イモート・リモート

プータロー

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イモート・リモート

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 令和は変態が生き辛い世の中になった。
 児童ポルノは禁止され、単純所持でも捕まる始末。
 じゃあ、俺達変態はどうして生きていけようか?
 俺には妹がいる。
 桜が舞い散る春に佇む、どこか憂いげな少女のような、華奢で、肌が白く、大きな瞳をした、それはもう俺のドストライクに入る妹だ。
 だからいつも風呂場に干してあるブラジャーやパンツを見ては、そのまま自室へ直行し、しこる日々を送っている。
 そんな変態な日常を送っていた日のことだ。
 スマホに見覚えのないアプリがダウンロードされていた。その名も『イモート・リモート』。
 胡散臭いと思って消すも、一時間後にはまたダウンロードされている。
 俺は逆にこれだけ押してくるアプリに興味を持った。
 そしてアプリを起動させた。
 するとアプリ説明が始まった。
「これを使えば、あなたの妹にあんなことや、こんなこと、色んなことをさせることができます」
 説明はそれだけで、次の画面に切り替わる。
 それはメモ帳のようなっものだった。
 どうやらここに何かを書き込めばいいらしい。
 俺は少し考えてから、『授業中に兄に電話をする』と書き込んだ。
 すると数分して妹から電話が来た。
「ちょっとお兄ちゃん、大丈夫? 虫の知らせでお兄ちゃんに災いが訪れるような気がして電話してるんだけど」
「ああ、すまない。ただの実験だ」
 そう言って電話を一方的に切った。
 これは本物だ・・・・・・。
 俺は確信した。これは本当に妹をコントロールできる優れものだと。
 そして授業が頭に入らないまま放課後になる。
 俺は急いで家へ帰った。
 そして、アプリを立ち上げると、『緊急帰宅すること』と書き込んだ。
 すると数十分後に家の前にタクシーが止まり、中から妹が飛び出してきた。
「どうなってるの? 今日のわたしぃ?」
 妹は息をきらせて玄関の三和土にへたりこんだ。
 もともと俺のシスコンは一方的で、妹からは基本ウザがられている。
 だが、このアプリを使えば、屈服させることができる。
 俺はエッチな命令を書いた。『兄の前でオナニーすること』だ。
 しかし、妹は一向にオナニーをしない。
 全くする気配が感じられない。
 これは・・・・・・離れていないと効果を発揮できないのか?
 そういえば『リモート』と書いてあるではないか。
 つまり妹が近くにいる時は使えないって事になる。
 何とも不便なアプリだろうか。
 ただ、実験はしてみる。
 俺は妹から逃げるように自室に入ると、妹も自分の自室に入ったことを確認した。
 それから『オナニー動画を兄に送ること』とアプリに入力した。
 すると十数分後、動画が添付されたメールが来た。
 開けて動画を見てみると、妹がオナニーをしていた。
 まだやりなれていないのかたどたどしいオナニーだったが、俺を興奮させるには十分だった。
 そして俺はこのアプリを使って妹のことを蹂躙することに決めたのだった。

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