39 / 76
第三章
第39話 忌まわしい過去
しおりを挟む
『ティムハルト家は魔法に秀でた家系だというのに、初級魔法がやっと使えるくらいか……とんだクズだな』
まだ記憶が蘇る前……幼い時のことだ。
家庭教師と共に魔法の訓練をしていた僕の様子を見た父親が吐き捨てた言葉だ。
それ以来僕は何の期待もされなくなり、家庭教師も初級魔法以上の魔法を教えようとはしなかった。
『やっぱりその目だよな。目。どう考えても呪われているとしか思えない。お前のせいで母上も死んだんだ』
憎々しげに告げたのは兄だ。
僕が生まれたと同時に母上が死んだので、彼はそれが僕のせいだと信じて疑っていなかった。
さらに姉も忌々しそうに僕を見て冷ややかに言った。
『こんな禍々しい目をした子供、社交界にも出せない。あんたなんか生まれて来なかったら良かったのに』
僕は家族から嫌われ、それ故使用人からも蔑まれ、僕の世話をしようとする人間は誰一人いなかった。
僕が声をかけても無視をするばかり。それなのに僕が屋敷の外へ出ようとすると、鬼のような形相で咎めてくる。
『どこへ行こうというのです? 旦那様の許しがない限り、勝手に外へ出るような真似はしないでくださいませ!!!』
そう言ってメイド長は僕の頬を叩いた。
使用人が主の子供に手を挙げるなどまず有り得ないのだけど、肝心な家族から嫌われているこの家ではその状況がまかり通っていた。
そんな僕にも優しくしてくれる人がいて、それが父に買われた奴隷の人たちだった。
彼らはドブ掃除や、魔物退治、ゴミや排泄の処理などの汚い仕事を請け負っていたが、家族に疎まれている僕にとても同情してくれて、優しい声をかけてくれたり、時々外へ連れ出してくれたり、甘い木の実を分けてくれたりした。
その中でも特に仲良くなったのがフリッツという名の少年で、僕と同い年だった。
奴隷にしては綺麗な顔をしていた為、父に買われたらしい。
彼は常にどこかしら怪我をしていて、縄で縛られた痕も痛々しく残っていた……当時は分からなかったけど、後になって彼は父の慰みものになっていたことがわかった。
僕はそんなフリッツに密かに恋心を抱いた。
いつも彼に会うのが楽しみで、彼もまた僕のことを慕ってくれていたのか、さびたナイフで一生懸命作った木彫りのペンダントを僕にくれた。
そんな僕たちの様子を兄や姉は見ていたのだろう。
ある日、兄と姉はフリッツに魔物がはびこる森へ薬草を採りに行くように命じた。
僕は魔法の授業を受けていた所だったので、彼がそんな所へ行っているなんて知らなかった。
日が暮れても帰って来ないフリッツを心配していた僕に、兄や姉たちは可笑しそうに笑って言ったのだ。
「あいつなら暗闇の森へ薬草をとりにいったよ」、と。
僕はヒステリックな声で呼び止めるメイド長の声も無視して、屋敷を飛び出した。
フリッツを追い、暗闇の森へ向かったのだ。
僕自身魔物に襲われるかも知れない……だけどそれでもかまわなかった。どうせ自分は家族に疎まれている。死んだところで一向にかまわない、と。
だけど暗闇の森の入り口で、一人の少年が倒れているのを発見し、僕は駆け寄った。
腕や脚が噛み千切られていた。はらわたが抉り出されて、綺麗だった顔も原型を留めていなかった。
だけど服装から、それがフリッツだということが分かった。
僕は彼の死体を背負って帰り、父親に事の次第を報告した。
兄と姉に命じられて、彼が森へ行ったこと。そして魔物に襲われて死んだことも。
父親はフリッツの死体を見て、嫌悪露わに顔をゆがめ、僕に命じたのだ。
「そんな汚いもの、はやくどこかへ埋めて来い」
「――――」
父はフリッツのことを道具としかみていなかった。
僕は涙を流しながら、屋敷の裏手にある山に、フリッツの死体を埋めた。茫然自失で帰って来た僕を兄や姉は嘲笑っていた。
しかも姉は僕が身につけていた、フリッツの手作りのペンダントを引きちぎると、それを暖炉の中へくべてしまった。
絶望に目の前が真っ暗になる僕の顔を見て、彼らは腹を抱え笑い声を上げる。
アハハハ、見てよあの顔。
あいつ血だらけだぜ。本当に自分で死体を埋めてきたよ。
まるで喜劇でもみたかのような反応に、僕は吐き気を催す。
僕には信じられなかった。
あの人たちは人の心が無いのか?
