罪状は【零】

毒の徒華

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第3章 渇き

第35話 老いた翼人

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 契約書を交わしたから、突然殺されることはないにしても、敵だらけの中ご主人様を守り抜くことは僕は不安はぬぐいされない。

「なんなのその吸血鬼は?」
「契約してる」
「契約ですって!?」

 フルーレティや他の魔女は驚いている様だったが、無視した。
 僕らはおとなしく魔女が乗ってきたと思われる飛空艇に乗り込んだ。
 乗り込んで町の方を振り返った時、町の人の怯えた表情が見えたが、もう見ることはないだろう。

 ――レインは……大丈夫かな。レイン、本当にごめん。異界に帰してやれなくて。ガーネットも……こんなことになってごめん……

 僕はご主人様よりも大事なことなんてこの世に何もないんだ。
 それでも、こんな僕を慕ってくれてありがとう。

 僕は飛行船に乗り込んで、一番奥の狭い部屋にご主人様とガーネットと共に押し込められ、なんとも言えない酷い空気の中僕は、僕を育ててくれた翼人のことを思い出していた。



 ◆◆◆



【15年前 ノエル7歳】

「こらこら、そんな乱暴なことしたらいけないよ」

 声を荒げるでもなく、大きな一対二枚の翼を携えた白髪の老人が僕にそう言った。
 僕は本をビリビリに破いて泣きわめいていたので、そう言う彼の言葉など聞いてはいなかった。

「どうしたんだい、何があったんだ」

 大きな翼で泣きじゃくる僕を包み込んで落ち着かせようと、頭を骨ばったシワの深い手でゆっくりと撫でる。
 僕は片方だけの三翼をバサバサと羽ばたかせてそれを拒絶する。

「僕、外に出たい!」
「おぉ……昨日も言っただろう。外は危ない。外に出すわけにはいかないんだ」
「嫌だ嫌だ! 外に出たい!!」
「ふぅむ…………なら、魔術の制御はできるようになったのか? 翼がしまえないと外には出せないと言っただろう?」

 僕は何を言ってもそうとしか言わない彼――――セージに対して不満を爆発させていた。
 じたばたと暴れまわり、セージの本を手あたり次第投げたり、破いたりしてなんとか僕を外に出してくれるように喚いたが、セージはけして僕を外には出してくれなかった。

「困ったなぁ……貴重な本まで……」
「うぅ……うっ……うぅうぅう…………外……出たい……母さんと父さんに会いたい……」

 力なく僕が泣き始めると、セージはいつも怒らずに僕を抱きかかえて、落ち着くまで撫でていてくれた。
 僕がどんなに暴れても、物を壊しても見放したり、突き放したり、冷たい言葉を発したりしなかった。
 僕が落ち着くと、セージは僕を椅子に座らせてビリビリに破き散らかっている本を片付け始めた。黙って片付けているセージに悪い気持ちになった。

「…………セージ」
「なんだい」
「あの…………その…………」

 僕は「ごめんなさい」が素直に言えなかった。
 もじもじとセージを見つめて、その言葉がなかなか口から出てこない。結局僕は言えずに口をつぐんで、近くにあった本を開いた。

「ここ、読んでほしいの……」
「あぁ、いいよ。片付けが終わってからな。待っていなさい」
「うん…………」

 本当は、僕は本なんて読んでほしくなかった。
 本なんて文字がずらずらと書いてあるだけで面白くもなんともない。子供の僕には退屈なだけだった。それでも、セージはいつも僕に本を読んでくれた。
 ビリビリの本を片付けている悲しそうなセージよりも、楽しそうに本の話をするセージのほうが僕は好きだった。
 何気なく取った本を見ると、大きな心臓の形をしているものに鎖が巻き付いている得体のしれない絵が描いてあったのが見えた。

「……まじょ……の……しんぞう……」

 異界の言葉で書かれていた為、僕にはその本はよく読めなかった。

「どれどれ、読んであげよう」

 片付けを終えたセージが、本ごと僕を抱き上げてソファーに腰かけ、僕を膝の上に座らせた。
 白く長い髭が僕の肌に当たり、くすぐったい。
 けして小柄ではない僕を持ち上げる時はセージも少し重そうにする。

「ノエル、大きくなったな。翼がまた立派になったよ」
「……でも、僕片方しかない……」
「ほっほっほ、それでも三枚もついてるじゃないか。私より多いだろう」
「飛べないもん……」
「飛べなくても立派な脚がついているだろう?」
「…………」

