青い塩

待てないんだけど

私にしおらしさがないからなのかな？
いやいや、関係ある？
私のしおらしさと彼の甲斐性のなさって。
ないでしょ？
いや、ある、のか？

困った。

同棲して５年たつが、
結婚のけの字がうんともすんとも言わない。

おまけに、
なんか生理がこない。
先にコウノトリきそう。

それはそれでいいか。
って、よくないか。
まぁ、どっちでもいいや。

「ねぇ、最後にしたのいつだっけ？」
「いつかな？忘れた(笑)」
「は？」
「は？(笑)
　お前いつも手帳にかいてんじゃん、やった日。
　やらしい(笑)」
「当たり前じゃん。」

ねぇ、見て、聞いて。
こんな人を馬鹿にしてるような男との子供だよ、
不安。
あぁ、関係ないか。
って、普通にかわいいでしょ。
私の子だよ？

はぁ。

「ねぇ、じゃぁ、今日やる？(笑)」

絶句。

「しない。」

「えぇー！なんで？誘って来たじゃん！」

「誘ってない！
　生理来ないと、無理！」

「わけわからん。」

しょんぼりしている。
泣きたいのは、こっちだわ。

こんなに喜怒哀楽がわかりやすいのに、
どうして、
なぜ？
結婚しようとしない？

私のこと嫌いなんか？
お前は嫌いな女と５年も一緒に住んでるんか？
は？

いやいや、ありえないでしょ。
そこは自惚れさせて。
お願い。

誕生日、記念日、クリスマス、バレンタイン。
イベントは平等にやってきたでしょ？
こんなに３６５日の中にきっかけあるじゃん？

別に何もない日でもいいよ。
それはそれで、
今日がプロポーズ記念日だねってなるよ。

もう、いつでもいいから、
早く！
ナウ！
ワタシハヤクミカタメタイ。

片言になるくらい、
切実だっつーの。
もう２８だよ？
ドレス、２０代のうちに着たい。

「ねぇ、結婚しよ？」
「あぁ。いつかな。」
「いつかっていつ？」
「さぁ、わかんね？(笑)」

え、なに、それ。
爽やかに笑ってんじゃねぇ。

信じらんない、本当。
泣きそう。
私って武にとってそんな軽い存在だったの？
虚無。

あぁ、
そういえば、
告白も私からだったな。
そういえば。

むかつく。

なのに、
さっき、私から１００歩譲ってプロポーズぽいこといったのに、
返答「あぁ。」って、
なんじゃわれ。
ふざけてる。

２回目の絶句。

彼の甲斐性がなくなればなくなるほど、
私のしおらしさは消える。

悪循環。



それから半年たった時だった。
昇給決まったってワイン買ってきて、
生理も来てたから寝たら、
「結婚しよ？」って言われて、
普通に泣いた。

「やっと、言えた。(笑)」ってはにかみながら言われたのは、
キュンときた。