16 / 50
第16話『先生からの呼び出し』
しおりを挟む
夏休みを目前に控えたとある日。
今日も図書室へ行って外国語の本を借りて帰ろう、なんてことを思いながら立ちあがったときのこと。
俺は担任教師に呼び止められた。
「すこしお話しましょうか」
「えっ」
「ついてきてください」
なになに、恐い!? 呼び出し? ウソ、俺なにか悪いことしたか!?
俺は戦々恐々としながら担任教師のあとをついていく。
やばい、心当たりが多すぎる!
連れていかれた先には『応接室』と書かれた室名札。
そこは生徒から『生徒指導室』と揶揄されている部屋だった。
ガラリと扉を開けると、室内にはテーブルを挟んで、向き合うようにソファが配置されている。
俺は先生の対面に座らされた。
「えっと、あのぉ?」
呼び出された原因はどれですか?
と質問を投げようとしたとき、ガチャリと扉が開いて新たにひとりが入室してくる。
「え、お母さん!?」
やってきたのは母親だった。
親まで呼び出し!? いったいどれほどのことを俺はやらかしたんだ!?
「お待たせしました、先生」
「よく来てくださいました、お母さま」
俺の判断は早かった。
「あ、用事思い出したから先に帰るね!」
「おい逃げるな」
「ぐえっ」
首根っこを捕まえられた。目にも止まらぬ早業。
母親からは逃げられない!
「すいません、ウチのバカ娘が」
「いえいえ、大丈夫ですよ」
「えーっと、お母さん今日お仕事は?」
「だれかさんのために休んできたのよ」
そこまで!?
もうダメだぁ~。いったい俺はどれほど怒られてしまうのだろう。
俺は諦め、母親のとなりに座った。
そしてはじまった話は……。
「最近のイロハさんのテストの点数には目を見張るものがあります」
「ありがとうございます」
ん!? 予想外にポジティブな話の切り出し。
もしかしてこれはいけるか? 説教ではなく褒められるために呼び出された可能性がワンチャン……。
「しかし生活態度は、はっきり言って最悪です」
やっぱりダメだったー!?
そうか、呼び出しの原因はそれかー。正直、ものすごく心当たりがある。
「授業中に関係のない本を読んでいたり」
「うぐっ!?」
「休み時間に校内では使用禁止のスマートフォンで動画を見ていたり」
「うぐぐぅっ!?」
「おたくのお子さまは、率直に申し上げて――」
あぁ、終わった。
間違いなくVTuberの視聴時間がさらに削られる。
こないだの今日だもんなぁ。
許されるわけが……。
「率直に申し上げて――天才かもしれません!!!!」
「はいぃいいい!?」
「おそらくイロハさんは、非常に高い知力を有していると思われます!」
なーにを言っとるんだこのおばはんは!?
さっきの話と繋がっとらんやんけ!?
俺の脳内はクエスチョンマークで埋め尽くされた。
母親は先生の言葉を聞いて深くうなずき……。
「そうですよね! じつは母親から見ても、そうではないかと感じていたんです!」
「なんでぇえええ!?」
どうしてそこで意気投合する!?
まったく話についていけない!
「どうやらイロハさんにとって通常の授業は簡単すぎるようです。もしかして塾に通われていて、すでにそちらで学んでいるとか?」
「いえ、塾へは通わせていません」
「そうですよね。以前の面談でそうおっしゃられていましたものね」
先生がペラペラとバインダーをめくっていた。
おそらくは俺の成績なんかがそこには記載されているのだろう。
「イロハさんは授業中、関係のない本を……外国語の教材を読んで自習されています。もちろんその時間の授業内容は理解して、テストで満点を取った上で」
「えっ。そうだったんですか?」
母親がちらりとこちらを見る。
俺はブンブン首を振った。ちがうんだ! いや、ちがくないけど!
たしかに俺は図書室で借りた外国語の教材を読んでいた。
しかしそれは、一度にインプットしすぎると脳がオーバーヒートするから、授業中やヒマな時間にちまちまと読み進めるのが都合よかっただけ。
「それに休み時間にも、スマートフォンで外国語のリスニングをされていたとか」
先生は「ほかの生徒が教えてくれました」と告げ口をバラした。
いやいやいや、その告げ口間違ってますけど!?
