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地上編 第2章 プリンス・チャーミングとジュンス
第13話 堕天使から護りの天使への覚醒
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失脚した人間に、チャールズの遊び仲間は冷たかった。
ほとんどの取り巻きは、何も言わずに去って行った。
しかし驚いたことに、パラダイスのオーナーはチャールズを見捨てずに手を差し伸べた。
オーナーはプリンス・チャーミングから、チャールズに眠っている音楽の才能について話を聞いていたから、チャンスを与えてみることにした。
プリンス・チャーミングの願い出もあって、彼がチャールズと会うことも許した。
そしてチャールズには、「プリンス・チャーミングを絶対に護れ!」と言った。
それがチャールズにとっては、どういう意味なのか良くわかっていたし、救いとなった。
栄光と権力と云う名の虚飾に満ちた偽りの世界で、自分を偽り、自分は幸せだと無理やり思い込んで生きてきた。
真実の自分に目を伏せ、偽りの人生を演じて生きてきたのだ。
しかし成功を重ね、いくら栄光を手に入れても、決して心からの満足感など得られるべくもなく、ますます心は渇き、虚しくなるだけだった。
昔、学生時代に、天使のようなサーシャに出会ったとき、今までにない衝動にも似た感情が自分の中に目覚めるのを感じていた。その感情に突き動かされ、チャールズがしたことは、サーシャに対するいじめだったが、同性愛と云うものを否定していた少年にとって、それが唯一出来る愛情表現でもあった。
だから秘かに愛していた少年が、突然の事故で亡くなったとき、チャールズは複雑な気持ちに襲われた。
サーシャとの思い出は、ほとんどがいじめて泣かせた記憶だったからだ。でも本当は、いつも彼を抱きしめたい誘惑にかられていた。だからサーシャに良く似たプリンス・チャーミングに出会った時、眠っていた感情があふれ出すのを、押さえることは不可能だった。
自分がゲイであることを認めることは、すべてを失うことだとわかっていても、今度ばかりは、譲れなかった。
サーシャの死亡事故に、ジュンスの母親が深く関与していたことを、パパラッチとの写真取引で偶然、知ったからだった。このままジュンスとプリンス・チャーミングの偶然の逢引を、ほっておくのは危険だった。
またパパラッチに写真を撮られ、ジュンスの母親のもとへその写真が送られるかもしれない。
そうすれば、母親はまた息子の恋人を殺すように、部下のものに命じるはずだった。
チャールズは、プリンス・チャーミングをジュンスに近づけないために、少し卑怯な手を使い、自分も失脚することになったが、後悔はしていなかった。
少なくとも、これでプリンス・チャーミングの命を救うことはできたのだ。
それに、すべてを失ったと思ったが、そうではなかった。
今では心のままに生きる自由があり、おまけにプリンス・チャーミングまでがそばにいた。
これ以上何も望むことは無かった。
ほとんどの取り巻きは、何も言わずに去って行った。
しかし驚いたことに、パラダイスのオーナーはチャールズを見捨てずに手を差し伸べた。
オーナーはプリンス・チャーミングから、チャールズに眠っている音楽の才能について話を聞いていたから、チャンスを与えてみることにした。
プリンス・チャーミングの願い出もあって、彼がチャールズと会うことも許した。
そしてチャールズには、「プリンス・チャーミングを絶対に護れ!」と言った。
それがチャールズにとっては、どういう意味なのか良くわかっていたし、救いとなった。
栄光と権力と云う名の虚飾に満ちた偽りの世界で、自分を偽り、自分は幸せだと無理やり思い込んで生きてきた。
真実の自分に目を伏せ、偽りの人生を演じて生きてきたのだ。
しかし成功を重ね、いくら栄光を手に入れても、決して心からの満足感など得られるべくもなく、ますます心は渇き、虚しくなるだけだった。
昔、学生時代に、天使のようなサーシャに出会ったとき、今までにない衝動にも似た感情が自分の中に目覚めるのを感じていた。その感情に突き動かされ、チャールズがしたことは、サーシャに対するいじめだったが、同性愛と云うものを否定していた少年にとって、それが唯一出来る愛情表現でもあった。
だから秘かに愛していた少年が、突然の事故で亡くなったとき、チャールズは複雑な気持ちに襲われた。
サーシャとの思い出は、ほとんどがいじめて泣かせた記憶だったからだ。でも本当は、いつも彼を抱きしめたい誘惑にかられていた。だからサーシャに良く似たプリンス・チャーミングに出会った時、眠っていた感情があふれ出すのを、押さえることは不可能だった。
自分がゲイであることを認めることは、すべてを失うことだとわかっていても、今度ばかりは、譲れなかった。
サーシャの死亡事故に、ジュンスの母親が深く関与していたことを、パパラッチとの写真取引で偶然、知ったからだった。このままジュンスとプリンス・チャーミングの偶然の逢引を、ほっておくのは危険だった。
またパパラッチに写真を撮られ、ジュンスの母親のもとへその写真が送られるかもしれない。
そうすれば、母親はまた息子の恋人を殺すように、部下のものに命じるはずだった。
チャールズは、プリンス・チャーミングをジュンスに近づけないために、少し卑怯な手を使い、自分も失脚することになったが、後悔はしていなかった。
少なくとも、これでプリンス・チャーミングの命を救うことはできたのだ。
それに、すべてを失ったと思ったが、そうではなかった。
今では心のままに生きる自由があり、おまけにプリンス・チャーミングまでがそばにいた。
これ以上何も望むことは無かった。
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