『DEVIL'S PROMISED ~ボクはアクマで営業マン?!~』

杏忍AI

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第5話: 「闇の勢力と、真実の扉……」

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等富瑛瑠(ラブ・エル)は、上司から告げられた言葉を反芻しながら、不安げな表情を浮かべた。株式会社D.V.L.での仕事は、一筋縄ではいかないことばかりだが、今回の任務は、これまで以上に危険な香りがしていた。
 
「不破さん、今回の任務、かなりヤバそうですね……」
 
瑛瑠は、隣に立つ不破 髏屍(フワ ルシ)に話しかけた。
 
「ええ、そうですね。企業の買収案件自体は、よくあることですが、その裏に魔界の闇の勢力が関わっているとなると、話は別です」
 
不破は、冷静な口調で答えた。
 
「魔界の闇の勢力って、一体どんな連中なんですか?」
 
瑛瑠が尋ねると、不破は少しだけ表情を曇らせた。
 
「魔界には、様々な勢力が存在します。その中でも、特に危険なのが、闇の勢力と呼ばれる連中です。彼らは、力こそが全てだと信じており、目的のためには手段を選びません。人間界を混乱に陥れ、自分たちの勢力を拡大しようと企んでいます」
 
「そんな……!一体、何を企んでいるんでしょうか?」
 
瑛瑠は、不安を隠せずに尋ねた。
 
「それは、まだ分かりません。しかし、今回の企業の買収案件は、彼らの計画の一部である可能性が高い。私たちは、彼らの陰謀を阻止するために、真実を暴き出さなければならない」
 
不破の言葉に、瑛瑠は強く頷いた。
 
「はい、私も協力します。闇の勢力の野望を阻止するために、全力を尽くします」
 
ターゲット企業
 
今回の任務のターゲットとなる企業は、大手IT企業「株式会社ガイア」。AI技術の開発で急成長を遂げ、国内外で大きな影響力を持つ企業だ。
 
「株式会社ガイア……ですか。最近、よく名前を聞きますね」
 
瑛瑠は、株式会社ガイアの情報を調べながら言った。
 
「ええ。彼らは、AI技術を駆使して、様々な分野に進出しており、その勢いは止まることを知りません。しかし、その裏では、倫理的に問題のある研究を行っているという噂もあります」
 
不破は、株式会社ガイアの情報を詳しく調べていた。
 
「倫理的に問題のある研究……ですか?」
 
瑛瑠が尋ねると、不破は頷いた。
 
「ええ。例えば、人間の感情を操作するAI技術や、兵器開発に繋がるAI技術など、危険な研究を行っているという情報があります。もし、彼らが闇の勢力と繋がっているとしたら、その技術が悪用される可能性も否定できません」
 
「そんな……!それは、絶対に阻止しなければ!」
 
瑛瑠は、強い危機感を覚えた。
 
潜入調査
 
瑛瑠と不破は、株式会社ガイアの情報を集めるため、様々な手段を講じた。社内関係者への聞き込み、ハッキングによる情報収集、そして、時には悪魔の力を使って、秘密裏に情報を入手することもあった。
 
「不破さん、大変です!株式会社ガイアの内部情報が漏洩しているという情報が入りました!」
 
瑛瑠は、焦った様子で不破に報告した。
 
「内部情報漏洩……ですか。一体、誰が、何のために?」
 
不破は、眉をひそめた。
 
「それは、まだ分かっていません。しかし、漏洩した情報の中には、会社の機密情報や、幹部の個人情報も含まれているようです。もし、この情報が闇の勢力に渡ったら、大変なことになります!」
 
瑛瑠の言葉に、不破は深刻な表情を浮かべた。
 
「すぐに、情報漏洩の原因を特定し、流出した情報を回収しなければならない。瑛瑠さん、ハッキングスキルを持つ悪魔に協力を依頼してください。僕は、社内関係者への聞き込みを行います」
 
