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57話
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57話
ベッドの上が色々な液体で酷い有り様になってしまっているので、気絶している魔王さんを捨て置き、別の場所で寝るかと思ったら、一瞬でベッドが綺麗になった。
・・・一体どうなってんだ、これ?
改めて横になると妙に気持ちいい質感だし、考えを改めて眠気に身を任せて少しベッドで眠りについた。
どれ位寝ていただろうか、隣で寝ているちまい筈の魔王さんが例によって大分大きく成長した姿で俺を覗き込んでいた。
正直成長した姿にドキッとしたが、力は貰ったので情が湧かない内にさっさと退散したかった。
「じゃあ、会うことがあればまたいつかな」
「ま、待つのじゃ!!」
「俺は忙しいんだ、じゃあな」
そう言いながら、素早く部屋の出口へ向かった。
しかし、俺が魔王さんから遠ざかる程に何故か様子がおかしくなっていった。
「まっ・・・!!がっ・・・ぐっ・・・!!」
胸が痛いのかひとしきりかきむしる様に苦しみ、のたうち回り、俺に助けを求めながら、ピクリとも動かなくなってしまった。
確かに渾身の演技過ぎるとは思ったが、
ブラックな冗談かと思って声をかけるが、まるで反応が無い。
様子を窺っても確かに呼吸をしていない。
暗殺の可能性を警戒したが、危険感知も全く反応を示さない。
となると本当に・・・死んだ、のか?
・・・何故だ?
流石に魔王さんをそのままにしておく訳にもいかず、
恐る恐る魔王さんに近づいて容態を確認した。
確かに呼吸はしていないし、脈も無い。
美しい顔を苦悶に歪めて本当に死んでいるようだ。
たった一晩だけだったが、俺と交わった女の子が死ぬのを目の当たりにして、俺は激しい悲しみに襲われた。
せめてこれが悪夢である思い、涙を隠すように強く魔王さんの亡骸を抱きしめた。
「く、苦しいのじゃ・・・人の話は最後まで聞いてくれると嬉しいのじゃ~おかげで1回死んでしまったのじゃ~・・・」
抱きかかえて何分もしない内に魔王さんは息を吹き返した。
訳が分からない・・・だが、俺の悲しみは返して欲しい。
どう言うことか聞いてみると、封印の呪いからは解き放たれてはいるが、貫かれていた心臓は呪いによるダメージが大きく、修復が上手く出来ていないらしい。
俺が封印を解き俺と交わった為に、俺の心臓とシンクロしてしまったようだ。
つまり、魔王さんは俺と一定距離離れると即死するらしい。
ついさっき目の前で実際死んだしな・・・。
おいおい・・・マジかよ。
一体修復にどれ位かかるのか聞いてみたが、
「なーにたった300年程度の間じゃ!お主が頑張ってくれればもうちょっと早くなるかもしれんぞ・・・?」などと顔を赤くしながらモジモジと伝えてくる。
・・・結局こうなるんだよな。
女神さんはこうなることを見越していたんだろうか?
そんな事を考えていると、魔王さんは深刻そうな表情で話し掛けてきた。
「毎回あれほど出されたら、そう遠くない未来にお主とのか・・・で、”出来て”しまうやもしれんがっ!
その時はどうか妾に育てさせて欲しいのじゃ・・・!」
なんて懇願する様に言われたら拒否出来ないだろう。
ベッドの上が色々な液体で酷い有り様になってしまっているので、気絶している魔王さんを捨て置き、別の場所で寝るかと思ったら、一瞬でベッドが綺麗になった。
・・・一体どうなってんだ、これ?
改めて横になると妙に気持ちいい質感だし、考えを改めて眠気に身を任せて少しベッドで眠りについた。
どれ位寝ていただろうか、隣で寝ているちまい筈の魔王さんが例によって大分大きく成長した姿で俺を覗き込んでいた。
正直成長した姿にドキッとしたが、力は貰ったので情が湧かない内にさっさと退散したかった。
「じゃあ、会うことがあればまたいつかな」
「ま、待つのじゃ!!」
「俺は忙しいんだ、じゃあな」
そう言いながら、素早く部屋の出口へ向かった。
しかし、俺が魔王さんから遠ざかる程に何故か様子がおかしくなっていった。
「まっ・・・!!がっ・・・ぐっ・・・!!」
胸が痛いのかひとしきりかきむしる様に苦しみ、のたうち回り、俺に助けを求めながら、ピクリとも動かなくなってしまった。
確かに渾身の演技過ぎるとは思ったが、
ブラックな冗談かと思って声をかけるが、まるで反応が無い。
様子を窺っても確かに呼吸をしていない。
暗殺の可能性を警戒したが、危険感知も全く反応を示さない。
となると本当に・・・死んだ、のか?
・・・何故だ?
流石に魔王さんをそのままにしておく訳にもいかず、
恐る恐る魔王さんに近づいて容態を確認した。
確かに呼吸はしていないし、脈も無い。
美しい顔を苦悶に歪めて本当に死んでいるようだ。
たった一晩だけだったが、俺と交わった女の子が死ぬのを目の当たりにして、俺は激しい悲しみに襲われた。
せめてこれが悪夢である思い、涙を隠すように強く魔王さんの亡骸を抱きしめた。
「く、苦しいのじゃ・・・人の話は最後まで聞いてくれると嬉しいのじゃ~おかげで1回死んでしまったのじゃ~・・・」
抱きかかえて何分もしない内に魔王さんは息を吹き返した。
訳が分からない・・・だが、俺の悲しみは返して欲しい。
どう言うことか聞いてみると、封印の呪いからは解き放たれてはいるが、貫かれていた心臓は呪いによるダメージが大きく、修復が上手く出来ていないらしい。
俺が封印を解き俺と交わった為に、俺の心臓とシンクロしてしまったようだ。
つまり、魔王さんは俺と一定距離離れると即死するらしい。
ついさっき目の前で実際死んだしな・・・。
おいおい・・・マジかよ。
一体修復にどれ位かかるのか聞いてみたが、
「なーにたった300年程度の間じゃ!お主が頑張ってくれればもうちょっと早くなるかもしれんぞ・・・?」などと顔を赤くしながらモジモジと伝えてくる。
・・・結局こうなるんだよな。
女神さんはこうなることを見越していたんだろうか?
そんな事を考えていると、魔王さんは深刻そうな表情で話し掛けてきた。
「毎回あれほど出されたら、そう遠くない未来にお主とのか・・・で、”出来て”しまうやもしれんがっ!
その時はどうか妾に育てさせて欲しいのじゃ・・・!」
なんて懇願する様に言われたら拒否出来ないだろう。
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