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黙れよ。
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産まれてはじめて
彼女が出来た、
高校三年生になったばかりの
4月。
塾が同じで、
よく隣の席になってて、
声かけられて、
話すようになって、
連絡先交換して、
付き合わない?
って言われた。
(まじか。)
彼女は黒髪ストレートロングで、
猫目で、
明るくて、
なんで俺?って思ったけど、
可愛いなって思ってたから、
俺でよければ。
って返信した。
よろしくねっていわれて、
塾で顔合わせたら、
彼女はいつも通りで、
俺だけドキドキしてた。
(真顔で隠したけど。)
土日、塾が夕方に終わる。
フードコート行ったり、
ゲーセン行ったりした。
プリクラ?なんかもとって、
めちゃくちゃ恥ずかしくて。
交際1ヶ月記念♡って
落書きを彼女がして、
(ああ、ずっと居たいな。)って思ったのに。
そう思ったのは、
俺だけだったみたいで、
交際2ヶ月前に、
その前からなんか素っ気なくされてたけど、
LINEで、
私好きな人できちゃった。
ごめん。
ってきて、
え、好きな人って俺じゃないの?って
泣きそうになった。
返信できなかった。
だから、
まだ別れてないんだよ!って
自分ルールなんだけど。
彼女は、塾で俺のことをさけるようになって、全然話しかけれない。
彼女は最近、
俺より模試の点数の高い眼鏡野郎の隣によく座っていて、
付き合いだしたという噂を聞いた。
俺は嘘だと思った。
そんな俺の隣に最近よく座ってくるのが、
同じ高校、
同じクラスのバカ女だった。
「佐々木?ここの塾だったんだ?笑
私も佐々木みたいに頭良くなれる気がした!ラッキー!笑」
「 。」
底抜けに明るい橘。
彼女の知性ある明るさとは比べ物にならない。
「佐々木、別れたんだってね?
よく見てるよね、あの子と付き合ってたの?
凄い美人じゃん、やるね!笑」
(うるせぇーよ、おまえ。)
俺は彼女に声掛けれないのに、
橘がウザイくらい話しかけてくる。
俺が話したいのは、橘じゃない!!
「佐々木、この問題とけたー?
教えてくれー!」
適当に答えをかいた。
「え?これ違くない?」
「俺に聞かない方いいよ?」
「佐々木頭いいじゃん!
教えてよ!」
めげない橘を相手すると疲れる。
そんな橘と過ごしているだけなのに、
時が過ぎる。
塾内のテスト、
眼鏡野郎が1位で、
猫目の彼女が2位だった。
(俺は4位。)
(情けねぇ。)
ますます話かけれないじゃないか。
橘は、
50人中45位なのに、
ビリじゃなかったって喜んでた。
(バカだ。)
そんな橘を見て、
俺は前より橘の事を嫌悪してない事に気づく。
絶対、塾に入る前の橘ならビリだったと思うからだ。
橘は勉強を頑張ってるのを俺は知ってる。
そんな時に後ろの方に座ってる下位のやつらが大きな声で話してる。
「あの橘がビリじゃないこと、
あるんだな笑」
「どの問題みてもわかんないっていってたのによぅ笑」
「俺、あの橘と5人しか違わないんだけど?!やばくね?!笑」
ゲラゲラと下品な事を話してる。
「おいっ!」と言いかけた俺を、
隣に座る橘は、人差し指を口に当てて、
「しー!」という。
「言われぱなしでいいのかよ?!」
「私、気にしてないから大丈夫!
それよりさ、
佐々木は私の事
もう好きになってるんじゃない?笑」
「はあ?!」
今日1の大声が出て、
教室が静かになった。
コホンと咳をした。
「お前、何言ってんの?」
「私わかるんだよね!そういうの!笑」
きゃっと笑う橘。
「私たち、相性いいと思うんだよね!」
「うるせーな。」
そんな橘と付き合いだしたのは、
クリスマスイブの日だった。
12月のテストで25位以内になったら
付き合ってと橘は俺に宣誓した。
「ぜってぇ、無理。笑」と笑った俺に、
橘は結果を見せた。
23位だった。
「ね、私たち付き合う運命なんだって
言ったでしょ?」
「佐々木って、思ってるより
私の事好きでしょ?」
「うるせぇーな。」と、
俺は笑いながら返事をした。
橘は、俺と同じ大学に通いたいと
勉強を頑張っている。
努力する橘は、とても綺麗だ。
彼女が出来た、
高校三年生になったばかりの
4月。
塾が同じで、
よく隣の席になってて、
声かけられて、
話すようになって、
連絡先交換して、
付き合わない?
