『俺の車に家出少女が隠れていたのだがどうすればいい？』

21

　晴れ渡る空の下、俺は車を走らせていた。

　助手席に美少女を乗せて……

　絶好のドライブ日和だな。

　思えば、学生時代に免許を取得して以来、助手席に女の子を乗せるなんて機会はなかった。

　俺にもこんな日がくるなんて……

　て……浮かれている場合じゃないな。

　俺がやっている事は、れっきとした犯罪行為だ。

　制限速度はきっちり守って、パトカーの世話には絶対にならないようにしないと……

「パパ。ＣＤかけていい？」
「いいよ」

　軽快な音楽が流れてきた。なんの曲だろう？

　マイちゃんが持ってきたＣＤだから、何かのアニソンだと思うが……

「マイちゃん。これ何の曲？」
「『魔法少女プリティカナン』です」

　いや……それ……子供が持っていちゃダメでしょ……てか、アニメ化されていたのか？

「それって、アニメになっていたの？」
「違います。ドラマＣＤです」

　だろうね。あの内容じゃ、アニメ化しても深夜枠だって流せんだろうな。

　テーマソングが終わって、ドラマが始まった。

　最初は普通の魔法少女もののようだったが、変身するときに全裸になるというあたりから怪しくなってきた。

　やがて、魔法少女とモンスターが戦うのだが、そのうち魔法少女が敵に捕らえられて触手凌辱されるシーンになると、魔法少女の喘ぎ声が延々と続くという、教育上よろしくない状況に……

　信号待ちになって横を見ると、マイちゃんはアヘ顔になって股間を弄っていた。

　なんでこの子、こんなにエッチなんだろう？

　さっきも凄かったな。