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7歳以降の僕 ♢就職編と見せかけて王宮編♢
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しおりを挟む強ばった声のまま、ミー兄様が僕に続けて問いかけてくる。
「レティは今日会ったドルトン帝国の皇太子が気に入った?
それともうちの国に誰か気になる人がいるのかな?」
ミー兄様の質問の意味が今一つ理解できなくて、僅かに首を傾げてしまう僕。
ミー兄様も母様のように僕の王宮での様子が心配なんだろうか?
ムーラン殿下の事も、今日ミー兄様は案内に同行出来なかったから、大丈夫だったか心配してくれてたのかもしれない。
ぱちくりぱちくり瞬きしながら首を傾げていたから、僕が質問の意味を図り兼ねてるのが伝わったらしくて、ミー兄様が殊更ゆっくりと言葉を重ねる。
「母上にも同じように質問されたのではないのかい?
それにレティはなんて答えたの?
母上に聞かれて、ここから出ることを…私達以外の誰かと一緒にいることを想像した?」
母様に質問されたこと、と言われてつい母様にずっと兄様達と一緒に居たいのだと願いを告げてしまった事を思い出した。
その後の母様の質問ですっかり忘れていた事を思い出して、その願いに詰まった自分の気持ちの大きさに、つい顔に熱が集まってしまう。
きっと僕は今、頬っぺた所か首まで真っ赤だと思う。
本人達を目の前にその恥ずかしくも切実な想いを持て余し狼狽える僕を見た兄様達の目が、途端暗いものになったのに僕が気がついたのは、兄様達に覆い被さられる様にしてベッドに横たえられたと気がついたのと同時だった。
手に持っていた筈のホットミルクの入ったカップもいつの間にか無くなっていて、クッションの敷き詰められたヘッドボードに預けていた筈の僕の背は、いつの間にかベッドのシーツに触れていて仰向けに寝かされていた。
眼前には僕をじっと見つめるミー兄様とディー兄様の二対の瞳。
僕を真上から見下ろし顔が翳っているからか、その瞳の色が酷く重く、暗く感じる。
こんな瞳の兄様達を見るのは初めてだ。
体が無意識にふるっと震えた。
「ねえレティ、いま、誰のことを思い浮かべたの?」
僕の片頬を包むように手を触れて、ミー兄様が聞いてくる。
「レティ、お前が大好きなのは俺達だよな?
他には誰も要らないだろう?」
ミー兄様が触れるのとは反対側からディー兄様が手を伸ばし、その親指で僕の下唇に触れる。
触れた親指がスリスリと唇の柔らかさを辿るように左右に動く。
僕は本人達に告白を迫られているような気持ちになって、更に顔を赤くしてしまう。
母様に言えたのは、相手が母様だったからで、兄様達に直接願うのは恥ずかしい所の話ではなくて。
それに、そんな我儘を言って困らせたく無いって気持ちも大きくて。
優しい兄様達は僕の願いを直接否定したりはしないだろうけれど、もし、僕の願いを兄様達に告げて困らせてしまったら…。
僕がなかなか返事をしない事で、焦れてしまったらしい兄様達が触れる手を動かしながら更に僕に聞き募ってくる。
「ねえ、レティ、答えて?レティの心の中に居るのは誰?」
ミー兄様の手のひらが頬から首、鎖骨へと撫でるように降りていく。
(兄様達です、ミー兄様)
「レティとこう出来るのは俺達だけだろう?レティは他の男ともこうしたいのか?」
ディー兄様の唇が僕の唇に重なって啄んだあと、軽く触れ合うのを繰り返しながら囁いてくる。
(こんなこと、兄様達としかしません)
「レティ、早く答えて。でないと、私も兄上も止めてあげられなくなる」
ミー兄様がそう言いながら、鎖骨を辿っていた指で寝衣のボタンを外していく。
「まあ、答えなんてひとつしか認めないけどな…」
ボソリと呟いたディー兄様の唇の間から伸びてきた舌が、そのまま僕の唇をべロリと舐め、思わず薄く開けてしまった隙間から僕の口内に入ってくる。
そのまま口内を荒らすように舐められ、舌を吸われて、僕は一気に何も考えられなくなってしまった。
呪文詠唱の練習の為にしていた舌のマッサージの時とは全然違う、貪るみたいな口付けに僕は呼吸もままならないまま、されるがままで受け入れるのが精一杯。
角度を変えるために唇が離れるその一瞬に呼吸を吸い込む度、息が荒くなっていく。
息苦しいのと気持ち良いのとが混ざって勝手に涙が浮かんでくる。
「レティ…早く答えないとこのまま食べてしまうよ…?」
ミー兄様が僕の胸元で何か言ってるけど、ミー兄様の熱い吐息で胸の中心を擽る様にされて、肌を粟立たせて体を揺らすことしかできなかった。
ディー兄様に口を塞がれたまま身を捻じる事もできない僕に、「仕方ないね…」とミー兄様が小さく呟いた気がする。
何とかもう一度、問われた内容を聞き返そうと頭を動かそうとした時、胸を強く吸われた感覚がビリビリと伝わってきて、それまで息継ぐ事すらままならない程に深く合わさっていた唇が外れるほど大きく仰け反ってしまった。
僕の開いたままだった口からは、短くも高い悲鳴じみた声が漏れる。
僕の胸元に吸い付くミー兄様に驚き目を向ければ、さっき感じた暗い目のまま、じっと僕を見据えていた。
その瞳の色に咄嗟に声が出なくて、またそのまま黙ってしまった僕を見たまま、またミー兄様が強く僕の幼く小さな乳首を吸い上げた。
再び小さく声を上げた僕の目にチカチカと小さな星が飛ぶ。
息を詰めてしまってたみたいで、口が呼吸を求めてはくはくと動くけれどミー兄様は胸を舐るのを止めてはくれなくて、呼吸を求めていた筈の僕の口からはいつの間にか今まで出したこともない高く甘い音が溢れ出ていた。
そのままミー兄様が僕の肌に舌を這わせたまま、胸からどんどん頭を下に下げていく。
やっとまともに息が吸えると安堵したのも束の間、なんとミー兄様は僕の膝裏を持ち上げ、左右に割り開いた僕の股座に顔を伏せた。
びっくりした僕は思わず、「いやっ」と叫んでしまう。
その僕の声に、ミー兄様がゆっくりと顔を上げる。
そしてゆっくり「どうして?」と僕に問いかけてきた。
その声はいつもよりも低くて、ミー兄様の顔にいつもの笑みはなくて。
合わせるようにディー兄様も、「何が嫌なんだ?」と聞いてくる。
ディー兄様の顔にも笑顔はない。
穏やかに聞こえる声に反して、暗く重い雰囲気の二人に、つい恥ずかしいよりもきちんと伝えなくちゃって気持ちが大きくなって、僕はそれでもやっぱり恥ずかしくて、「…恥ずかしいし…そんな所、汚い…」と消え入りそうな位の声で、やっとの思いで兄様達に嫌な理由を伝えた。
それを聞いた兄様達は、少しの間の後、「それだけ?」と聞いてくる。
僕が不安げに頷くと、ディー兄様が労わるように頭を撫でてくれて、股座から顔を上げたミー兄様が、「レティに汚いところなんてないよ」って言いながら僕の太腿を撫でてくれて…。
ミー兄様、そんな風に言っても汚いものは汚いですよっ!
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