って言われた。
(まじか。)
彼女は黒髪ストレートロングで、
猫目で、
明るくて、
なんで俺?って思ったけど、
可愛いなって思ってたから、
俺でよければ。
って返信した。
よろしくねっていわれて、
塾で顔合わせたら、
彼女はいつも通りで、
俺だけドキドキしてた。
(真顔で隠したけど。)
土日、塾が夕方に終わる。
フードコート行ったり、
ゲーセン行ったりした。
プリクラ?なんかもとって、
めちゃくちゃ恥ずかしくて。
交際1ヶ月記念♡って
落書きを彼女がして、
(ああ、ずっと居たいな。)って思ったのに。
そう思ったのは、
俺だけだったみたいで、
交際2ヶ月前に、
その前からなんか素っ気なくされてたけど、
LINEで、
私好きな人できちゃった。
ごめん。
ってきて、
え、好きな人って俺じゃないの?って
泣きそうになった。
返信できなかった。
だから、
まだ別れてないんだよ!って
自分ルールなんだけど。
彼女は、塾で俺のことをさけるようになって、全然話しかけれない。
彼女は最近、
俺より模試の点数の高い眼鏡野郎の隣によく座っていて、
付き合いだしたという噂を聞いた。
俺は嘘だと思った。
そんな俺の隣に最近よく座ってくるのが、
同じ高校、
同じクラスのバカ女だった。
「佐々木?ここの塾だったんだ?笑
私も佐々木みたいに頭良くなれる気がした!ラッキー!笑」
「 。」
底抜けに明るい橘。
彼女の知性ある明るさとは比べ物にならない。
「佐々木、別れたんだってね?
よく見てるよね、あの子と付き合ってたの?
凄い美人じゃん、やるね!笑」
(うるせぇーよ、おまえ。)
俺は彼女に声掛けれないのに、
橘がウザイくらい話しかけてくる。
俺が話したいのは、橘じゃない!!
「佐々木、この問題とけたー?
教えてくれー!」
適当に答えをかいた。
「え?これ違くない?」
「俺に聞かない方いいよ?」
「佐々木頭いいじゃん!
教えてよ!」
めげない橘を相手すると疲れる。
そんな橘と過ごしているだけなのに、
時が過ぎる。
塾内のテスト、
眼鏡野郎が1位で、
猫目の彼女が2位だった。
(俺は4位。)
(情けねぇ。)
ますます話かけれないじゃないか。
橘は、
50人中45位なのに、
ビリじゃなかったって喜んでた。
(バカだ。)
そんな橘を見て、
俺は前より橘の事を嫌悪してない事に気づく。
絶対、塾に入る前の橘ならビリだったと思うからだ。
橘は勉強を頑張ってるのを俺は知ってる。
そんな時に後ろの方に座ってる下位のやつらが大きな声で話してる。
「あの橘がビリじゃないこと、
あるんだな笑」
「どの問題みてもわかんないっていってたのによぅ笑」
「俺、あの橘と5人しか違わないんだけど?!やばくね?!笑」
ゲラゲラと下品な事を話してる。
「おいっ!」と言いかけた俺を、
隣に座る橘は、人差し指を口に当てて、
「しー!」という。
「言われぱなしでいいのかよ?!」
「私、気にしてないから大丈夫!
それよりさ、
佐々木は私の事
もう好きになってるんじゃない?笑」
「はあ?!」
今日1の大声が出て、
教室が静かになった。
コホンと咳をした。
「お前、何言ってんの?」
「私わかるんだよね!そういうの!笑」
きゃっと笑う橘。
「私たち、相性いいと思うんだよね!」
「うるせーな。」
そんな橘と付き合いだしたのは、
クリスマスイブの日だった。
12月のテストで25位以内になったら
付き合ってと橘は俺に宣誓した。
「ぜってぇ、無理。笑」と笑った俺に、
橘は結果を見せた。
23位だった。
「ね、私たち付き合う運命なんだって
言ったでしょ?」
「佐々木って、思ってるより
私の事好きでしょ?」
「うるせぇーな。」と、
俺は笑いながら返事をした。
橘は、俺と同じ大学に通いたいと
勉強を頑張っている。
努力する橘は、とても綺麗だ。
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