真似をしたんだろう。
「ここが祈祷場です、巫女以外を入れるのは、前例にない事です」
「二人がワイル様を捕まえるのに重要な人だから、特例で入れてあげるんだよ。ワイル様を絶対捕まえてあんな事やこんな事を……うへへへ……」
全く空気読まないドアホな巫女はともかく、私達は祈祷場へ案内された。
祈祷場は人一人が入れる小さな部屋で、木の根で壁を作っている。中央には祠が作られ、中には、ブリリアンカットを施されたエメラルドが安置されていた。
見ていると、吸い込まれそうになる力を感じる。部屋にはランタンを始めとした光源が無いのに、エメラルドから出ている光で緑色に優しく照らされている。
これが世界樹の涙、エルフの国にとって最も大事な宝石か。
「世界樹の涙は、世界樹の力が込められた魂のような物です。もしこれを盗まれれば、世界樹は死を意味します。何としても守らなければ……この国はおしまいです」
「そんな重大な物を盗もうとしているのか。ワイルらしくないな……」
ディックが怪訝な顔でつぶやいた。
私もそう思う。ワイルは決して国を滅ぼすような真似はしない、弱者を虐げる事は避ける男なのに。
けどあいつが予告を出したって事は、間違いなくここへ来る。目的はさておき、限界態勢を整えておかないと。
「後で守備体勢の打ち合わせをしましょう。ワイルが相手である以上、並の警戒網ではいけません。全戦力を守備に回さなければ寝首を狩られます」
「分かっています、私をさばくほどの相手ですからね。この日ばかりは全兵を出勤させます。国が消えるかもしれない一大事、休んでいる暇なんかありません」
ラズリですら厳重な警戒をしている。世界に名を轟かせる大怪盗は伊達じゃあないな。
「じゃあさじゃあさ! 私は当日、この部屋にいていいかな?」
「姉様?」
ラピスが手を挙げ、嬉々として提案した。
「それは流石に危険です、もしワイルに手籠めでもされたらどうされるのです?」
「でもここにも守る人が必要じゃないかな。衛兵は近づけないし、ラズリもここじゃ力を発揮できないでしょ?」
「うっ……」
「私が祈祷場に居れば、世界樹を通してワイル様がどこにいるのか感じ取れるよ。ラズリとも念話で話せるし、きっと役に立つと思うの」
へぇ、世界樹の巫女ってそんな力が。姉妹だからかしらね。
危険なのはわかるけど、ワイルは殺人はしない。この子自ら差し出すような真似をしない限りは大丈夫……のはずよ。
一兵卒としてはお勧めしたくないけど、世界樹の巫女という特殊性を考えれば、悪くない考えかもしれない。
「姉様は一度言い出したら聞きませんものね……いいでしょう、分かりました。ただし、私が祈祷場へ来るまでは、決して出てこないでください。そしてワイルに惚れているからといって、手心を加えるような真似もダメですよ」
「勿論! むしろ私が捕まえてあんなことやこんな事を……うふ、うふふ……」
だぁから、あかんなぁこの子。ワイルを捕まえる事前提で夢見てるわ。
相手は天下の大泥棒、魔王と人間双方から追われているのに捕まらないのに、世界樹の巫女とは言え少女一人で捕まえられるわけないじゃない。
特に世界樹すら欺く魔導具の持ち主……この子は全力で守らなくちゃね。
◇◇◇
エルフ軍が総力を挙げ、国全域に包囲網を作っていく。
その様子をディックと見ながら、私達はワイルについて話し合っていた。
「ねぇ、どう思う?」
「ワイルの動向についてか、なんとも言えないな。彼の行動パターンからして、ちょっと不自然なところが目立つからね」
「ええ、国を左右しかねないような宝物は奪わないはずなのに。あいつの過去の遍歴を見ても、そんな事件を起こしたことは一度もないのよ。
「ワイルは決して馬鹿じゃない。頭のいい男だ。もしかしたら、行動の裏に何かがあるのかもしれない」
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「それもそうか。わき目を振って足元掬われたらどうしようもないし……僕らはエルフを守る事に気を払わないとな」
魔王様からの指令であるエルフとの同盟締結、これを円滑に進めなくちゃならない。障害となるワイルは、ここで排除しとかないとね。
それに、ディックはディックでワイルに拘る理由がある。
「盗の魔導具ガラハッド、あれを手に入れて所有者の解約を行えば、ハヌマーンを覚醒させられる。そうすればフェイスと、互角以上に戦えるようになる」
そっ、ディックのさらなる強化。大剣を失って弱体化しちゃったけど、それでも煌力やゾーンを加味すれば、短期間で凄く強くなっている。
私ももう少しで魔石の力も使いこなせるようになるはずだし、着実に私達は強くなった。
だったら、ワイルなんかに負けていられないわ。絶対、一緒に乗り越えましょう。
◇◇◇
「いいねぇ、俺のための舞台が整いつつあるぜ」
俺の予告状でエルフの国全体が慌ただしく喚いてやがる。そうだ、全戦力を集めな。世界樹の涙を狙えばこうなる事は分かっていたからな。
「ま、こうでもしないと大事な物を守れねぇんだ。な、世界樹よ」
世界樹を撫で、ひとりごちる。色々方法は考えたが、こうするしかエルフ達を引っ張り出す手段がなかったんだ。
俺は怪盗、お宝を奪うのがお仕事だ。だけどよ、俺の御宝を奪われるのは、我慢ならねぇのさ。
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