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「オレがおまえら腐れ外道の国賊を順番に片付けていってやるよ。明治時代から連綿と続いてる? いやもっと遥か昔の平安時代から? とにかくおまえら官僚機構をぶっ潰す。文字どおり物理的にな。そのためには一番のガン、総本山であるZ務省からだ」
喋りながらTは屠塚の妻と娘を絶頂に導き、完全に失神させた。
「よし。さて」
一秒も余韻に浸ることなくTはベッドを降り、屠塚の前にしゃがんで向き合った。
それから──Tは屠塚の両耳をそれぞれ指で摘まみ、同時に何ということもない仕草で下に引っ張った。
「おんぎゃあああああああああああああああああああああああああああああ」
赤ん坊が泣いたのではない。屠塚家に赤ん坊はいない。
そうではなくてそれは屠塚の絶叫だった。両耳を引きちぎったのだ。
それからTは屠塚の鼻を右手の指で摘まんだ。同時に──
「ああああああああああああああああああああああああああああ」
字だけ見てるとゲシュタルト崩壊を起こしそうだが、何のことはない、Tが屠塚の鼻をちぎりとっただけだ。
「おまえやおまえらは楽には死なせねえよ。自分たちがどれだけ罪深いことをしてきたか、思い知りながら、死ね」
このあと屠塚の身に起こったことは──
おお、恐ろしくてとてもTが喋った通りには書き表せられない。
かいつまんで書くとこういうことだ。
耳と鼻をちぎりとった後、Tはまず屠塚の右目を指を突っ込んで抉り取り、次に左目を、次に右手の指を親指から順番にねじ切って、次に左手の指を順番にねじ切って、というように屠塚の肉体を順番に解体していった。
道具も何も使わず、素手でだ。通常ではあり得ないはずの恐るべき圧倒的な力だ。
人間にそんな力業が可能とは最初どうしても信じられなかったが、それらは鑑識の結果と同じだった。いわく、道具を一切用いず素手で行われたものと推定せざるを得ないが、物理的にそれほどの力を発揮できる人間はいない、と。
ともあれ、屠塚はこうして生きながらにバラバラに解体されこの世から消えていった。
屠塚がどの時点で意識を失い絶命したか、それは知りようもないことだ。
喋りながらTは屠塚の妻と娘を絶頂に導き、完全に失神させた。
「よし。さて」
一秒も余韻に浸ることなくTはベッドを降り、屠塚の前にしゃがんで向き合った。
それから──Tは屠塚の両耳をそれぞれ指で摘まみ、同時に何ということもない仕草で下に引っ張った。
「おんぎゃあああああああああああああああああああああああああああああ」
赤ん坊が泣いたのではない。屠塚家に赤ん坊はいない。
そうではなくてそれは屠塚の絶叫だった。両耳を引きちぎったのだ。
それからTは屠塚の鼻を右手の指で摘まんだ。同時に──
「ああああああああああああああああああああああああああああ」
字だけ見てるとゲシュタルト崩壊を起こしそうだが、何のことはない、Tが屠塚の鼻をちぎりとっただけだ。
「おまえやおまえらは楽には死なせねえよ。自分たちがどれだけ罪深いことをしてきたか、思い知りながら、死ね」
このあと屠塚の身に起こったことは──
おお、恐ろしくてとてもTが喋った通りには書き表せられない。
かいつまんで書くとこういうことだ。
耳と鼻をちぎりとった後、Tはまず屠塚の右目を指を突っ込んで抉り取り、次に左目を、次に右手の指を親指から順番にねじ切って、次に左手の指を順番にねじ切って、というように屠塚の肉体を順番に解体していった。
道具も何も使わず、素手でだ。通常ではあり得ないはずの恐るべき圧倒的な力だ。
人間にそんな力業が可能とは最初どうしても信じられなかったが、それらは鑑識の結果と同じだった。いわく、道具を一切用いず素手で行われたものと推定せざるを得ないが、物理的にそれほどの力を発揮できる人間はいない、と。
ともあれ、屠塚はこうして生きながらにバラバラに解体されこの世から消えていった。
屠塚がどの時点で意識を失い絶命したか、それは知りようもないことだ。
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