いくら奴隷だからって、何であんなに簡単に人が殺せるんだ?
しかもそれを面白おかしく思えるだなんて。
この人たちは本当に人間なのか?
僕にとって忌まわしい実家の思い出。
兄と姉の笑い声はいつまでも、僕の頭の中でけたたましく響き渡っていた。
まだ記憶が蘇る前……幼い時のことだ。
家庭教師と共に魔法の訓練をしていた僕の様子を見た父親が吐き捨てた言葉だ。
それ以来僕は何の期待もされなくなり、家庭教師も初級魔法以上の魔法を教えようとはしなかった。
『やっぱりその目だよな。目。どう考えても呪われているとしか思えない。お前のせいで母上も死んだんだ』
憎々しげに告げたのは兄だ。
僕が生まれたと同時に母上が死んだので、彼はそれが僕のせいだと信じて疑っていなかった。
さらに姉も忌々しそうに僕を見て冷ややかに言った。
『こんな禍々しい目をした子供、社交界にも出せない。あんたなんか生まれて来なかったら良かったのに』
僕は家族から嫌われ、それ故使用人からも蔑まれ、僕の世話をしようとする人間は誰一人いなかった。
僕が声をかけても無視をするばかり。それなのに僕が屋敷の外へ出ようとすると、鬼のような形相で咎めてくる。
『どこへ行こうというのです? 旦那様の許しがない限り、勝手に外へ出るような真似はしないでくださいませ!!!』
そう言ってメイド長は僕の頬を叩いた。
使用人が主の子供に手を挙げるなどまず有り得ないのだけど、肝心な家族から嫌われているこの家ではその状況がまかり通っていた。
そんな僕にも優しくしてくれる人がいて、それが父に買われた奴隷の人たちだった。
彼らはドブ掃除や、魔物退治、ゴミや排泄の処理などの汚い仕事を請け負っていたが、家族に疎まれている僕にとても同情してくれて、優しい声をかけてくれたり、時々外へ連れ出してくれたり、甘い木の実を分けてくれたりした。
その中でも特に仲良くなったのがフリッツという名の少年で、僕と同い年だった。
奴隷にしては綺麗な顔をしていた為、父に買われたらしい。
彼は常にどこかしら怪我をしていて、縄で縛られた痕も痛々しく残っていた……当時は分からなかったけど、後になって彼は父の慰みものになっていたことがわかった。
僕はそんなフリッツに密かに恋心を抱いた。
いつも彼に会うのが楽しみで、彼もまた僕のことを慕ってくれていたのか、さびたナイフで一生懸命作った木彫りのペンダントを僕にくれた。
そんな僕たちの様子を兄や姉は見ていたのだろう。
ある日、兄と姉はフリッツに魔物がはびこる森へ薬草を採りに行くように命じた。
僕は魔法の授業を受けていた所だったので、彼がそんな所へ行っているなんて知らなかった。
日が暮れても帰って来ないフリッツを心配していた僕に、兄や姉たちは可笑しそうに笑って言ったのだ。
「あいつなら暗闇の森へ薬草をとりにいったよ」、と。
僕はヒステリックな声で呼び止めるメイド長の声も無視して、屋敷を飛び出した。
フリッツを追い、暗闇の森へ向かったのだ。
僕自身魔物に襲われるかも知れない……だけどそれでもかまわなかった。どうせ自分は家族に疎まれている。死んだところで一向にかまわない、と。
だけど暗闇の森の入り口で、一人の少年が倒れているのを発見し、僕は駆け寄った。
腕や脚が噛み千切られていた。はらわたが抉り出されて、綺麗だった顔も原型を留めていなかった。
だけど服装から、それがフリッツだということが分かった。
僕は彼の死体を背負って帰り、父親に事の次第を報告した。
兄と姉に命じられて、彼が森へ行ったこと。そして魔物に襲われて死んだことも。