不破は、指示を出し、瑛瑠と手分けして調査を開始した。
 
闇の影
 
調査を進めるうちに、瑛瑠と不破は、株式会社ガイアの背後に、確かに闇の勢力が存在することを示す証拠を掴んだ。
 
「不破さん、ついに見つけました!株式会社ガイアの幹部の中に、闇の勢力と繋がっている者がいます!」
 
瑛瑠は、興奮した様子で不破に報告した。
 
「誰ですか?一体、誰が闇の勢力と繋がっているんですか?」
 
不破は、前のめりになって尋ねた。
 
「それは、株式会社ガイアのCEO、神崎 玲奈です!」
 
瑛瑠の言葉に、不破は息を呑んだ。
 
「神崎 玲奈……ですか。彼女は、若くしてCEOに就任し、その手腕は高く評価されています。まさか、彼女が闇の勢力と繋がっているとは……」
 
不破は、信じられないといった様子で呟いた。
 
「ええ。私も最初は信じられませんでした。しかし、彼女の行動を詳しく調べていくうちに、闇の勢力との繋がりを示す証拠が次々と見つかったんです。例えば、彼女が頻繁に海外の怪しい組織と接触していることや、会社の資金を不正に流用していることなど……」
 
瑛瑠は、集めた証拠を不破に提示した。
 
「……これは、確かに怪しいですね。しかし、これだけの証拠では、彼女を逮捕することはできません。もっと確実な証拠が必要です」
 
不破は、慎重に言った。
 
「分かっています。私も、もっと証拠を集めるつもりです。彼女の行動を監視し、闇の勢力との取引現場を押さえれば、決定的な証拠になるはずです」
 
瑛瑠は、決意を込めて言った。
 
罠と裏切り
 
瑛瑠と不破は、神崎玲奈の監視を強化し、彼女が闇の勢力と接触する瞬間を待ち構えた。しかし、神崎玲奈は、警戒心が非常に強く、なかなか尻尾を出さなかった。
 
そんな中、瑛瑠は、株式会社ガイアの社内関係者から、ある情報提供を受けた。
 
「神崎社長は、近々、海外の取引先と会う予定があるらしい。場所は、東京湾に浮かぶ豪華客船の上だ」
 
その情報提供者は、匿名を希望し、それ以上のことは何も語らなかった。
 
瑛瑠は、その情報を不破に伝えた。
 
「東京湾の豪華客船……ですか。これは、怪しいですね。おそらく、そこで闇の勢力との取引が行われるのでしょう」
 
不破は、そう言うと、すぐに計画を立て始めた。
 
「私たちは、豪華客船に潜入し、神崎社長と闇の勢力の取引現場を押さえなければならない。しかし、豪華客船には、厳重な警備が敷かれているはずだ。容易に潜入することはできないだろう」
 
