(R-18)オークに転生した俺は女神の下僕らしい?

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閑話

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クレア視点

はぁ・・・サラメアさん・・・。
彼は元気にしているかしら。
あの人との仮面夫婦生活はもう疲れた。
結局彼は私の容姿と身体しか見ていなかった。
新婚当初こそ、毎日の様に身体を求められたらけれど、
もう久しくしていない。
そもそも私が彼で満足したことなど一度も無かったのも
原因なのだろう。

サラメアさんと比べてしまうと全てが劣っていた。
細い、短い、早い、量も少ない、しかも1回で終わってしまう。
そんなのじゃ全っっっく満足なんて出来る訳が無かった。

初めてであんな強烈な快楽の味を注ぎ込まれてしまっては
アレが普通になってしまうのは当然だ。

なんであの時、
あのままサラメアさんと一緒に行かなかったのか。
思い出すだけで心の奥が鈍く疼く。
お金、地位、名声に目が眩んだ自分が汚く感じてしょうがない。
確かに、豪華な食事、豪華な住まい、豪華な服、どれもこれも
確かに嬉しいが、心は全く満たされなかった。

今となってはサラメアさんの子供を孕んではいなかったのは
心から残念でならない。
たったあれだけの時間しか一緒に居なかったのに
心は変わること無くずっと彼の事を考えている。
「ふぅ・・・サラメアさん」
何度目かのため息を付くと、暇つぶしの為、
日課になっている新聞を読むことにした。

◇◆◇
鈴蘭視点


「ふぅ・・・今日も暇ねぇ~・・・うっ!」

最近吐き気が止まらなく、気持ち悪くてしょうがない。
その反面喜びにうち震えている。

まだそこまで目立たないお腹を優しく撫でる。

少し落ち着いたらこの原因を引き起こした
主犯を召還しようと心に決めると吐き気と格闘を再開した。

ーーーーーー

「・・・ふぅ」
こんな苦しいなんて聞いてないし、
ここの住民でまさか誰かの子を孕むなんて
前代未聞の大事件だった。
なにせ、伝説の禁術である避妊魔法が破られたのだから。
言い伝え通り、この禁術は破られるまでは”絶対”だけど、
破られた時も”絶対”だった。
私が身を持って知ることになるなんてね・・・。

事件は私の力で強引に”事故”と処理したけれど、
私は暫く”お仕事”をお休みしているので、
後輩達に次々と私の太客を取られてしまっている状況がある。

例え”お仕事”をする事ができたとしても、
前の様に上手く演技が出来る気がしないし、
そもそも彼以外の誰かに抱かれたくは無かった。

私自身も、ここが私の引き際なのかな~なんて思っている。
この子が無事生まれ、ある程度育ったらここを去ろうと考えていた。
ここの住民が生涯に一度だけ渡せる「秘密のパス」の片割れを強く握りしめ、ただただ時間が過ぎるのをひたすら待つことにした。
幸いにも、ラビット族は成長が早いのが取り柄でもあるので、
人間の様に出産に10ヶ月以上掛かる事もない。
確か1ヶ月程度で出産のはずだ。
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