1 / 1
俺はずっと好きでした。
しおりを挟む
なんてことない不倫だった。
ずっと好きだった先輩は既婚者だった。
ただそれだけ。
高校生の時からずっと好きだった。
俺の部活のマドンナ。
サッカー部みんな先輩のことが好きだったんじゃないかと思えるほど、
俺たちの癒しだった。
その時も先輩はサッカー部のエースのキャプテンと付き合っていた。
合宿の時も、
たまに先輩は顔を火照らしていたね。
練習前、
少し早めに部室に近づけば、
中から先輩のものと思わしき声が聞こえた。
俺は入る勇気はなくて、
ただ下半身を硬くしただけだった。
先輩はいつだって
朗らかに笑うんだ。
気持ちを伝えられないまま、
先輩は卒業になってしまった。
そして、
10年ぶりのサッカー部での集まり。
先輩は相変わらず綺麗だった。
キャプテンではない人と結婚したと
あっけからんと笑っていた。
先輩の指には指輪がついていた。
酔っていたんだと思う。
でなきゃこんな大胆な行動、
俺はできる人間じゃない。
先輩の隣に座れた時に、
机の下で、
指輪のついてる手のひらを握った。
先輩はびっくりしていたけど、
笑顔で何事もなく握り返してくれた。
解散となるやいなや、
俺たちは近くのホテルへと入室した。
先輩を抱いたのだった。
細くてしなやかな体は、
相変わらず俺の下半身を硬くさせた。
「豊くん。」
先輩は俺の名前を憶えていてくれた。
「ねぇ。」
「ん?」
無我夢中で先輩にむさぼりつく俺の髪の毛を触りながら、
先輩は怖いことを言う。
「高校生の時さ、
部室前でよく突っ立ってたの、
豊くんでしょ?」
はっとして顔をあげるとにやっと笑った先輩がいた。
「部室のベンチに押し倒されながら、
窓ガラスのほう見てたんだ。」と先輩は静かに話す。
「あのときから?」
先輩は俺を誘導する。
ばれてた。
高校生の時から俺が見てる変態だってばれた。
恥ずかしくて顔が赤くなる。
「ちが。」
「入ってきてもよかったのに。
私ね、キャプテンの事好きじゃなかったの。」
先輩は、怖い話がお上手ですね。
「え?」
「あの人、合宿でもやめてっていうのにやってくるから嫌だったの。」
先輩が好き好んで顔火照らせているのかと思ってましたと、
言いかけた。
先輩の胸は、綺麗な丸みを帯びている。
「吸っていいですか?」
欲望にはかなわない。
「うん。」
先輩は、相変わらずあっけからんと笑う。
先輩の股に顔をうずめてながら、
俺は昔の先輩を思い出す。
先輩は俺の髪の毛をなでながら、
優しく言う。
「豊くんはっ、今っ、なんの、仕事してるのっ?」
「俺っ?」
先輩のやらしいところをなめるのに夢中で答えられない。
先輩は、なんで俺をうけいれてくれたんだろうとふと思う。
先輩は俺の事を好きだったりして?なんて夢も見た。
先輩の中にはいりながら、
手をつないだ。
やっぱり、指輪は幻覚じゃなかった。
「先輩、なんで今日?」
「私ね、家出ようと思ってたの。」
「は?」
「明日ね。」
だからいいのと先輩は笑う。
俺はこの人、なんか手に負えないと思った。
そしたら、
揺れる乳房をみつめていた。
「ねぇ、豊くんはさ、今、満足してる?」
ずっと好きだった人としてるんだから、
最高に幸せだ。
「はい。」
「いいなぁ。」
先輩はどうやら俺に抱かれても
満足じゃないらしい。
悲し。
「あ。出そう。」
先輩は口にいれてくれた。
行為後抱きしめたら、
「私と伊豆にいかない?」
なんて先輩から現実逃避のお誘い。
もちろん、答えはイエスだ。
だって、
先輩は俺の憧れのマドンナなのだから。
