19 / 76
白と黒
しおりを挟む
コタルディと呼ばれるワンピースのドレスはボタンも付いていて脱ぎ着が楽で良かった。
催事ごとに着用するフルドレッシングドレスの着用は想像を絶する手間がかかった、おまけに窮屈で動くこともままならない、皇太子が来館された時のためにリハーサルで一度着用してみたが、二度と御免だ。
選べるほどクローゼットの中にドレスは無いが、そのかわり乗馬スボンやら作業服やらばかりが掛けられていた、靴もヒールよりも編み上げばかりだ。
エミーの胸にも銃創の傷が癒えずにカーゼを当てられている、露出させることは出来ない。
胸元の広く空いた服も避けたい、襟付きのコタルディは都合が良かったのでこれで通すと決めた。
ブロンズの髪に豚毛のブラシを通すと緩くカーブして光沢を増す、光が当たった部分は金色に反射して輝いている。
貴族の令嬢にしては珍しくフローラは髪を肩でカットしていた、長い髪を結って飾るのが一般的なスタイルの時代に十代の娘がショートにしていることは珍しかった。
髪の長さだけ言えばカットなどしたことのないエミーの方が長いと言えた。
身代わりを承諾した時点でアンヌがフローラに似せてカットした。
スカートをたくし上げて太ももに短刀を仕込む、なにも武装していないのは不安だ。
ガチャッ 「お嬢様、お着替えはお済ですか?」
まだ太ももを露にしているところにアンヌが入ってきた。
「!!」「し、失礼いたしました!」後ろを向いて視線を外したアンヌは頬を染めた。
「いいのよ、気にしないで、終わったわ」
スカートを降ろしたエミーもちょっと気まずそうに目を伏せた。
「いつも忍ばせているのですか?」
「今は必要ないのかも知れないけど落ち着かなくて……」
「フローラ様の口調そのままです、随分上手になりましたね」
「そう?ちょっとは慣れたかしら」
「実は今、フローラ様にお客様がいらしているのですが対応していただいてもよろしいでしょうか」
「難易度は?」
「Aクラス、親しかったご友人の方です」
「会わない訳にはいかないわね、情報をいただくわ」
マナーハウス(領事館)の小さな応接室のソファーにかけていたのは美しいロイヤルシルクの民族衣装を着ている若い女性だ、アンヌの情報で岩人と呼ばれる山岳民族の娘、名をアオギリという、フローラと同い年だ。
細かいエピソードまではすり合わせている暇はない、相手の顔色や口調で話をあわせていくしかない。
アンヌと共に部屋に入るとアオギリの痛みと同情の視線を感じた。
「アオギリさん……」
「フローラ…・…」
どちらからともなく両手を握ると肩を当ててハグをした、合わせた胸の銃創に痛むがもちろん声にも表情にもださない。
アオギリの肩は少し震えて、横目で見た瞳には涙が滲んでいた、エミーは涙を流すことはない、少し鼻を啜って演出する。
「男爵様の崩御、心からお悔やみ申し上げます、バロネス(男爵令嬢)様」
「お心遣い感謝します、いろいろご心配をおかけしてごめんなさい、アオギリさん」
自警団マックス同様に幼馴染と言っていい付き合い、フローラは友人が多い、その明るさと人の垣根を取り去る才能を持っていた。
容姿は同じでも中身は白と黒ほど違う、神様とは嫌みな奴に違いない。
家族の健康状態や季節の移り変わり、街の様子など暫く儀礼的な話題が続いた、ここまでは公人としいの使者への振る舞い、友人としての話はこれからだ。
「赤鹿は怖くない?馬より気性が激しいのでしょう」
エミーは応接室に来るまでに厩に繋がれた赤鹿を確認している、アンヌがギクッと緊張したのが伝わる。
「そんなことないの、あの子は雌だから大人しいわよ、今度乗ってみる?」
「ホント!私にも乗れるかしら!?」
「フローラ得意の横乗りは無理かもしれないけど跨いで乗るなら馬と変わらないわよ」
「ぜひお願いしたいわ」
「なにかお茶を飲みましょう、アオギリさんは何がいい?」
「じゃあ、お言葉に甘えて……いつものアレをお願いするわ」
いつものアレ、しまった、調子に乗り過ぎたか。
「畏まりました、ご用意してまいります」
アンヌがそっとウィンクして応接室を出ていく、知っていたようだ。
ヴァレットのアンヌが席を外した事でアオギリはグッと顔を寄せてくる。
「フローラ、本当に大丈夫なの、具合悪くしてない」
「アーちゃん……正直しんどいけど弱音吐いている場合じゃないもの」
「無理しないで、出来ることがあったら言ってね」