「何か、良い方法はないでしょうか?」
 
瑛瑠が尋ねると、不破はニヤリと笑った。
 
「ええ、少しだけ。悪魔の力を使えば、どんな場所にも潜入することができます。ただし、それには、それ相応の代償が必要になります」
 
豪華客船への潜入
 
瑛瑠と不破は、悪魔の力を使って、豪華客船に潜入することに成功した。船内は、豪華絢爛な装飾が施されており、多くの人々がパーティーを楽しんでいた。
 
瑛瑠と不破は、周囲に警戒しながら、神崎玲奈の姿を探した。すると、遠くの方に、神崎玲奈が、数人の怪しい男たちと話している姿が見えた。
 
「あれが、神崎社長と闇の勢力ですか……」
 
瑛瑠は、息を呑んだ。
 
「ええ、間違いありません。私たちは、彼女たちの会話を盗聴し、取引内容を把握しなければならない」
 
不破は、盗聴器を取り出し、神崎玲奈たちの近くに設置しようとした。しかし、その時、突然、背後から何者かに襲われた。
 
「……!」
 
瑛瑠と不破は、驚いて振り返った。そこに立っていたのは、株式会社ガイアのセキュリティ責任者、黒田 剛だった。
 
「お前たち、一体何者だ?こんなところに、何をしに来た?」
 
黒田は、鋭い眼光で瑛瑠と不破を睨みつけた。
 
「……私たちは、ただのパーティー参加者です」
 
瑛瑠は、とっさに嘘をついた。
 
「嘘をつくな!お前たちが、神崎社長を狙っていることは分かっているんだ!」
 
黒田は、そう言うと、瑛瑠と不破に襲い掛かってきた。
 
激闘
 
瑛瑠と不破は、黒田と激しい格闘戦を繰り広げた。黒田は、元自衛官であり、格闘術に長けていた。瑛瑠と不破は、悪魔の力を使いながらも、苦戦を強いられた。
 
「くそっ、こいつ、強い……!」
 
不破は、額に汗を滲ませながら言った。
 
「私も、もう限界です……!」
 
瑛瑠も、息を切らしながら答えた。
 
その時、突然、黒田が、瑛瑠に銃口を向けた。
 
「……!」
 
瑛瑠は、恐怖で身動きが取れなくなった。
 
「さようなら、お嬢さん」
 
黒田は、冷酷な笑みを浮かべながら、引き金に指をかけた。
 
その瞬間、不破は、とっさに瑛瑠を庇い、自らが前に出た。
 
「不破さん!」
 
瑛瑠の悲鳴が、豪華客船の喧騒を切り裂いた。黒田の放った銃弾は、不破の肩を掠め、鮮血が白いシャツを染めた。
 
「くっ……!」
 
不破は、痛みに顔を歪めながらも、黒田を睨みつけた。その瞳は、怒りに燃え、赤く輝いていた。
 
「お前……よくも……!」
 
不破は、激しい怒りとともに、悪魔の力を爆発させた。彼の体から、黒いオーラが噴き出し、周囲の空気が震え始めた。
 
「な、なんだ……この力は……!」
 
黒田は、不破の異様な姿に、恐怖を感じた。
 
「お前のような人間には、この力は理解できないだろう!」
 
不破は、咆哮とともに、黒田に襲い掛かった。その動きは、先程までとは全く異なり、まるで獣のように獰猛だった。
 
黒田は、銃を構え、再び引き金を引こうとした。しかし、不破のスピードは、それを許さなかった。彼は、一瞬にして黒田に近づき、その手から銃を奪い取った。
 
「終わりだ!」
 
不破は、奪い取った銃を黒田に向け、引き金を引いた。しかし、その瞬間、彼は、あることに気づき、躊躇した。
 
(……僕は、悪魔だ。しかし、人間を殺すことは、僕の望みではない……)
 
不破は、葛藤しながらも、銃口を黒田から逸らし、床に叩きつけた。
 
「くそっ……!」
 
黒田は、不破の隙をつき、ナイフを取り出して襲い掛かってきた。

瑛瑠は、倒れた不破を助けようと、黒田に立ち向かった。しかし、彼女は、格闘術の心得がなく、黒田の攻撃を防ぐことができなかった。
 
「瑛瑠さん、危ない!」
 
不破は、身を挺して瑛瑠を庇った。その瞬間、彼の体から、再び黒いオーラが噴き出し、周囲の空間が歪み始めた。
 
「……!」
 
瑛瑠は、不破の異変に気づき、驚いた。
 
「不破さん……一体、何が……?」
 
その時、不破の体から、眩い光が放たれた。光が収まると、そこに立っていたのは、先程までとは全く異なる姿の不破だった。
 
彼の髪は、銀色に輝き、瞳は、金色に輝いていた。そして、背中からは、漆黒の翼が生えていた。
 
「……これが、僕の真の姿……」
 
不破は、静かに呟いた。
 
「な、なんだ……この力は……!まさか、お前は……!」
 
黒田は、不破の姿に、完全に打ちのめされた。
 
「お前の野望は、ここで終わりだ!」
 
不破は、翼を広げ、黒田に襲い掛かった。そのスピードは、音速を超え、黒田は、抵抗する間もなく、吹き飛ばされた。
 
不破は、黒田を倒すと、神崎玲奈の方へと歩き出した。神崎玲奈は、恐怖に震えながら、その場に立ち尽くしていた。
 
「神崎社長、あなたの罪は、あまりにも重い。闇の勢力と手を組み、人間界を混乱に陥れようとした罪は、決して許されるものではありません」
 
不破は、冷酷な口調で言った。
 
「……私は、ただ、自分の夢を叶えたかっただけなの……!そのためには、どんな手段を使っても構わないと思った……!」
 
神崎玲奈は、涙ながらに訴えた。
 
「あなたの夢は、多くの人々の犠牲の上に成り立っている。それは、決して許されることではない!」
 
不破は、そう言うと、神崎玲奈に手をかざした。その瞬間、彼女の体から、黒いオーラが噴き出し、苦悶の表情を浮かべた。
 
「……!」
 
神崎玲奈は、絶叫とともに、意識を失った。
 
不破は、神崎玲奈の体から、闇の勢力の力を抜き取ると、それを封印した。
 
「これで、全てが終わった……」
 
不破は、静かに呟いた。
 
その時、突然、背後から、何者かの声が聞こえた。
 
「……まだ、終わってはいない」
 
瑛瑠と不破は、驚いて振り返った。そこに立っていたのは、先程まで倒れていたはずの黒田だった。
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