ずっと好きだった先輩は既婚者だった。
ただそれだけ。
高校生の時からずっと好きだった。
俺の部活のマドンナ。
サッカー部みんな先輩のことが好きだったんじゃないかと思えるほど、
俺たちの癒しだった。
その時も先輩はサッカー部のエースのキャプテンと付き合っていた。
合宿の時も、
たまに先輩は顔を火照らしていたね。
練習前、
少し早めに部室に近づけば、
中から先輩のものと思わしき声が聞こえた。
俺は入る勇気はなくて、
ただ下半身を硬くしただけだった。
先輩はいつだって
朗らかに笑うんだ。
気持ちを伝えられないまま、
先輩は卒業になってしまった。
そして、
10年ぶりのサッカー部での集まり。
先輩は相変わらず綺麗だった。
キャプテンではない人と結婚したと
あっけからんと笑っていた。
先輩の指には指輪がついていた。
酔っていたんだと思う。
でなきゃこんな大胆な行動、
俺はできる人間じゃない。
先輩の隣に座れた時に、
机の下で、
指輪のついてる手のひらを握った。
先輩はびっくりしていたけど、
笑顔で何事もなく握り返してくれた。
解散となるやいなや、
俺たちは近くのホテルへと入室した。
先輩を抱いたのだった。
細くてしなやかな体は、
相変わらず俺の下半身を硬くさせた。
「豊くん。」
先輩は俺の名前を憶えていてくれた。
「ねぇ。」
「ん?」
無我夢中で先輩にむさぼりつく俺の髪の毛を触りながら、
先輩は怖いことを言う。
「高校生の時さ、
部室前でよく突っ立ってたの、
豊くんでしょ?」
はっとして顔をあげるとにやっと笑った先輩がいた。
「部室のベンチに押し倒されながら、
窓ガラスのほう見てたんだ。」と先輩は静かに話す。
「あのときから?」
先輩は俺を誘導する。
ばれてた。
高校生の時から俺が見てる変態だってばれた。
恥ずかしくて顔が赤くなる。
「ちが。」
「入ってきてもよかったのに。
私ね、キャプテンの事好きじゃなかったの。」
先輩は、怖い話がお上手ですね。
「え?」
「あの人、合宿でもやめてっていうのにやってくるから嫌だったの。」
先輩が好き好んで顔火照らせているのかと思ってましたと、
言いかけた。
先輩の胸は、綺麗な丸みを帯びている。
「吸っていいですか?」
欲望にはかなわない。
「うん。」
先輩は、相変わらずあっけからんと笑う。
先輩の股に顔をうずめてながら、
俺は昔の先輩を思い出す。
先輩は俺の髪の毛をなでながら、
優しく言う。
「豊くんはっ、今っ、なんの、仕事してるのっ?」
「俺っ?」
先輩のやらしいところをなめるのに夢中で答えられない。
先輩は、なんで俺をうけいれてくれたんだろうとふと思う。
先輩は俺の事を好きだったりして?なんて夢も見た。
先輩の中にはいりながら、
手をつないだ。
やっぱり、指輪は幻覚じゃなかった。
「先輩、なんで今日?」
「私ね、家出ようと思ってたの。」
「は?」
「明日ね。」
だからいいのと先輩は笑う。
俺はこの人、なんか手に負えないと思った。
そしたら、
揺れる乳房をみつめていた。
「ねぇ、豊くんはさ、今、満足してる?」
ずっと好きだった人としてるんだから、
最高に幸せだ。
「はい。」
「いいなぁ。」
先輩はどうやら俺に抱かれても
満足じゃないらしい。
悲し。
「あ。出そう。」
先輩は口にいれてくれた。
行為後抱きしめたら、
「私と伊豆にいかない?」
なんて先輩から現実逃避のお誘い。
もちろん、答えはイエスだ。
だって、
先輩は俺の憧れのマドンナなのだから。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる