指に巻いた絆創膏

神奈川雪枝

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一生懸命作ったよ?

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「おはよ~❤」

朝から、ちょっと今日はそわそわ!
(やって、バレンタインや~ん~❤)

オカンと姉貴から、
毎年のごとく、チョコを貰った。
(別に嬉しくない訳ちゃうんやけどさぁ~
 むしろ、嬉しいんやけどさぁ~
 なんかちゃうやんかぁ~、家族からのチョコって!←)


朝、会うクラスメイトの人。
(むふふ、女子今日荷物多ないかっ♪)


「あっ、太郎さ~~~ん♪」

「 ん、あっ 雪枝ちゃんやん~。」

「おはよ~^^」

「ん、おはよ~さん~❤」

「(相変わらず❤良く飛ばしてるなぁ~w)ん、何かさっき考え事してた~?」

「へっ、何でっ?」

「やって、顔むっちゃにやけてたよ~?w」

「う、うそやんっ?!///(はっず、ばぁりはずい><///)」

「めっちゃ顔赤くなってんでぇ~?w」

「もう~やめてぇ~やぁ~><///」

「相変わらずやねぇ~太郎さん~w」

「(絶対馬鹿にしてるわ、この人!w)ん、その袋どーしたん??」

「えっ?いや、なんもあらへんよ~?」

(絶対ウソやんっ!明らかに様子不自然やんっ!
 ちょ待って、もしかしてチョコ?
 しかも、本命ぽくない?
 俺に気づかれたくなったって事は、明らかに義理も無い感じやろ?!
 ……俺、 雪枝の事好きやったのにぃ……;z;)

一人がっくり落ち込んでると、
 雪枝は、「じゃぁ、私先行くな!」と言って、
走って一人学校へ向ってしまった 。

(俺、ついてなさすぎやろーz-。。。)




一人、テンションがた落ちで学校に向う。
昇降口、靴箱。

俺の場所に、明らかに場違いな綺麗にラッピングされた箱 。

(えっ、ちょぉー待って!これなにっ?!ちょこっ?!)

目、見開いて、その場に硬直。
(やってやっぱ、嬉しいやろっ!!)


どきどきしながら、箱を手に取った。

太郎さんへって書いてるカードがリボンに挟まってて、
カードのしたには、 雪枝 って書いてある 。

( う そ ?!)

顔がまた真っ赤になって、ひとりにやついてたら後ろからいきなり肩叩かれた 。

「 もう、早く鞄にしまってやぁ~><笑」

「えっあっごめん。(って何で謝ってんねん、俺?笑)」

鞄にしまって、靴履き替えて。

「 雪枝って、俺にチョコくれたんやなぁ 。ありがとう^^!」

「 それ、義理チョコちゃうからね 。」

「 えっ。」

「私料理苦手なのに、昨日の夜中頑張って作ったんよ><///」

彼女の顔は真っ赤で。
(あぁ~ど~しよ、めっちゃ抱きしめたい><!←)


「 太郎さんの事、好きやねん 。」

ぼそって小さな声で彼女はそう確かに呟いた。
そんなん聞いて俺の身体が動かない訳なくて 。

気がついたらやっぱり俺は、彼女の事を抱きしめていた 。
(やっぱ人間、理性よりも本能やろ♪←)


「ちょ///」




「 おれも、好きや 。」







       ❤ 指に巻いてある絆創膏は俺への気持ちでええやんな?← ❤






「でも、何でわざわざ下駄箱に入れたん?笑」

「やって、前に「チョコとか下駄箱に入ってあるんがええなぁ~しかも手作りがええわぁ~」って言ってたやん~笑
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