そんなことはしていない。
いったい、だれだこんな大ホラを――。
「……あっ」
と、そこで思い出した。
そういえば一度、休み時間に海外勢VTuberの配信を見ようとしたとき、イヤホンが繋がっておらずスピーカーから大音量で垂れ流してしまったことが。
「あれか~」
「もしかするとイロハさんは、ギフテッドと呼ばれる存在かもしれません。お母さま、イロハさんを中学受験させてみませんか!?」
「うえぇえええ!?」
「このままイロハさんの才能を埋もれさせるのはもったいないです! 公立中学に進むのも良いですが、できればもっとレベルの高い授業を受けさせてあげるべきです! 力試しだけでもしてみませんか!?」
まさか、学校にまで伏兵がいたなんて!
この流れはマズい。俺は慌てて口を挟んだ。
「わ、わたしにはムリだと思うなー! 中学受験なんて!」
「そうよね、一番大切なのはイロハさん自身の意思だものね。いきなりはハードルが高いなら、まずは夏期講習に参加するのはどうかしら?」
先生はバインダーからパンフレットを取り出してズラリと並べた。
母親がこっちを見てニヤァと笑った。
「それは名案ですね! ねっ、イロハもそれならいいでしょう?」
「え、普通にイヤ痛だだだだだだ!?」
先生からは見えない場所をこっそりとつねられる。
暴力反対! と叫ぶ前に耳元で囁かれる。
「ヤ・ク・ソ・ク」
うわぁあああ!? そうだった!
中学受験を前向きに検討する、という契約で動画を見てもいい時間を伸ばしてもらったんだった。
いや、待て。
だからといって夏期講習に参加する約束をしたわけでは――。
「あんた休み時間にVTuber見てたでしょ」
ぶわっと汗が噴き出した。
バレテーラ。
「オカシイナー。お母さん、あんたが家できっかり2時間、毎日VTuberを見てるのを確認してるんだけど。学校でVTuber見てた時間はいったいどこの計算に入ってるのかしらー?」
「ワーイ。イロハ、夏期講習ダーイスキ」
「あらそう! イロハさんが前向きになってくれてうれしいわ! では、どこの夏期講習に行くかですが――」
先生がパンフレットを並べて、その値段や授業内容のちがいを説明してくれる。
あー、結構ピンキリだな。
「お母さん、ここにしよう」
「あんた今、値段だけ見て選んだでしょ。1番安いところ」
「い、いやー。けど結構お金かかるし」
「あんたはそんなこと気にしなくてもいいのよ」
「イロハさん、どうしても気になるなら塾によっては特待生制度があるわ。夏期講習で高い成績を残して一番になれば、お母さんを楽させてあげられるわよ。大丈夫、きっとあなたならできるわ!」
いや、ちっがぁーう!?
さっきのはあくまで建前だ。値段の安い講習のほうが、時間も短くて楽そうだったからだよ!?
「塾なのに特待生制度があるんですか?」
「えぇ、お母さま。それなりに大きな塾に限られてしまいますし、もっと早い時期から勉強をはじめている子ばかりなので、実際には厳しいかもしれませんが――」
結局、とんとん拍子に話が進んでいった。
最終的にかなり大手の、受験塾の夏期講習を受けるハメになってしまった。
「大丈夫ですよイロハさん。実際に中学受験するかどうかを決めるのは、夏期講習を受けてからでも遅くありませんからね」
うげぇっ!?
なんでこんなことにぃ~!?
今日も図書室へ行って外国語の本を借りて帰ろう、なんてことを思いながら立ちあがったときのこと。
俺は担任教師に呼び止められた。
「すこしお話しましょうか」
「えっ」
「ついてきてください」
なになに、恐い!? 呼び出し? ウソ、俺なにか悪いことしたか!?
俺は戦々恐々としながら担任教師のあとをついていく。
やばい、心当たりが多すぎる!
連れていかれた先には『応接室』と書かれた室名札。
そこは生徒から『生徒指導室』と揶揄されている部屋だった。
ガラリと扉を開けると、室内にはテーブルを挟んで、向き合うようにソファが配置されている。
俺は先生の対面に座らされた。
「えっと、あのぉ?」
呼び出された原因はどれですか?
と質問を投げようとしたとき、ガチャリと扉が開いて新たにひとりが入室してくる。
「え、お母さん!?」
やってきたのは母親だった。
親まで呼び出し!? いったいどれほどのことを俺はやらかしたんだ!?
