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プライベートな事情

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 通信が切れて、キララJKタイプは元のアンドロイドに戻った。

「保安官、お疲れ様でした。このまま居住スペースに戻られますか? それとも、シャワーを浴びていきますか?」
「居住スペースに戻って風呂に入りたいです。すぐに用意できますか?」
「お湯を張るのに、二十分ほどかかりますが、よろしいですか?」
「じゃあ、それで頼みます」
「承知しました」
「それと確認しておきたい事があるのだが」
「なんでしょう?」
「中野刑事は、今日一日ずっと僕の訓練を見ていたのですか?」
「いいえ。見ていたのは、最終ステージだけです」

 さすがにそこまで暇人じゃないか。しかし……

「君が見聞きした僕の様子は、札幌の人たちに常に見られているのですか?」
「いいえ。プライバシーは守られています」
「じゃあ、なぜさっき繋いだの?」
「さっきは繋いではいけなかったでしょうか? 私が『中野刑事が、お話があります』と言った時に、明確に拒否されなかったので繋いでよいと判断したのですが」
「設定を変更してください。僕が繋いでいいと言うまでは、繋がないように」
「了解しました。設定を変更します」
「ちなみに、性欲処理機能を使用中に通信があった時は?」
「その時は繋ぎません。相手側には『プライベートな事情によりお繋ぎできません』とアナウンスが流れます」

 プライベートな事情=性欲処理機能使用中とバレバレじゃないか。

 性欲処理機能は、迂闊に使えないな。

「保安官。お風呂の用意ができるまでに性欲処理機能使いますか?」
「使いません」
「やはり、幼女タイプではないとダメですか?」
「だから、そういう事じゃない」

 まさか、今まで幼女タイプとやっていた時にも、通信が入ったりしていなかっただろうな?
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