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サヨナラだけを見ないで
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貴方のとなりに居られないのなら、
消えたいって思った……。
(もう、さよならだね 。)
「 ばい ばい 。」
涙を我慢した。
だって……。
もう、来ることは無いと思うと淋しくなる。
今日で、貴方と関わるのが最後だと思うと私の心は真っ白に霞んでいく 。
「 はじめ君 。」
「ん、どーしたん?」
「 私 たち 、別れない ?」
「 はっ ?」
「だーかーらー、別れようって。」
「何、どーしたん?」
「 もう、はじめ君のこと好きじゃないの 。」
「 そっか 。」
「うん、ごめんね。」
時が一瞬凍りついたみたいだった。
私は涙を流さず、貴方に本当の気持ちを知られないように振舞えているかしら?
貴方は今にも泣きそうな優しい笑顔で、うんうんって自分に言い聞かせようとしてる。
(私のことを好きになってくれてありがとう。
私のことを思ってくれて、
一緒に居てくれて、
はじめ君と恋できて、本当に私は幸せでした。
好きじゃない 。
好きだけどね、好きっていうより大好きっていうより、
私ははじめ君のこと、愛してるんだよ 。
愛しくて、恋しくて本当に仕方が無い。
今までの人生で、こんなにも人のことを思ったことはあったかな?
こんなにも、大切だなんて、
嫌われたくないって思ったこと、あったのかな ?)
「 なぁ 。
別れるのってもしかしてッ……。」
彼の言葉を、
私は唇で遮った 。
( あー、やっぱり伝わってしまうの?
離れたくないよ、別れるなんてやだよ 。
でも、でもっ……。)
「 違うよ 。
私、他に好きな人できたの 。
それで、その人と今もう付き合ってるの 。」
(こんなこと、言いたくないのに 。
私が好きなのは、はじめ君だけなのに 。)
「 ごめんな 。」
彼は一言謝ると、
そのまま静かに部屋を出て行った。
「 う”ぅ”っ 。」
彼が部屋を出て行った瞬間、
私はその場に崩れた。
(これはもう、荷物を持って行けってことなんでしょ?
もう一緒に居られない、本当の本当に 。
ねぇ、今のは何のごめんだったの?
やだやだやだ、 や だ 。)
%私だけを見て欲しいなんて、我侭ですか?%
消えたいって思った……。
(もう、さよならだね 。)
「 ばい ばい 。」
涙を我慢した。
だって……。
もう、来ることは無いと思うと淋しくなる。
今日で、貴方と関わるのが最後だと思うと私の心は真っ白に霞んでいく 。
「 はじめ君 。」
「ん、どーしたん?」
「 私 たち 、別れない ?」
「 はっ ?」
「だーかーらー、別れようって。」
「何、どーしたん?」
「 もう、はじめ君のこと好きじゃないの 。」
「 そっか 。」
「うん、ごめんね。」
時が一瞬凍りついたみたいだった。
私は涙を流さず、貴方に本当の気持ちを知られないように振舞えているかしら?
貴方は今にも泣きそうな優しい笑顔で、うんうんって自分に言い聞かせようとしてる。
(私のことを好きになってくれてありがとう。
私のことを思ってくれて、
一緒に居てくれて、
はじめ君と恋できて、本当に私は幸せでした。
好きじゃない 。
好きだけどね、好きっていうより大好きっていうより、
私ははじめ君のこと、愛してるんだよ 。
愛しくて、恋しくて本当に仕方が無い。
今までの人生で、こんなにも人のことを思ったことはあったかな?
こんなにも、大切だなんて、
嫌われたくないって思ったこと、あったのかな ?)
「 なぁ 。
別れるのってもしかしてッ……。」
彼の言葉を、
私は唇で遮った 。
( あー、やっぱり伝わってしまうの?
離れたくないよ、別れるなんてやだよ 。
でも、でもっ……。)
「 違うよ 。
私、他に好きな人できたの 。
それで、その人と今もう付き合ってるの 。」
(こんなこと、言いたくないのに 。
私が好きなのは、はじめ君だけなのに 。)
「 ごめんな 。」
彼は一言謝ると、
そのまま静かに部屋を出て行った。
「 う”ぅ”っ 。」
彼が部屋を出て行った瞬間、
私はその場に崩れた。
(これはもう、荷物を持って行けってことなんでしょ?
もう一緒に居られない、本当の本当に 。
ねぇ、今のは何のごめんだったの?
やだやだやだ、 や だ 。)
%私だけを見て欲しいなんて、我侭ですか?%
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