禊ぎを終えたから自由に過ごせるようになった

かざみねこ

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第2章

第39話 び、美少女ですか!照れますね!

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 自分で使ったことの無い魔法だし聞いたことも無かったけど、闇属性魔法の隠蔽魔法をスカートの中に使えば行けるんじゃないと適当な事を言ったら、リナはアッサリとやってのけた。

「どうやったの?」
「パンツを起点に下方向に隠蔽魔法を展開してみました」
「スカートめくりされたら意味無いのか」
「む、確かにその通りですね。ではパンツ全体を隠蔽しますか」
「それはパンツと何が違うのか分からない・・・。というか常時発動するなら魔力の無駄遣い過ぎる」

 ということで、ドロワーズが手に入るまで空を飛ぶとき位しか使わないことになった。

「リナさん凄いですねー。ヒントを教えられるだけであっという間に魔法を使えるなんて」
「ご主人様が的確なヒントを与えてくれるお陰ですね」
「マサトさんも凄いんですけど、リナさんも凄いですよ。私あれだけのヒントで魔法を発動出来る気がしないです」
「ご主人様に教えて頂いたらソーニャさんも色々な事が出来るようになると思います。僭越ながら私もお手伝いします」
「ありがとうございます、リナさん!」

 リナもいつの間にかソーニャと仲良しになっていた。ソーニャも中々の美少女なので美人なリナと仲良く喋っているところを見ていると和んで良いね。まぁ、森の真っ只中だから和んでもいられないけど。

 そろそろ行こうかと声を掛けて、リナに索敵してもらっているので半ばハイキングのような感じで村へ向かって森を歩いた。

「そういえば聞こうと思ってすっかり忘れたんですが、マサトさんとリナさんってどういう関係なんですか? リナさんがご主人様とか言ってますし」
「あぁ、別に僕はお貴族様って訳じゃ無いよ。実家もね。リナが個人的に仕えてくれているんだ」

 ジュニアスさんたちに説明したときと同じ嘘の設定をソーニャに伝えた。

「じゃあ、リナさんがメイド姿なのはマサトさんの趣味ですか?」
「僕が頼んだわけじゃ無いよ。リナがこれが良いと言って聞かないんだ」
「リナさんの趣味でしたかー」
「趣味とは心外ですね。主と決めた方へのご奉仕にはメイドが一番違和感がありません。そしてメイドにはメイド服です」

 リナの主はハナじゃないかなぁと思ったけど、悪い気分じゃ無いので黙っておいた。

 そんなたわいない会話をしながら、僕たちはあれから魔物に出会うこと無く森を抜け村へと戻ってきた。報告と素材を売るためそのまま冒険者ギルドへと向かった。

「あ、ソーニャ!」

 ソーニャに声を掛けてきた人物に顔を向けると、昨日助けたアルフォンスとジェービズがこっちに向かってきていた。

「ソーニャ探したよ。昨日は済まなかった。無事で良かったよ」
「すまねぇ、ソーニャ」
「いえいえ、お互い無事で良かったですね」

 昨日ソーニャを一人置き去りにしていたのを気に病んでいたのか、アルフォンスたちはソーニャに謝った後、僕らにも声を掛けてきた。

「昨日は助かりました。ありがとうございます」
「あんたらのお陰で命拾いできた。ありがとうな」
「どういたしまして。怪我は治してもらったの?」
「はい、村に着いてから治療魔法をかけてもらったので傷跡も残っていません。あ、そういえば助けてもらって名前を聞くのを忘れていました。良ければ教えてもらえますか?」

 お互い自己紹介をしてなかったことに気づき、改めて名乗りあった。そしてアルフォンスはソーニャと僕とリナを見てこう言った。

「もしかしてソーニャは彼らとパーティを組んだのか?」
「はい! 私から無理矢理お願いしてパーティを組んでもらいました」
「そうか・・・。確かに昨日君を置き去りにしていったと思われて、別のパーティに入りたくなっても仕方ないのかもしれない」

 自分を不甲斐ないと思っているのかアルフォンスは手を握りしめて悔しがっていたが、ソーニャはあっけらかんと否定した。

「あ、違いますよ? あれはお互い生き残るため仕方なかっただけですし。私がマサトさんたちのパーティに入れてもらったのは、彼らの強さを目の当たりにして間近で魔法を見て強くなりたいと思ったからです」
「そ、そうか。分かった、また機会があればパーティを組もうな」
「俺らも絶対強くなってみせるからな!」
「はい、また機会があればお願いします!」

 アルフォンスたちは宿の方へ去っていった。もしかしたら今の時間まで村の護衛に当たっていたのかもしれない。

「それじゃ、冒険者ギルドへ行こうか」
「あ、待って下さい。マサトさん」
「ん? なに?」
「良ければこれからも私をパーティに入れてもらえませんか?」
「あぁ、うん。今日だけじゃ無く元々今回のクエスト中はそのつもりだったけど」
「このクエストが終わってもパーティに居させて下さい。お願いします!」

 ソーニャは深々とお辞儀をしてお願いしてきた。

「それは強くなりたいから?」
「はい! それもありますけど、お二人と一緒に居て楽しいと思ったからです!」
「そっか。楽しいと思ってくれたのなら断れないね。でも僕らもまだ駆け出し冒険者だけどそれでも良いのなら、こちらからもお願いします」
「はい、よろしくお願いします!」
「ソーニャさん、よろしくお願いします」

 アルフォンスに誘われた後にこう言ってきた事に少し疑問が浮かんだので訪ねてみた。

「そうですね。アルフォンスさんたちが別段嫌というわけではないのですが、淡々とクエストをしていたことに気づいたと言いますか。マサトさんたちと一緒にクエストした後になって思うと、お金稼ぎやランクを上げることだけ考えてたのかなって。でもお二人とは何故か息が合うというか、自分より格上だからこそ肩肘張らなくてもいいので気が楽なのかもしれません。あ、もちろん、おんぶに抱っこじゃなくわたし自身も精一杯頑張りますよ!」

 ソーニャは僕らと一緒なら今までと違う楽しいことが今後待っているんじゃないか、それに鍛えて貰えるなら一挙両得だと言ってくれた。

「そうか。でも言い忘れてたけど僕らは結構なトラブルメーカーというか、絡まれやすいんだよ。リナが美人でメイドだから目立ってね。その上、美少女のソーニャまで加わるとなると、またトラブルに巻き込まれる予感しかしない。だから楽しいことばかりじゃないとハッキリ言っておくよ」
「び、美少女ですか! 照れますね!」

 顔に手を当ててクネクネしながらソーニャは照れていた。最近どこかで見たような動きだな。あ、天界のエルザさんか。元気にしてるかなってそんなに日にちも経ってないか。

「いや、反応するのはそこじゃなくてね」
「分かってますよ。自分もそれなりに声を掛けられたことあったので、そういうのには慣れてます。襲いかかってきた暴漢には股間に空気の弾エアバレットを撃って撃退したこともあります」
「それは・・・痛そうだ」

 想像してちょっとタマヒュンした。まぁ、僕もつい先日玉蹴りしたけど。

「なので気にしないで下さい。むしろマサトさんたちがどう撃退するのか気になります!」
「あはは、分かった。じゃあ、今後ともよろしくね」
「はい!」

 地上に降りてリナ以外の新しい仲間と共に冒険者ギルドへと足を運んだ。
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