1 / 1
どうやら私は恋敵ポジションに転生していたらしい
しおりを挟む
「よりにもよって、ヒーローの幼馴染でヒロインにマウントとる嫌な女ポジション……!」
少女漫画の世界に転生していた。
時は現代。舞台は日本。ごく普通の一般家庭。世界観からして、悪役令嬢に転生というテンプレでないことは明らかだった。
だからこそ、前世の記憶を持ったまま転生してしまっただけなのかな。そんなこともあるよね。なんて軽く考えて生きてきた。
それなのにまさか、少女漫画の世界に転生だったなんて。
『斎藤家の長女になりまして』
ある日親の再婚で突然兄弟が3人も出来てしまった女子高生がヒロイン。理知的な長男、斎藤蒼真。クールな次男、斎藤匠真。やんちゃな三男、聖真。イケメン三兄弟と近所や学校でも有名な斎藤家での生活は波瀾万丈でーーー!?
なんて話だった気がする。
逆ハーレム的な展開ではあったけれど、メインヒーローは次男。斎藤家の隣には次男と同い年の女の子で三兄弟の幼馴染、斎田奈々心が住んでいて彼女は恋敵ポジション。それが私だ。
小さい頃にした結婚の約束だとか、小さい頃にした初チューだとかをヒロインに自慢したり、あなたの知らない匠真を私は知ってるのよマウントを取ったりとしていたらしい。
というのも、私はそもそもこの少女漫画を読んだことがない。前世の幼馴染が読んでいて、幼馴染厨の彼女はヒロインよりも絶対に奈々心の方が可愛いし三兄弟にお似合いなのにと泣きながら読んでいた。終いには私が奈々心を幸せにする!!と意気込んで同人誌まで描いていた。完成したら一番初めに読ませてあげる!なんて言われたけど、完成する前に私は事故で死んで転生してしまったという訳だ。
「こいつ、姉ちゃんになった。俺らと同じで高二。明後日から学校も同じだから仲良くしてやって」
「はっはじめまして!香澄です!」
「えっあっ、よ、よろしく??」
「んじゃ、姉ちゃん帰ってて。奈々心とテレビ見てから帰る」
「分かった!何時頃帰ってくる?」
「や、危ないから一緒に帰りなよ?」
「危ないって……家すぐ隣だけど」
「いつも私のこと送ってくれるじゃん!?」
めんどくさ。と顔に書いてある匠真と香澄ちゃんを追い出して冒頭のセリフに至る。
というか私、早速マウント取るような発言してしまったのでは……。いやでもいつもすぐ隣なのに危ないと言って必ず私が家に入って、部屋の窓から手を振るまで外で待ち続ける男だよ?斎藤兄弟みんなそんなだから素敵な紳士に育ててくれた斎藤パパは尊敬の極み。
それにしても私はこれからどうするべきなのか。少女漫画の通りにヒロイン、香澄ちゃんにマウントを取る嫌な女になるべきなのか。
「無理すぎる……」
「何が?」
「えっ!?」
「何が無理なの?」
「や、てか、え?香澄ちゃんは?」
「家に入れてきた」
「テレビ見るんじゃなかった?」
「奈々心と一緒に見るって言った」
「いやそれはもう家で見なよ……」
「やだ」
そう言ってさっさと二階に上がってしまった匠真を追いかける。結局、私の部屋で去年話題になってたホラー映画の地上波発放送を見ることになってしまい、私はひたすらに目を瞑り苦痛の二時間を過ごしたのである。
少女漫画の世界に転生していた。
時は現代。舞台は日本。ごく普通の一般家庭。世界観からして、悪役令嬢に転生というテンプレでないことは明らかだった。
だからこそ、前世の記憶を持ったまま転生してしまっただけなのかな。そんなこともあるよね。なんて軽く考えて生きてきた。
それなのにまさか、少女漫画の世界に転生だったなんて。
『斎藤家の長女になりまして』
ある日親の再婚で突然兄弟が3人も出来てしまった女子高生がヒロイン。理知的な長男、斎藤蒼真。クールな次男、斎藤匠真。やんちゃな三男、聖真。イケメン三兄弟と近所や学校でも有名な斎藤家での生活は波瀾万丈でーーー!?