父親はフリッツの死体を見て、嫌悪露わに顔をゆがめ、僕に命じたのだ。
「そんな汚いもの、はやくどこかへ埋めて来い」
「――――」
父はフリッツのことを道具としかみていなかった。
僕は涙を流しながら、屋敷の裏手にある山に、フリッツの死体を埋めた。茫然自失で帰って来た僕を兄や姉は嘲笑っていた。
しかも姉は僕が身につけていた、フリッツの手作りのペンダントを引きちぎると、それを暖炉の中へくべてしまった。
絶望に目の前が真っ暗になる僕の顔を見て、彼らは腹を抱え笑い声を上げる。
アハハハ、見てよあの顔。
あいつ血だらけだぜ。本当に自分で死体を埋めてきたよ。
まるで喜劇でもみたかのような反応に、僕は吐き気を催す。
僕には信じられなかった。
あの人たちは人の心が無いのか?
いくら奴隷だからって、何であんなに簡単に人が殺せるんだ?
しかもそれを面白おかしく思えるだなんて。
この人たちは本当に人間なのか?
僕にとって忌まわしい実家の思い出。
兄と姉の笑い声はいつまでも、僕の頭の中でけたたましく響き渡っていた。
1
あなたにおすすめの小説
天使のような子の怪我の手当てをしたら氷の王子に懐かれました
藤吉めぐみ
BL
高校の養護教諭の世凪は、放課後の見回り中にプールに落ちてしまう。カナヅチの世凪は、そのまま溺れたと思ったが、気づくと全く知らない場所にある小さな池に座り込んでいた。
ここがどこなのか、何がどうなったのか分からない世凪に、「かあさま」と呼んで近づく小さな男の子。彼の怪我の手当てをしたら、世凪は不審者として捕まってしまう。
そんな世凪を助けてくれたのは、「氷の王子」と呼ばれるこの国の第二王子アドウェル。
冷淡で表情も変わらない人だと周りに言われたが、世凪に対するアドウェルは、穏やかで優しくて、理想の王子様でドキドキしてしまう世凪。でも王子は世凪に母親を重ねているようで……
優しい年下王子様×異世界転移してきた前向き養護教諭の互いを知って認めていくあたたかな恋の話です。
異世界で8歳児になった僕は半獣さん達と仲良くスローライフを目ざします
み馬下諒
BL
志望校に合格した春、桜の樹の下で意識を失った主人公・斗馬 亮介(とうま りょうすけ)は、気がついたとき、異世界で8歳児の姿にもどっていた。
わけもわからず放心していると、いきなり巨大な黒蛇に襲われるが、水の精霊〈ミュオン・リヒテル・リノアース〉と、半獣属の大熊〈ハイロ〉があらわれて……!?
これは、異世界へ転移した8歳児が、しゃべる動物たちとスローライフ?を目ざす、ファンタジーBLです。
おとなサイド(半獣×精霊)のカプありにつき、R15にしておきました。
※ 造語、出産描写あり。前置き長め。第21話に登場人物紹介を載せました。
★お試し読みは第1部(第22〜27話あたり)がオススメです。物語の傾向がわかりやすいかと思います★
★第11回BL小説大賞エントリー作品★最終結果2773作品中/414位★応援ありがとうございました★
転生したら、主人公の宿敵(でも俺の推し)の側近でした
リリーブルー
BL
「しごとより、いのち」厚労省の過労死等防止対策のスローガンです。過労死をゼロにし、健康で充実して働き続けることのできる社会へ。この小説の主人公は、仕事依存で過労死し異世界転生します。
仕事依存だった主人公(20代社畜)は、過労で倒れた拍子に異世界へ転生。目を覚ますと、そこは剣と魔法の世界——。愛読していた小説のラスボス貴族、すなわち原作主人公の宿敵(ライバル)レオナルト公爵に仕える側近の美青年貴族・シリル(20代)になっていた!
