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16話
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早朝。
スマホを確認すると午前9時を表示してくれている。
という事は今こっちでは朝4時頃だろう。
昨日は充実した勉強dayだった。
短い滞在期間だったが、充実した日々を過ごす事が出来た。
こんなに濃い日常はあっちでは送る事は出来ないだろう。
遠方のバーチャルの親戚が死んでくれている内に
あっちでの生活を建て直さなくてはならない。
しかし、ヴァイオレットとは当日以外会うことが無かった。
おかしいと思いツァイトに聞くと、
ヴァイオレット曰、薄着で夜中散歩してたら風邪を引いたらしい。
・・・まぁあいつらしいといえばあいつらしい。
どうせこんな時間だし寝ているだろう、
ちょっと顔だけ見て帰る事にした。
ヴァイオレットの部屋のドアを静かに開けると、
足音と気配を消して侵入した。
・・・これじゃこいつと同じじゃないか?と
一瞬思ったが、気のせいにしておいた。
気持ち良さそうに寝ている様子を確認すると、
「早く良くなれよ」と小声で呟きながら頭を優しく撫でてやった。
ヴァイオレットは気持ち良さそうに身体を震わせているようだ。
その様子を確認すると、自分の部屋に静かに戻った。
自室に戻ると、パンパンにふくれたリックサックを軽々と背負うと、
俺はあっちへ帰る為に呪文を唱える。
『クリエイトマジック!』
俺は一度でも見たあらゆる魔法を覚える事が出来る。
俺の記憶にさえ残っていれば100%再現する事が出来る。
『異世界転移!』
例えそれがどれだけ常識を逸脱していたとしても。
俺はまるで何万回も試行したかの様に限界まで効率化された呪文と平行して
魔方陣を並列展開する。
相変わらず構成は殆ど理解出来ないが、
凄まじい勢いでMPが消滅していくのだけはわかる。
俺は築58年木造2LDK(跡地)を強く思い浮かべると、
異世界へ転移した。
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