夢見る男子

神奈川雪枝

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なぁ、わかるやろ?

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試食とかに群がる女の子。
どー思う?って聞いたら、
彼は鼻でふって笑った !

「 何、その笑いっ!」

「別に~。」

「私の事じゃないからねっ。」

「誰も言ってへんし。」

「だって!絶対!私の事だと思ったんでしょ。だからそんな鼻で笑うみたいな感じっ。」

彼は私の気持ちを知ってるのか、知らないのか。
最近思うのは、かなり私は彼色。

こんな事をいきなり聞いたのは、
彼は以外に女子に夢を抱いてるらしい。
(自分はことごとく乙女の夢を破壊する少年のくせにさぁ~。)


「太郎的にはさぁ~、
 試食に群がる女の子ってありなの?」


「ありかないかって言われたらそりゃないわなぁ。」


そして彼は得意そうに口角を上げて言うのだ。




   「 だ っ て 、 い や じ ゃ ね ぇ ? 」


   (まぁ、俺はそんなお前も好きやで。)(えっ?!ってか、私試食に群がんないもんっ。)
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