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私にだってある
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気が付いた時には、
もう感情なんてどこかへやっていた。
平穏に、
平坦に、
淡々と過ごす事が、
何よりも大事で、
ストレスフリーだと思っていたから。
友達だと思っていた子が、
私の彼氏だと思っていた人と、
実は付き合っててと言われて、
訳が分からなかった。
彼氏に話を聞くと、
ごめんと言われた。
「お前ってあんまり感情出さねぇから、
何考えてんのかわかんなくて、
困っちまうんだ。」
と言われた。
だって、感情的な
ヒステリックな女は嫌じゃないの?
私が感情の波を荒立たせなければ、
全てが丸く収まる。
皆、幸せじゃない?
友達にも話を聞きに行ったら、
ごめんと言われ、
「弓月、あんまり思ってること言わないから、
津城君の事そんなに好きじゃないかと思って。
実は、私、ずっと前から津城君の事、好きだったのっ。」
と言われた。
私のため、
皆のためと感情を押し殺していたら、
それが仇となり、
皆は自分の想いを第一優先にして、
楽しく暮らしていくみたいだ。
あぁ。
私の感情、まだ生きてた。
悲しくて。
悔しくて。
寂しくて。
理不尽で。
涙が流れてくる。
良かった。
安堵した。
私、まだロボじゃなかった。
ちゃんと、人だ。
だって、泣ける。
怒ってる。
笑ってる。
感情があるって、素晴らしい……。
もう感情なんてどこかへやっていた。
平穏に、
平坦に、
淡々と過ごす事が、
何よりも大事で、
ストレスフリーだと思っていたから。
友達だと思っていた子が、
私の彼氏だと思っていた人と、
実は付き合っててと言われて、
訳が分からなかった。
彼氏に話を聞くと、
ごめんと言われた。
「お前ってあんまり感情出さねぇから、
何考えてんのかわかんなくて、
困っちまうんだ。」
と言われた。
だって、感情的な
ヒステリックな女は嫌じゃないの?
私が感情の波を荒立たせなければ、
全てが丸く収まる。
皆、幸せじゃない?
友達にも話を聞きに行ったら、
ごめんと言われ、
「弓月、あんまり思ってること言わないから、
津城君の事そんなに好きじゃないかと思って。
実は、私、ずっと前から津城君の事、好きだったのっ。」
と言われた。
私のため、
皆のためと感情を押し殺していたら、
それが仇となり、
皆は自分の想いを第一優先にして、
楽しく暮らしていくみたいだ。
あぁ。
私の感情、まだ生きてた。
悲しくて。
悔しくて。
寂しくて。
理不尽で。
涙が流れてくる。
良かった。
安堵した。
私、まだロボじゃなかった。
ちゃんと、人だ。
だって、泣ける。
怒ってる。
笑ってる。
感情があるって、素晴らしい……。
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読んでくださりありがとうございます😊
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