 暗い顔をすると、セージはまた僕の頭を撫でてくれた。

「……さて、この本のこのページを読めばいいのかな」

 セージは僕が持っていた重い本を手に取り、僕に見えやすいように広げてくれた。

「魔女の心臓か…………」

 セージはゆっくりと文章を読み始めた。

“魔女の心臓とは、全ての魔女の記憶を記憶している母体である。元々は魔族と人間が共に暮らしていた頃、魔女の始祖がその命をしてその荷を背負った。すべての魔女を掌握し、そして強い制約で縛り、混沌に秩序をもたらした。その魔女は初めて人間と魔族との混血で、人間の姿をしていながら魔族が操る妖術を魔族よりも巧みに使いこなした。魔女とは、魔族と人間の混血の者を指す”

「難しくて解んない……」
「ふぅむ……そうだな。つまり魔女を強力な魔術で縛る為のものだな」
「どうして縛るの?」
「昔は人間と魔女は仲が良かったんだ。人間にむやみに攻撃や支配ができないように魔術を制約していた。仲良くやっていたのは途中までだ。時が流れ、人間は恩を忘れて魔女を迫害し“魔女狩り”を行った。昔はもっと多くの人間がいたんだよ」
「おん?」
「そうさ、ここに書いてある」

“殆どの魔族があまりにも人間に対し脅威であった。人間たちは次々に魔族に殺されていった。魔族と魔女と人間は話し合おうとしたが、折り合いがつかず状況は変わることがなかった。そこで心を痛めた魔女は、魔族と人間を別の世界に住まわせることを考えた。魔女たちは結託し、こことは異なる新たな世界を作り出し、魔族を全てそこに閉じ込めた。そうする際に、魔族にはこちらの世界では生きることが困難になる呪いをかけ、けして互いの世界が交わらぬよう大規模な魔術を作り上げ世界をわかった”

 色鮮やかな絵で説明がされているが、僕にはよく解らなかった。
 今は何もかもが異なる。魔女は人間を奴隷にしているし、魔族だってここにいる。

「セージ、魔族は人間が嫌いなの?」
「そうだな……嫌いなのではなく食べ物として見ている者も確かに多くいる。ノエルも牛や豚を食べるだろう? それと同じだ」
「この魔女の親は片方は魔族だったんでしょう?」
「あぁ。そうだよ」
「どうしてそんなに人間の為に尽くしたの?」
「そうだな……それは、この魔女が人間の男に恋をしていたからだと伝えられている」
「こい?」
「あぁ……なんというか、要するに『好き』になっていたということだ」
「???」

 僕には解らなかった。どうして好きになると親ですら見捨てることができるのだろうかと。

「それで、どうなったの?」

 僕が問うと、セージはページをめくって再び話を始めた。

“魔女たちは人間に大いに感謝され、もてはやされ、一時は関係も良好であった。しかしそれも長くはもたず、次第に横暴になり始めた魔女を人間は恐れるようになった。人間は魔女を縛ろうと考えた。最初の魔女のイヴリーンの伴侶である人間の男は彼女の強大な力を恐れ始めていた。魔女が人殺しをしたと偽装して魔女を咎め立て、魔術を制約することをイヴリーンに迫った。イヴリーンは最愛の男の提案を全て受け入れ、最強の魔術を1年といくつかの月日を経て作り上げた。イヴリーンは自分の命を使った最大魔術で自らを制約の楔とし、伴侶に与えた。それが『魔女の心臓』である。そしてその最初の制約が『人間に危害を加えないこと』であった。魔女の心臓を手に入れた人間は、それを使い魔女を使役しようと試みたが、人間にはそれは使いこなせない物であった。魔力のない人間の血液では、魔女の心臓は反応しなかったからだ”

「この魔女騙されてるよ!」

 僕は人間に対して怒りをあらわに怒った。騙されているイヴリーンに対して悲しみの感情を抱き、涙ながらにセージにそう訴えた。

「そうだな。そう書かれている」
「なんで!? 人間は悪いやつだ! 奴隷にされて当然だ!」
「こらこら、そう言うものじゃない。そういう考えは危険だよ」
「なんで!? どうして!!?」

 セージは長い髭を手で触りながら考えていた。

「じゃあ、聞こう。ノエルの親は魔女に殺されたね?」
「……うん」
「魔女はみんな悪いやつなのかな?」
「そうだよ!」
「じゃあノエルも悪いやつなのかな?」
「僕は悪いやつじゃないよ!」
「そういうことだ」
「……?」

 セージの方を顔だけ向けると、彼は微笑んでいた。僕の頭を撫でながら話を続ける。

「悪い人間もいるし、悪い魔女もいる。でもな、いい人間もいるし、いい魔女もいるんだよ。だから安易に大きなくくりにして善悪を決めてはいけない」
「……よくわかんない……」
「更に言うなら、イヴリーンが愛した男は本当に全部が『悪』だったのかな? 何もかもが悪い人間だったら、愛されたりしないと私は思うよ」
「どういうこと?」
「そうだな、ノエルはさっき私の大切な本を破っただろう?」
「……」

 先ほどのことを引き合いに出され、僕はバツが悪く黙ってしまう。

「それは悪いことだとノエルは解ってるはずだよ」
「…………」
「しかし、それだけでノエルが悪い子だとは私は思わない。いつも一生懸命に教えた魔術の制御をしようとしているし、私の言いつけを守って駄々をこねながらも外には行かないだろう?」
「うん……」
「一人一人、良いところも悪いところもあるものなんだよ。良いところしかない者も、悪いところしかない者もいないんだ」
「……」
「そもそも、善悪なんてものは見る人の目によって善なのか悪なのか変わるものなんだから」
「セージ、難しいことばっかり言わないで。僕解んないよ……」
「はっはっは、ノエルにはまだ早かったな」

 セージは優しかった。僕にたくさんのことを教えてくれた。
 僕はずっとそれが続くと思っていたんだ。



 ◆◆◆




【現在】

 今なら、セージの言っていたことがよくわかる。
 子供の僕には解らなかったけれど、彼はいつも僕を助けてくれた。
 セージの事を思い出し、僕はやはりつらくなった。
 魔女に殺されたことを思い出すと悲しくなる。
 いつも優しくしてくれて、僕を叱ったりしなかった。僕もご主人様に対して怒ったりしないのと同じ、無償の愛情を注いでくれていたことを僕は今になって気づいた。
 自分の翼で自分を抱き締めると、まるでセージがそうしてくれていたように感じる。
 そして、魔女の心臓でできた布をご主人様とガーネットに見えないように翼で隠し、よく確認した。やはりおかしな手触りと、生々しい感触が本物だと告げる。

「おい」

 ガーネットに呼ばれ、僕はその布を隠した。

「……なに?」
「どうするつもりだ?」

 ご主人様がいる手前、具体的なことは何も言いたくなかった。ご主人様は黙って不機嫌そうにそっぽを向いている。
 しかし、僕とガーネットを横目でちらちらと見ているのが解った。
 もうこれ以上嫌われることもない。配慮する必要はないのかもしれない。
 でも僕にはそんな勇気はない。

「…………ねぇ、その前に聞きたいことがあるんだけど」
「はぐらかすな。私の質問に答えろ」
「大切なことなの。どうしても今聞きたい」
「全く……なんだ?」

 ガーネットは呆れた様子で僕を見てくる。

「青い目をしている……金髪の吸血鬼を知らない? まだ若くて、『僕』って自分のことを呼んでた吸血鬼なんだけど……」

 ガーネットは突然僕の肩を乱暴に掴んだ。
 爪が食い込んで痛い。ガーネットも同じ痛みを感じているはずだ。

「痛いよガーネット……離して……」

 僕が振りほどくとガーネットは物凄い剣幕で僕を見ていた。

「ラブラドライトか……?」
「名前は知らないけど……兄弟がいるって言ってた」
「…………どこで会った。どこにいるんだ」
「……研究施設だよ。ずっと前に一度見ただけ」
「どこの研究施設だ!?」

 再びガーネットは僕の腕を強く掴んだ。骨が折れそうなほど強く掴んでくる。
 いつも比較的冷静な方だが、今回は酷く動揺している。僕と初めて会ったときよりも興奮しているように見える。

「ガーネット……痛いってば」
「答えろ!」

 ギリギリと腕が軋むような音が聞こえてくる。
 痛みで僕は答えられないでいた。

「やめろ」

 ご主人様が冷たい声で間に入ってくる。
 ガーネットの腕を掴み、鋭い目つきで睨む。

「邪魔するな人間風情が……!」
「俺だって聞きてぇことが沢山あんだよ。てめぇは俺の後にしろ」
「ひっこんでいろ!」

 ガーネットが手をあげようとした瞬間、僕は翼を広げてご主人様をかばった。
 僕の翼に爪がかかる寸前でガーネットはその手を止めた。

「答えるから。彼を傷つけないで」

 そう言うとガーネットは鋭い爪を下げ、少し落ち着いたような様子で息を浅く吐き出した。
 後ろにいたご主人様がどのような表情をしているかは解らなかったけれど、やはり僕は振り返って彼の顔を見る勇気はなかった。

「魔女の総本山の研究施設だよ。僕が一番長くいた研究施設」
「今向かっているところか?」
「……うん」

 ガーネットは下唇をほぽ噛み切っていた。僕の唇からも血が垂れる。
 かなり強い力で噛んでいるのがその強い痛みで解った。
 次のガーネットの言葉で、その行動の意味を僕は理解することになる。

「ラブラドライトは……私の弟だ」


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