なんて話だった気がする。
逆ハーレム的な展開ではあったけれど、メインヒーローは次男。斎藤家の隣には次男と同い年の女の子で三兄弟の幼馴染、斎田奈々心が住んでいて彼女は恋敵ポジション。それが私だ。
小さい頃にした結婚の約束だとか、小さい頃にした初チューだとかをヒロインに自慢したり、あなたの知らない匠真を私は知ってるのよマウントを取ったりとしていたらしい。
というのも、私はそもそもこの少女漫画を読んだことがない。前世の幼馴染が読んでいて、幼馴染厨の彼女はヒロインよりも絶対に奈々心の方が可愛いし三兄弟にお似合いなのにと泣きながら読んでいた。終いには私が奈々心を幸せにする!!と意気込んで同人誌まで描いていた。完成したら一番初めに読ませてあげる!なんて言われたけど、完成する前に私は事故で死んで転生してしまったという訳だ。
「こいつ、姉ちゃんになった。俺らと同じで高二。明後日から学校も同じだから仲良くしてやって」
「はっはじめまして!香澄です!」
「えっあっ、よ、よろしく??」
「んじゃ、姉ちゃん帰ってて。奈々心とテレビ見てから帰る」
「分かった!何時頃帰ってくる?」
「や、危ないから一緒に帰りなよ?」
「危ないって……家すぐ隣だけど」
「いつも私のこと送ってくれるじゃん!?」
めんどくさ。と顔に書いてある匠真と香澄ちゃんを追い出して冒頭のセリフに至る。
というか私、早速マウント取るような発言してしまったのでは……。いやでもいつもすぐ隣なのに危ないと言って必ず私が家に入って、部屋の窓から手を振るまで外で待ち続ける男だよ?斎藤兄弟みんなそんなだから素敵な紳士に育ててくれた斎藤パパは尊敬の極み。
それにしても私はこれからどうするべきなのか。少女漫画の通りにヒロイン、香澄ちゃんにマウントを取る嫌な女になるべきなのか。
「無理すぎる……」
「何が?」
「えっ!?」
「何が無理なの?」
「や、てか、え?香澄ちゃんは?」
「家に入れてきた」
「テレビ見るんじゃなかった?」
「奈々心と一緒に見るって言った」
「いやそれはもう家で見なよ……」
「やだ」
そう言ってさっさと二階に上がってしまった匠真を追いかける。結局、私の部屋で去年話題になってたホラー映画の地上波発放送を見ることになってしまい、私はひたすらに目を瞑り苦痛の二時間を過ごしたのである。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
女の子がほとんど産まれない国に転生しました。
さくらもち
恋愛
何番煎じかのお話です。
100人に3~5人しか産まれない女の子は大切にされ一妻多夫制の国に産まれたのは前世の記憶、日本で亭主関白の旦那に嫁いびりと男尊女卑な家に嫁いで挙句栄養失調と過労死と言う令和になってもまだ昭和な家庭!でありえない最後を迎えてしまった清水 理央、享年44歳
そんな彼女を不憫に思った女神が自身の世界の女性至上主義な国に転生させたお話。
当面は2日に1話更新予定!
なんか、異世界行ったら愛重めの溺愛してくる奴らに囲われた
いに。
恋愛
"佐久良 麗"
これが私の名前。
名前の"麗"(れい)は綺麗に真っ直ぐ育ちますようになんて思いでつけられた、、、らしい。
両親は他界
好きなものも特にない
将来の夢なんてない
好きな人なんてもっといない
本当になにも持っていない。
0(れい)な人間。
これを見越してつけたの?なんてそんなことは言わないがそれ程になにもない人生。
そんな人生だったはずだ。
「ここ、、どこ?」
瞬きをしただけ、ただそれだけで世界が変わってしまった。
_______________....
「レイ、何をしている早くいくぞ」
「れーいちゃん!僕が抱っこしてあげよっか?」
「いや、れいちゃんは俺と手を繋ぐんだもんねー?」
「、、茶番か。あ、おいそこの段差気をつけろ」
えっと……?
なんか気づいたら周り囲まれてるんですけどなにが起こったんだろう?
※ただ主人公が愛でられる物語です
※シリアスたまにあり
※周りめちゃ愛重い溺愛ルート確です
※ど素人作品です、温かい目で見てください
どうぞよろしくお願いします。
転生先は男女比50:1の世界!?
4036(シクミロ)
恋愛
男女比50:1の世界に転生した少女。
「まさか、男女比がおかしな世界とは・・・」
デブで自己中心的な女性が多い世界で、ひとり異質な少女は・・
どうなる!?学園生活!!
大丈夫のその先は…
水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。
新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。
バレないように、バレないように。
「大丈夫だよ」
すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m
転生先のご飯がディストピア飯だった件〜逆ハーレムはいらないから美味しいご飯ください
木野葛
恋愛
食事のあまりの不味さに前世を思い出した私。
水洗トイレにシステムキッチン。テレビもラジオもスマホある日本。異世界転生じゃなかったわ。
と、思っていたらなんか可笑しいぞ?
なんか視線の先には、男性ばかり。
そう、ここは男女比8:2の滅び間近な世界だったのです。
人口減少によって様々なことが効率化された世界。その一環による食事の効率化。
料理とは非効率的な家事であり、非効率的な栄養摂取方法になっていた…。
お、美味しいご飯が食べたい…!
え、そんなことより、恋でもして子ども産め?
うるせぇ!そんなことより美味しいご飯だ!!!
この世界、イケメンが迫害されてるってマジ!?〜アホの子による無自覚救済物語〜
具なっしー
恋愛
※この表紙は前世基準。本編では美醜逆転してます。AIです
転生先は──美醜逆転、男女比20:1の世界!?
肌は真っ白、顔のパーツは小さければ小さいほど美しい!?
その結果、地球基準の超絶イケメンたちは “醜男(キメオ)” と呼ばれ、迫害されていた。
そんな世界に爆誕したのは、脳みそふわふわアホの子・ミーミ。
前世で「喋らなければ可愛い」と言われ続けた彼女に同情した神様は、
「この子は救済が必要だ…!」と世界一の美少女に転生させてしまった。
「ひきわり納豆顔じゃん!これが美しいの??」
己の欲望のために押せ押せ行動するアホの子が、
結果的にイケメン達を救い、世界を変えていく──!
「すきーー♡結婚してください!私が幸せにしますぅ〜♡♡♡」
でも、気づけば彼らが全方向から迫ってくる逆ハーレム状態に……!
アホの子が無自覚に世界を救う、
価値観バグりまくりご都合主義100%ファンタジーラブコメ!
転生したら悪役令嬢になりかけてました!〜まだ5歳だからやり直せる!〜
具なっしー
恋愛
5歳のベアトリーチェは、苦いピーマンを食べて気絶した拍子に、
前世の記憶を取り戻す。
前世は日本の女子学生。
家でも学校でも「空気を読む」ことばかりで、誰にも本音を言えず、
息苦しい毎日を過ごしていた。
ただ、本を読んでいるときだけは心が自由になれた――。
転生したこの世界は、女性が希少で、男性しか魔法を使えない世界。
女性は「守られるだけの存在」とされ、社会の中で特別に甘やかされている。
だがそのせいで、女性たちはみな我儘で傲慢になり、
横暴さを誇るのが「普通」だった。
けれどベアトリーチェは違う。
前世で身につけた「空気を読む力」と、
本を愛する静かな心を持っていた。
そんな彼女には二人の婚約者がいる。
――父違いの、血を分けた兄たち。
彼らは溺愛どころではなく、
「彼女のためなら国を滅ぼしても構わない」とまで思っている危険な兄たちだった。
ベアトリーチェは戸惑いながらも、
この異世界で「ただ愛されるだけの人生」を歩んでいくことになる。
※表紙はAI画像です
隣人の幼馴染にご飯を作るのは今日で終わり
鳥花風星
恋愛
高校二年生のひよりは、隣の家に住む幼馴染の高校三年生の蒼に片思いをしていた。蒼の両親が海外出張でいないため、ひよりは蒼のために毎日ご飯を作りに来ている。
でも、蒼とひよりにはもう一人、みさ姉という大学生の幼馴染がいた。蒼が好きなのはみさ姉だと思い、身を引くためにひよりはもうご飯を作りにこないと伝えるが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる