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102、存在自体がエロいんだ *
下半身に違和感を感じてぼんやりと目を覚ますと、すぐ目の前に整った顔があった。首の下には逞しい腕。
いつものように腕枕をしてくれていたらしい。
毎回思うけれど、一晩中頭を乗っけていて、腕が痺れたりはしないのだろうか……。
そんな風に考えつつも徐々に意識がハッキリしてきた。アーモンド型の瞳と目が合う。
「おはよう楓花」
天馬は目を細めてニッコリ微笑むと、鼻の頭にチュッとキスを落とした。
「おはよう……って……あっ…!」
下半身の違和感の正体が分かった。
天馬は右腕で腕枕をしつつ、左手を楓花の股の間に滑らせて、太腿を撫でたり繁みをサワサワとまさぐったりしているのだ。
「ちょっ……何してるの?」
「ん……? 喜びを噛み締めてる」
「噛み締めて……って言うか、まさぐって……あんっ!」
指がヌルリと割れ目に侵入し、ヌルヌルと滑り出す。
「あっ、ちょっ……んんっ!」
「気持ちいい?」
耳許で囁かれて、コクコクと頷いた。天馬の指が割れ目に沿って上下するたびに、クチュクチュと卑猥な音が響き渡る。
「これでもさ……楓花が起きるまではと思って、太腿とか表面を撫でるだけで、ココに触れるのは我慢してたんだぜ……もしも腕枕をしてなくて自由に動けたら……寝てる楓花を犯すところだった」
ーーおっ、犯すっ?!
「もっ……もう!……朝からっ!」
天馬はフッと微笑むと、顔を起こしてチュッと口づける。啄むようなそれはすぐに深くなり、ペチャッと音を立てながら舌と唾液を絡ませていった。
「ふ……ん……はぁっ……」
キスを交わしながらも下の割れ目を擦る指は止まらない。むしろスピードを速めながら、ヌルヌルと蕾まで擦り上げていく。指が上に上がるたびに蕾がクニュッと揺らされて、ビクンと腰が跳ねる。
「あ……っ、ああっ!……」
「夜は無理させちゃったから……な。4連続は腰がシンドかっただろうから……今は指でイかせてやるな。ほら、イけよ」
人差し指と中指がツプンと中に挿し入れられた。楓花の気持ちイイところを刺激しながら、ナカをグリグリと掻き回し、ヌルヌルと滑る。
「イヤぁ……駄目……っ……」
「おっ、どんどん溢れてきた。凄いな……グッチョグチョ」
「もうっ……イヤだ……」
耳許で嬉しそうに上擦った声で実況されると、恥ずかしいくせに感じてしまう。奥からどんどん蜜が溢れてお尻の方まで伝っているのが自分でも分かる。
抽送が速くなった。子宮の辺りから快感の波が襲ってくる。
「ああっ、ああっ……もうっ……っ!」
「いいよ、イって」
親指で蕾をクニッと捏ねられた。ビクン!と背中が仰け反って、悲鳴が上がった。
直後に全身の力が抜けて、ぐったりとシーツに身を沈める。
身動きできなくなった身体の中で、ソコだけがビクンビクンと痙攣を繰り返していた。
「えっ、私が一番広い部屋?」
その後はイチャイチャしながらシャワーを浴び、天馬が作ってくれた簡単な朝食を済ませると、改めてマンション内を案内されて、部屋割りの話に移った。
天馬のマンションには、玄関からLDKに続く廊下に沿って3つの洋間が並んでいる。
玄関から順に7畳、5畳、5.6畳となっていて、7畳の部屋はウォークインクローゼットと部屋続きで直接出入り出来る。
一番奥の5.6畳は廊下からもLDKからも出入り出来て、今はここを寝室として利用している。
楓花と付き合うまではここに来ることはまず無かったから、他の2部屋はほぼ手付かずだ。
「寝室は今の場所から動かしたくないんだ。浴室からもLDKからも近いから、楓花を抱きたくなったらすぐに連れ込める。コレは絶対に譲れない」
ーーえっ、優先順位第1位がソレ?!
「だから楓花は7畳の部屋を使えよ。あの部屋ならウォークインクローゼットに直接出入り出来るから、楓花の服やバッグを収納するのにちょうどいいだろ」
「私はそんなに大量の服とか持ってないし、むしろ洋服なら天馬の方が多いでしょ? スーツやネクタイもあるし」
「何言ってんだよ。服やバッグなんてこれから俺がプレゼントしたらあっという間に増えるだろ? 壁に全身が見える鏡も取り付けたいし、ドレッサーも置くとなれば、絶対に広いスペースがあった方がいいって」
「荷物が増える前提?」
「そう。めちゃくちゃ楽しみだな」
そんな贅沢いらないのに……と言おうと思ったけれど、天馬が本当に楽しみだと言うようにニコニコしていたから、『甘えてあげるのも彼女の嗜みよ』という依子さんの言葉に従って、そのまま受け入れることにした。
「天馬、ありがとう。一緒に住めることになって本当に嬉しい。これからよろしくお願いします」
「うわっ……」
突然、天馬が片手で口を押さえて黙り込んだ。
「えっ、なに?」
「ヤバい……」
くぐもった声でモゴモゴと何か呟いているけど、上手く聞き取れない。
「えっ、なに? どうしたの?」
「一緒に住む実感が湧いて来て……興奮した。鼻血が出そう」
「もうっ、何言って……きゃぁ!」
バッと抱き抱えられて、隣の寝室に連れ込まれた。天馬は楓花をベッドに下ろすと、当然のように服を脱ぎ始める。
「えっ、ちょっと何して……」
「さっきは気合で我慢したけど、やっぱり無理。楓花が煽るから……」
「煽ってないって!」
天馬は全裸で楓花に跨ると、楓花がついさっき着たばかりの白い長袖カットソーとショート丈のデニムパンツを手早く剥いでいく。
「やっぱりここが寝室で決定だな……毎日こんなことばっかしてたら、マジで俺は全部搾り取られて干からびちゃうかも知れないけど」
「だからそれは私のせいじゃ……!」
チュッ、チュッと顔中に啄むようなキスが降って来て、最後に唇が重ねられた。
「ふ……んっ……」
トロンとしてきた楓花を見下ろして、天馬はフッと表情を緩める。
「ほら、やっぱりな……だからお前の存在自体がエロいんだよ。分かれよ……」
そう言う天馬の方が何倍も色っぽいのに……そう言おうと思ったけど、熱い口づけで塞がれたから、言葉は吐息になって、蕩けて消えた。
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