「お待たせしました、先生」
「よく来てくださいました、お母さま」
俺の判断は早かった。
「あ、用事思い出したから先に帰るね!」
「おい逃げるな」
「ぐえっ」
首根っこを捕まえられた。目にも止まらぬ早業。
母親からは逃げられない!
「すいません、ウチのバカ娘が」
「いえいえ、大丈夫ですよ」
「えーっと、お母さん今日お仕事は?」
「だれかさんのために休んできたのよ」
そこまで!?
もうダメだぁ~。いったい俺はどれほど怒られてしまうのだろう。
俺は諦め、母親のとなりに座った。
そしてはじまった話は……。
「最近のイロハさんのテストの点数には目を見張るものがあります」
「ありがとうございます」
ん!? 予想外にポジティブな話の切り出し。
もしかしてこれはいけるか? 説教ではなく褒められるために呼び出された可能性がワンチャン……。
「しかし生活態度は、はっきり言って最悪です」
やっぱりダメだったー!?
そうか、呼び出しの原因はそれかー。正直、ものすごく心当たりがある。
「授業中に関係のない本を読んでいたり」
「うぐっ!?」
「休み時間に校内では使用禁止のスマートフォンで動画を見ていたり」
「うぐぐぅっ!?」
「おたくのお子さまは、率直に申し上げて――」
あぁ、終わった。
間違いなくVTuberの視聴時間がさらに削られる。
こないだの今日だもんなぁ。
許されるわけが……。
「率直に申し上げて――天才かもしれません!!!!」
「はいぃいいい!?」
「おそらくイロハさんは、非常に高い知力を有していると思われます!」
なーにを言っとるんだこのおばはんは!?
さっきの話と繋がっとらんやんけ!?
俺の脳内はクエスチョンマークで埋め尽くされた。
母親は先生の言葉を聞いて深くうなずき……。
「そうですよね! じつは母親から見ても、そうではないかと感じていたんです!」
「なんでぇえええ!?」
どうしてそこで意気投合する!?
まったく話についていけない!
「どうやらイロハさんにとって通常の授業は簡単すぎるようです。もしかして塾に通われていて、すでにそちらで学んでいるとか?」
「いえ、塾へは通わせていません」
「そうですよね。以前の面談でそうおっしゃられていましたものね」
先生がペラペラとバインダーをめくっていた。
おそらくは俺の成績なんかがそこには記載されているのだろう。
「イロハさんは授業中、関係のない本を……外国語の教材を読んで自習されています。もちろんその時間の授業内容は理解して、テストで満点を取った上で」
「えっ。そうだったんですか?」
母親がちらりとこちらを見る。
俺はブンブン首を振った。ちがうんだ! いや、ちがくないけど!
たしかに俺は図書室で借りた外国語の教材を読んでいた。
しかしそれは、一度にインプットしすぎると脳がオーバーヒートするから、授業中やヒマな時間にちまちまと読み進めるのが都合よかっただけ。
「それに休み時間にも、スマートフォンで外国語のリスニングをされていたとか」
先生は「ほかの生徒が教えてくれました」と告げ口をバラした。
いやいやいや、その告げ口間違ってますけど!?
そんなことはしていない。
いったい、だれだこんな大ホラを――。
「……あっ」
と、そこで思い出した。
そういえば一度、休み時間に海外勢VTuberの配信を見ようとしたとき、イヤホンが繋がっておらずスピーカーから大音量で垂れ流してしまったことが。
「あれか~」
「もしかするとイロハさんは、ギフテッドと呼ばれる存在かもしれません。お母さま、イロハさんを中学受験させてみませんか!?」
「うえぇえええ!?」
「このままイロハさんの才能を埋もれさせるのはもったいないです! 公立中学に進むのも良いですが、できればもっとレベルの高い授業を受けさせてあげるべきです! 力試しだけでもしてみませんか!?」
まさか、学校にまで伏兵がいたなんて!
この流れはマズい。俺は慌てて口を挟んだ。
「わ、わたしにはムリだと思うなー! 中学受験なんて!」
「そうよね、一番大切なのはイロハさん自身の意思だものね。いきなりはハードルが高いなら、まずは夏期講習に参加するのはどうかしら?」
先生はバインダーからパンフレットを取り出してズラリと並べた。
母親がこっちを見てニヤァと笑った。
「それは名案ですね! ねっ、イロハもそれならいいでしょう?」
「え、普通にイヤ痛だだだだだだ!?」
先生からは見えない場所をこっそりとつねられる。
暴力反対! と叫ぶ前に耳元で囁かれる。
「ヤ・ク・ソ・ク」
うわぁあああ!? そうだった!
