etc…♡

調査、なのかな？！

月曜日が始まると1週間が長く感じるのに、
毎日淡々と過ぎていて、
気がつくと、
土曜日。

私は家で爆睡していた。

休みだから昼前まで爆睡しようとしてたのに。

朝9時。

携帯が鳴り響いた。

寝ぼけながら出ると、
「おっはようさーん！」と、
黒田からだった。

「え、なに？」

「俺今、ごっつ久しぶりに東京きてるやんかぁ。」

「ああ。」

「案内、してや？」

「は？」

「俺、東京に知り合い桃井しかおらへんやんかぁー？」

「知らないよ。」

「なぁ、頼むって！」

「やだよ。」

「俺、また関西に戻んねん。
東京で楽しい思い出作らせてやぁー！」

「なんで、いきなりいうのさ？！」

「この前の帰り道言うとしたんやで？
せやけど、桃井、赤井の事で頭1杯やったやん？」

(えーん。)

「俺、今カフェで朝飯食ってんねん。
食い終わる前に来てな！」と、
電話は切れた。

(えーん。)

せっかくの寝休日が……。

私は適当に青のストライプのワンピースを着て、適当に身だしなみ整えて、
カフェに向かった。

カフェ前につくと、
丁度黒田が出てきた。

「なんや、自分！？」と、
黒田が大声を発する。

「朝からうるさいよ。」と、
黒田を見ると、
私も目を見開いた。

「なんで、桃井も青のしましま着てんねん？！」

同期とペアルックって、
笑えないんですけど……。

恥ずかしすぎる。
服屋に行くのも恥ずかしい。

「俺ら、気ぃ合うな。」と、
黒田が笑う。

「赤井先輩の事、頼むよ！」

「分かってるやんか。
家にいるより外出た方が偶然会うかもしれへんで？」

黒田は支店が違うから、
赤井先輩のことを全然知らない。

緑川さんは、たまに関西支店にもいってたから知ってるみたいだ。

「なぁ、まずどこ連れてってくれるん？」

目をキラキラさせながら、
黒田が問う。

「ベタに、スカイツリー、とか？」

「俺何気に一度も行ったことない！
さすがや、桃井！」

ベタベタ観光ツアーを敢行した私たち。
黒田はかなり喜んでいた。

「ありがとうな、桃井。」

「楽しかったから良かったよ。
意外とベタすぎて私も久しぶりに行ったし。」

「なぁ、明日もお願いしてええ？」

「は？」

「俺、明日の夜に帰んねん。」

「まじ？」

「遊び尽くしたいやん？」

「勘弁してよ。」

「桃井しか、俺には居らん！」

居酒屋でご飯食べながら、
久しぶりに1日遊び回ったなと、
私は楽しかったなとしみじみ浸る。













遊んでばっかで、全然赤井先輩と緑川さんのこと何もしてないけど？！
って気づいたのは、帰り道だった。