Deep Heart

輝拓

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友人の時間

最初

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「初日から残らせるのかよ…」

「早く書いて帰ろうぜ」


登校初日
高校卒業してからもまさか書記やらクラス長を決めるなんて思わなかった。

運悪く書記になった拓也、光は放課後に明日からの決まり後や授業内容が書かれている黒板をノートに書き写す作業に悪態をつきながら進めていた。


「終わったら飯食いに行かね?」

「地元じゃないから
この辺しらないんだけど…」



今日、初めて話す相手とは思えないほど
とても自然な会話だった。

少し馴れ馴れしいなぁ…さすが社会人…

光は少し戸惑ったが2人しかいない教室
無言でもくもくと書き写す空気より助かったとも思った。

だらだら喋りながら書いたノートも終わり
学校から出ると拓也は駅とは反対方向に歩き出した。

「あっ俺、車で来てるから駐車場の方
帰り家まで送っててやるよ!」


そう言った拓也の両手には大きな多きな荷物。


「マジで!!やったー!!サンキュー!」

感無量な大喜びする光の両手にも大きな多きな荷物。


登校初日
教材やら教科書の配布を一度にされた。
新入生はそれらを持って帰らなくていけない。
大半は電車、バス通学
光もその一人でしかも最寄り駅から歩きなのだ。
帰宅時を想像してウンザリしていた光にとって救世主に思えるほどだった。


「そんな喜ばれるもんなのかよ」

そんな光に拓也はふふふっと小さく笑った。


「いやいや!かなり助かるからめっちゃ嬉しいよ!ありがとう!」



光は屈託のない笑顔で嬉しさをめいいっぱい拓也に見せる。


「とりあえずガッツリ食いたい
昼過ぎてて腹減った」

「食べ放のしゃぶしゃぶは?」

「お前、そんなに食べる方なの?」


横に並んで歩き光を拓也はジロジロ見た。


細い…
とにかく細い…
しかも身長もそこそこ低い…

なんと言うか健康的じゃない感じ…




「…悪かったなぁチビガリで…
生まれつきの体型を言うんじゃないよ?」

拓也が何を思っているのか目線で分かった光は
塞がれた両手の代わりに足蹴りを拓也にかました。


「痛てぇっ!言ってねぇだろ!俺、歳上だよね?!」

「先輩じゃないでしょ!」



2人はじゃれ合いながら駐車場へ向かう。



案の定、光は食べ放題には向かないと拓也に笑われた。

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