原作小説では悪役のレオナルト公爵。でも主人公はレオナルトに感情移入して読んでおり彼が推しだった! なので嬉しい!
だが問題は、そのラスボス貴族・レオナルト公爵(30代)が、物語の中では原作主人公にとっての宿敵ゆえに、原作小説では彼の冷酷な策略によって国家間の戦争へと突き進み、最終的にレオナルトと側近のシリルは処刑される運命だったことだ。
「俺、このままだと死ぬやつじゃん……」
死を回避するために、主人公、すなわち転生先の新しいシリルは、レオナルト公爵の信頼を得て歴史を変えようと決意。しかし、レオナルトは原作とは違い、どこか寂しげで孤独を抱えている様子。さらに、主人公が意外な才覚を発揮するたびに、公爵の態度が甘くなり、なぜか距離が近くなっていく。主人公は気づく。レオナルト公爵が悪に染まる原因は、彼の孤独と裏切られ続けた過去にあるのではないかと。そして彼を救おうと奔走するが、それは同時に、公爵からの執着を招くことになり——!?
原作主人公ラセル王太子も出てきて話は複雑に!
見どころ
・転生
・主従
・推しである原作悪役に溺愛される
・前世の経験と知識を活かす
・政治的な駆け引きとバトル要素(少し)
・ダークヒーロー(攻め)の変化(冷酷な公爵が愛を知り、主人公に執着・溺愛する過程)
・黒猫もふもふ
番外編では。
・もふもふ獣人化
・切ない裏側
・少年時代
などなど
最初は、推しの信頼を得るために、ほのぼの日常スローライフ、かわいい黒猫が出てきます。中盤にバトルがあって、解決、という流れ。後日譚は、ほのぼのに戻るかも。本編は完結しましたが、後日譚や番外編、ifルートなど、続々更新中。
記憶を失くしたはずの元夫が、どうか自分と結婚してくれと求婚してくるのですが。
鷲井戸リミカ
BL
メルヴィンは夫レスターと結婚し幸せの絶頂にいた。しかしレスターが勇者に選ばれ、魔王討伐の旅に出る。やがて勇者レスターが魔王を討ち取ったものの、メルヴィンは夫が自分と離婚し、聖女との再婚を望んでいると知らされる。
死を望まれたメルヴィンだったが、不思議な魔石の力により脱出に成功する。国境を越え、小さな町で暮らし始めたメルヴィン。ある日、ならず者に絡まれたメルヴィンを助けてくれたのは、元夫だった。なんと彼は記憶を失くしているらしい。
君を幸せにしたいと求婚され、メルヴィンの心は揺れる。しかし、メルヴィンは元夫がとある目的のために自分に近づいたのだと知り、慌てて逃げ出そうとするが……。
ハッピーエンドです。
この作品は他サイトにも投稿しております。
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!人肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
【完結】義妹(いもうと)を応援してたら、俺が騎士に溺愛されました
未希かずは(Miki)
BL
「ねえ、私だけを見て」
これは受けを愛しすぎて様子のおかしい攻めのフィンと、攻めが気になる受けエリゼオの恋のお話です。
エリゼオは母の再婚により、義妹(いもうと)ができた。彼には前世の記憶があり、その前世の後悔から、エリゼオは今度こそ義妹を守ると誓う。そこに現れた一人の騎士、フィン。彼は何と、義妹と両想いらしい。けれど付き合えていない義妹とフィンの恋を応援しようとするエリゼオ。けれどフィンの優しさに触れ、気付けば自分がフィンを好きになってしまった。
「この恋、早く諦めなくちゃ……」
本人の思いとはうらはらに、フィンはエリゼオを放っておかない。
この恋、どうなる!? じれキュン転生ファンタジー。ハピエンです。
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる