背伸び

いとま

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人は誰だって背伸びをしたがる。
それは目の前の背中に追いつくため。
だから知ってる風な顔をする。

でもいずれはボロが出て
嘘つきだなんて言われてしまうんだ。
ただその話について行きたかっただけなんだ
みんなに追いつきたいだけなんだ。

みんなの話についていけないのが
怖くて、一人ぼっちみたいで、
知らないなりにみんなの後ろで
歩くのが悪いことをしているようなんだ。

仲良くなるのは難しい。
つま先で立って、かかとを上げながら
我慢するのもおかしな話で。
だからと言って自分を偽りたくない。

その間に僕はいる。
大人になるってそれを「割り切る」
ことなのかな。それは大人になったら分かるのかな。中途半端な辛い気持ちにならなくてもいい日がいつか来るのかな。

そうやって未来に立っている今。
なんだ、背伸びしなくても
やっていけるんだ。でも
それを気付けたのは、過去の君のおかげだよ。よくやった、ありがとう。

やっと自分の足で、自分の進む道で
誰かに目指してもらえる生き方になれたね
その背中には未来へ飛び立つ
透明な羽を携えて、今も前へ進んでいる。

背伸びをした君から君へ
光を伸ばした未来のその先へ
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