魂友

神奈川雪枝

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星空の下

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私は人間関係が上手にできない。
物心ついた時からずっとそう。

夜空に輝く星を見るのが好きだ。

流星群が見える日。

私は1人自転車に乗って、
小高い丘を目指す。

昔、
おじいちゃんが、
ここなら星空を独り占めできるぞ!と、
教えてくれた場所。













流星群が光り出す。

綺麗だなと、
見惚れる。

一際眩しい光線が
夜空に走る。

(なに、あれ?)

その光は、
真っ直ぐにこちらに向かって飛んでくる。

危ないと思った時には、
目の前が真っ白に光っていた。

思わず目を瞑る。

さっきの光が嘘のように、
またいつもの夜空に戻る。

目を開けると、
目の前に2頭身のなにかがいた。

(な、なに?)

身動きができなかった。

その謎の2頭身の生き物は、
大きな目をパチクリとさせた。

「オマエ、ダレ?」

聞きなれない声のトーンだった。

「ハラヘッタ。」

謎の2頭身は、歩き出す。

心臓が脈打つ。
なんだこいつ。

非日常すぎて、
夢かと思った。

「ケケケ、コレナンダ?」と、
私の自転車を見る。

2頭身は、
自転車のカゴに乗り込んだ。

「ハヤク。」

意味がわからないのに、
私は言われた通りに、
自転車を漕ぎ出した。













生まれて初めて、
友達が出来た。

この日のことを、
私は絶対忘れたくない。
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