walk together un-der an umbrella

神奈川雪枝

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walk together un-der an umbrella

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梅雨の季節。
まさに、僕の心も雨模様。


( 君が好きだ 。)


制服のスカートも長すぎず、短すぎず。
前髪も長すぎず、短すぎず。
二つ結びもだらしなくて、きちってしてて。

授業中だけに見られる眼鏡姿とか。
体育で颯爽と走ってるところとか。
休み時間に本を読んでいるところとか。

友達と楽しそうに話しているところも、
友達の悩みを真剣に聞いているところ。


君の全てが、僕のストライクゾーンなわけで。



片思い、3ヶ月。

同じクラスになって、一目ぼれ。

そんな中学3年の6月。


何も進展しない、今日この頃。
(まぁ、何も行動してないわけだしね 。)








突然の雨。

放課後。

雨は、まだやまない。

梅雨の季節。

僕は、鞄から折りたたみ傘を取り出す。


「中田、今日遊ばねぇ?」

「 ごめん、塾だから 。」

「塾かよ。」

「また今度な。」

「おう。」


クラスメイトからの誘いを断る。
僕の家は、というか親は、真面目だ。


一人、昇降口。

(なんかはっきりしないこの天気。)


ふと、となりを見ると君の姿。
(話かけるチャンス?)


「 鈴木 ?」


「あっ、中田君。」

「誰か待ってるの?」

「ううん、雨降ってるでしょ?
 私、傘持ってなくて……。
 今日、かて教ではやく家に帰らないといけないんだけど。
 何か微妙じゃない?」

「微妙?」

「小雨とか大雨だったら、走って帰るんだけど 。
 何か酷くないわけじゃないし、酷過ぎるわけでもないし 。」

「 そうだよねぇ。」

「それに、あんま勉強したくないし 。
 って、中田君の前じゃ駄目か 。」

「何で?」

「成績優秀じゃん。」

「鈴木こそ頭いいじゃん。」


「ありがとう。」


彼女は、静かに笑った。








「 家まで、送ろうか?」




折りたたみ傘を彼女に見せる。









「 ありがとう。」









            walk together un-der an umbrella

             ( 相 合 傘 で 行 く )









梅雨も意外に悪い物じゃないかもしれない。
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