中学受験を前向きに検討する、という契約で動画を見てもいい時間を伸ばしてもらったんだった。
いや、待て。
だからといって夏期講習に参加する約束をしたわけでは――。
「あんた休み時間にVTuber見てたでしょ」
ぶわっと汗が噴き出した。
バレテーラ。
「オカシイナー。お母さん、あんたが家できっかり2時間、毎日VTuberを見てるのを確認してるんだけど。学校でVTuber見てた時間はいったいどこの計算に入ってるのかしらー?」
「ワーイ。イロハ、夏期講習ダーイスキ」
「あらそう! イロハさんが前向きになってくれてうれしいわ! では、どこの夏期講習に行くかですが――」
先生がパンフレットを並べて、その値段や授業内容のちがいを説明してくれる。
あー、結構ピンキリだな。
「お母さん、ここにしよう」
「あんた今、値段だけ見て選んだでしょ。1番安いところ」
「い、いやー。けど結構お金かかるし」
「あんたはそんなこと気にしなくてもいいのよ」
「イロハさん、どうしても気になるなら塾によっては特待生制度があるわ。夏期講習で高い成績を残して一番になれば、お母さんを楽させてあげられるわよ。大丈夫、きっとあなたならできるわ!」
いや、ちっがぁーう!?
さっきのはあくまで建前だ。値段の安い講習のほうが、時間も短くて楽そうだったからだよ!?
「塾なのに特待生制度があるんですか?」
「えぇ、お母さま。それなりに大きな塾に限られてしまいますし、もっと早い時期から勉強をはじめている子ばかりなので、実際には厳しいかもしれませんが――」
結局、とんとん拍子に話が進んでいった。
最終的にかなり大手の、受験塾の夏期講習を受けるハメになってしまった。
「大丈夫ですよイロハさん。実際に中学受験するかどうかを決めるのは、夏期講習を受けてからでも遅くありませんからね」
うげぇっ!?
なんでこんなことにぃ~!?
2
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
義姉妹百合恋愛
沢谷 暖日
青春
姫川瑞樹はある日、母親を交通事故でなくした。
「再婚するから」
そう言った父親が1ヶ月後連れてきたのは、新しい母親と、美人で可愛らしい義理の妹、楓だった。
次の日から、唐突に楓が急に積極的になる。
それもそのはず、楓にとっての瑞樹は幼稚園の頃の初恋相手だったのだ。
※他サイトにも掲載しております
せんせいとおばさん
悠生ゆう
恋愛
創作百合
樹梨は小学校の教師をしている。今年になりはじめてクラス担任を持つことになった。毎日張り詰めている中、クラスの児童の流里が怪我をした。母親に連絡をしたところ、引き取りに現れたのは流里の叔母のすみ枝だった。樹梨は、飄々としたすみ枝に惹かれていく。
※学校の先生のお仕事の実情は知りませんので、間違っている部分がっあたらすみません。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話
釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。
春に狂(くる)う
転生新語
恋愛
先輩と後輩、というだけの関係。後輩の少女の体を、私はホテルで時間を掛けて味わう。
小説家になろう、カクヨムに投稿しています。
小説家になろう→https://ncode.syosetu.com/n5251id/
カクヨム→https://kakuyomu.jp/works/16817330654752443761
ママはヤンママ女子高生! ラン&ジュリー!!
オズ研究所《横須賀ストーリー紅白へ》
キャラ文芸
神崎ランの父親の再婚相手は幼馴染みで女子高生の高原ジュリーだった。
ジュリーは金髪美少女だが、地元では『ワイルドビーナス』の異名を取る有名なヤンキーだった。
学校ではジュリーは、ランを使いっ走りにしていた。
当然のようにアゴで使われたが、ジュリーは十八歳になったら結婚する事を告白した。
同級生のジュリーが結婚するなんて信じられない。
ランは密かにジュリーの事を憧れていたので、失恋した気分だ。
そう言えば、昨夜、ランの父親も再婚すると言っていた。
まさかとは思ったが、ランはジュリーに結婚相手を聞くと、ランの父親だと判明した。
その夜、改めて父親とジュリーのふたりは結婚すると報告された。
こうしてジュリーとの同居が決まった。
しかもジュリーの母親、エリカも現われ、ランの家は賑やかになった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる