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花嫁披露 五
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レキウスが助力するように下腹を撫でてくるが、布越しに感じる手の感触と温かみが、下半身の熱を倍増させる。
「はぁ……っ」
切なげに息を吐き、さらにアレクサンダーは最後のひとつを出すために奮闘した。
「うううー」
排泄にも似た、誰にも見られたくないこの行為をレキウスの目にすべて晒しているのかと思うと、奥の蕾に針束を押し付けられたような苦痛を覚える。
それでもどうにか命じられたことを果たし、大きく息を吐いた。
「おお、よしよし、全部ちゃんと出せたな」
臀部を軽く撫でられる悔しさにも、もはや怒る力もない。
「なんと可愛い花嫁だ。傲慢でお高いかと思えば、素直で従順にもなる」
レキウスの声は恍惚としたものを含んでいた。
「さぁ、準備万端となったな。いよいよ本当の床入りとするか」
抗う気力もなく、アレクサンダーはレキウスに押されるようにして豪奢な寝台へ上がった。
仰向けで横たわらされ、レキウスがおおいかぶさってくる。
レキウスの肌が、肉がアレクサンダーにかさなる。妖しい魔香めいたかおりが鼻を突く。
アレクサンダーは今度こそ観念し目をきつく閉じた。
とうとう……、とうとう、自分は男を受け入れさせられるのだ。
諦念の想いに天をあおぎたい気持ちでいっぱいになる。
手酷いはずかしめを散々受けてはきたが、男の身体を直接に受け入れたことはまだ、かろうじてなかった。アレクサンダーはまだ未通で、ある意味〝処女〟であったのだ。
男を受け入れるのは、やはり帝国軍人で貴族の嫡男として生まれ育ってきたアレクサンダーにとっては許容できないことだが、逃れる道は完全にとだえ、今彼にできることは、この人生最大の試練にたいして覚悟を決めることだけだった。
初めて戦場に立ったときよりも、初めて敵を殺したときよりも、激しい緊張と恐怖がアレクサンダーを襲った。
衣擦れの音がかすかにし、レキウスがまとっていた衣を脱いだ気配がした。
直後、アレクサンダーは恐怖とは別の理由で呼吸を止めていた。
「はぁ……っ」
切なげに息を吐き、さらにアレクサンダーは最後のひとつを出すために奮闘した。
「うううー」
排泄にも似た、誰にも見られたくないこの行為をレキウスの目にすべて晒しているのかと思うと、奥の蕾に針束を押し付けられたような苦痛を覚える。
それでもどうにか命じられたことを果たし、大きく息を吐いた。
「おお、よしよし、全部ちゃんと出せたな」
臀部を軽く撫でられる悔しさにも、もはや怒る力もない。
「なんと可愛い花嫁だ。傲慢でお高いかと思えば、素直で従順にもなる」
レキウスの声は恍惚としたものを含んでいた。
「さぁ、準備万端となったな。いよいよ本当の床入りとするか」
抗う気力もなく、アレクサンダーはレキウスに押されるようにして豪奢な寝台へ上がった。
仰向けで横たわらされ、レキウスがおおいかぶさってくる。
レキウスの肌が、肉がアレクサンダーにかさなる。妖しい魔香めいたかおりが鼻を突く。
アレクサンダーは今度こそ観念し目をきつく閉じた。
とうとう……、とうとう、自分は男を受け入れさせられるのだ。
諦念の想いに天をあおぎたい気持ちでいっぱいになる。
手酷いはずかしめを散々受けてはきたが、男の身体を直接に受け入れたことはまだ、かろうじてなかった。アレクサンダーはまだ未通で、ある意味〝処女〟であったのだ。
男を受け入れるのは、やはり帝国軍人で貴族の嫡男として生まれ育ってきたアレクサンダーにとっては許容できないことだが、逃れる道は完全にとだえ、今彼にできることは、この人生最大の試練にたいして覚悟を決めることだけだった。
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衣擦れの音がかすかにし、レキウスがまとっていた衣を脱いだ気配がした。
直後、アレクサンダーは恐怖とは別の理由で呼吸を止めていた。
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