「ありがとう、気持ちだけで嬉しいよ」
「お待たせいたしました」
アンヌが運んできたのはタンポポ・コーヒー、根を乾燥させて焙煎したものを煮だしてある、カフェインを含まない飲み口と見た目真っ黒で飲み口も似ているためコーヒーと呼ばれている。
さほど高級ではないがティーセットが並び、茶菓子も振舞われる。
「ありがとうございます、アンヌさん」
アオギリはフローラと似ているのかもしれない、少し日に焼けた健康的な肌と、少し太い眉、大きな目が意思の強さを表している。
高跳び込みの河原で肩を組んでいる女の子の姿が浮かんだ。
「岩人の長からの伝言があります」
「承ります」
「近く岩人の洞窟にて会談を持ちたいと長は考えております、バロネス様には大変ご足労をおかけして申し訳ございませんが、なにより長は高齢のため谷より出る事が叶いません、何卒ご容赦のうえ谷までおいで頂きたいのです」
「承知いたしました、父の三十日追悼が終わりましたら直ぐに参上いたしますとお伝えください」
「ご容赦感謝いたします」
淀みなく口上を話すフローラを随分と大人びたとアオギリは感嘆した。
以前は緊張しいのあがり症だったのに上ずったところが一つもない、凪いだ淵のように落ち着いた物言いだ。
アオギリはこの時思った、やはりフローラは皇太子妃になるかもしれない。
国母となるため彼女は自分を塗り替えざるをえないのだろう、宮殿の暮らしは想像つかないが、そうなれば会うことは出来なくなってしまう。
窓から挿した木漏れ日がフローラの顔に木々の緑で影をつくる、その色がとても寂しそうにアオギリには見えた。
催事ごとに着用するフルドレッシングドレスの着用は想像を絶する手間がかかった、おまけに窮屈で動くこともままならない、皇太子が来館された時のためにリハーサルで一度着用してみたが、二度と御免だ。
選べるほどクローゼットの中にドレスは無いが、そのかわり乗馬スボンやら作業服やらばかりが掛けられていた、靴もヒールよりも編み上げばかりだ。
エミーの胸にも銃創の傷が癒えずにカーゼを当てられている、露出させることは出来ない。
胸元の広く空いた服も避けたい、襟付きのコタルディは都合が良かったのでこれで通すと決めた。
ブロンズの髪に豚毛のブラシを通すと緩くカーブして光沢を増す、光が当たった部分は金色に反射して輝いている。
貴族の令嬢にしては珍しくフローラは髪を肩でカットしていた、長い髪を結って飾るのが一般的なスタイルの時代に十代の娘がショートにしていることは珍しかった。
髪の長さだけ言えばカットなどしたことのないエミーの方が長いと言えた。
身代わりを承諾した時点でアンヌがフローラに似せてカットした。
スカートをたくし上げて太ももに短刀を仕込む、なにも武装していないのは不安だ。
ガチャッ 「お嬢様、お着替えはお済ですか?」
まだ太ももを露にしているところにアンヌが入ってきた。
「!!」「し、失礼いたしました!」後ろを向いて視線を外したアンヌは頬を染めた。
「いいのよ、気にしないで、終わったわ」
スカートを降ろしたエミーもちょっと気まずそうに目を伏せた。
「いつも忍ばせているのですか?」
「今は必要ないのかも知れないけど落ち着かなくて……」
「フローラ様の口調そのままです、随分上手になりましたね」
「そう?ちょっとは慣れたかしら」
「実は今、フローラ様にお客様がいらしているのですが対応していただいてもよろしいでしょうか」
「難易度は?」
「Aクラス、親しかったご友人の方です」
「会わない訳にはいかないわね、情報をいただくわ」
マナーハウス(領事館)の小さな応接室のソファーにかけていたのは美しいロイヤルシルクの民族衣装を着ている若い女性だ、アンヌの情報で岩人と呼ばれる山岳民族の娘、名をアオギリという、フローラと同い年だ。
細かいエピソードまではすり合わせている暇はない、相手の顔色や口調で話をあわせていくしかない。
アンヌと共に部屋に入るとアオギリの痛みと同情の視線を感じた。
「アオギリさん……」
「フローラ…・…」
どちらからともなく両手を握ると肩を当ててハグをした、合わせた胸の銃創に痛むがもちろん声にも表情にもださない。
アオギリの肩は少し震えて、横目で見た瞳には涙が滲んでいた、エミーは涙を流すことはない、少し鼻を啜って演出する。
「男爵様の崩御、心からお悔やみ申し上げます、バロネス(男爵令嬢)様」
「お心遣い感謝します、いろいろご心配をおかけしてごめんなさい、アオギリさん」
自警団マックス同様に幼馴染と言っていい付き合い、フローラは友人が多い、その明るさと人の垣根を取り去る才能を持っていた。
容姿は同じでも中身は白と黒ほど違う、神様とは嫌みな奴に違いない。
家族の健康状態や季節の移り変わり、街の様子など暫く儀礼的な話題が続いた、ここまでは公人としいの使者への振る舞い、友人としての話はこれからだ。
「赤鹿は怖くない?馬より気性が激しいのでしょう」
エミーは応接室に来るまでに厩に繋がれた赤鹿を確認している、アンヌがギクッと緊張したのが伝わる。
「そんなことないの、あの子は雌だから大人しいわよ、今度乗ってみる?」
「ホント!私にも乗れるかしら!?」
「フローラ得意の横乗りは無理かもしれないけど跨いで乗るなら馬と変わらないわよ」
「ぜひお願いしたいわ」
「なにかお茶を飲みましょう、アオギリさんは何がいい?」
「じゃあ、お言葉に甘えて……いつものアレをお願いするわ」
いつものアレ、しまった、調子に乗り過ぎたか。
「畏まりました、ご用意してまいります」
アンヌがそっとウィンクして応接室を出ていく、知っていたようだ。
ヴァレットのアンヌが席を外した事でアオギリはグッと顔を寄せてくる。
「フローラ、本当に大丈夫なの、具合悪くしてない」
「アーちゃん……正直しんどいけど弱音吐いている場合じゃないもの」
「無理しないで、出来ることがあったら言ってね」
「ありがとう、気持ちだけで嬉しいよ」
「お待たせいたしました」
アンヌが運んできたのはタンポポ・コーヒー、根を乾燥させて焙煎したものを煮だしてある、カフェインを含まない飲み口と見た目真っ黒で飲み口も似ているためコーヒーと呼ばれている。
さほど高級ではないがティーセットが並び、茶菓子も振舞われる。
「ありがとうございます、アンヌさん」
アオギリはフローラと似ているのかもしれない、少し日に焼けた健康的な肌と、少し太い眉、大きな目が意思の強さを表している。
高跳び込みの河原で肩を組んでいる女の子の姿が浮かんだ。
「岩人の長からの伝言があります」
「承ります」
「近く岩人の洞窟にて会談を持ちたいと長は考えております、バロネス様には大変ご足労をおかけして申し訳ございませんが、なにより長は高齢のため谷より出る事が叶いません、何卒ご容赦のうえ谷までおいで頂きたいのです」
「承知いたしました、父の三十日追悼が終わりましたら直ぐに参上いたしますとお伝えください」
「ご容赦感謝いたします」
淀みなく口上を話すフローラを随分と大人びたとアオギリは感嘆した。
以前は緊張しいのあがり症だったのに上ずったところが一つもない、凪いだ淵のように落ち着いた物言いだ。
アオギリはこの時思った、やはりフローラは皇太子妃になるかもしれない。
国母となるため彼女は自分を塗り替えざるをえないのだろう、宮殿の暮らしは想像つかないが、そうなれば会うことは出来なくなってしまう。
窓から挿した木漏れ日がフローラの顔に木々の緑で影をつくる、その色がとても寂しそうにアオギリには見えた。
0
あなたにおすすめの小説
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
異世界帰りの勇者、今度は現代世界でスキル、魔法を使って、無双するスローライフを送ります!?〜ついでに世界も救います!?〜
沢田美
ファンタジー
かつて“異世界”で魔王を討伐し、八年にわたる冒険を終えた青年・ユキヒロ。
数々の死線を乗り越え、勇者として讃えられた彼が帰ってきたのは、元の日本――高校卒業すらしていない、現実世界だった。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
異世界転生したおっさんが普通に生きる
カジキカジキ
ファンタジー
第18回 ファンタジー小説大賞 読者投票93位
応援頂きありがとうございました!
異世界転生したおっさんが唯一のチートだけで生き抜く世界
主人公のゴウは異世界転生した元冒険者
引退して狩をして過ごしていたが、ある日、ギルドで雇った子どもに出会い思い出す。
知識チートで町の食と環境を改善します!! ユルくのんびり過ごしたいのに、何故にこんなに忙しい!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる