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漆
如月羽瀬理
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こんなところを、誰かに見られたらマズイ。
大急ぎでミクちゃんに新しいパンツを穿かせた。
「香菜ちゃん。誰が来るって?」
「あれを見てください」
香菜ちゃんの指差す暗闇の中に光があった。
バイクのヘッドライトのようだ。
程なくして、電動バイクが姿を現す。
フルフェイスのヘルメットを被っているけど、身体のラインがよく分かるライダースーツを身に着けているので女性だとすぐに分かった。
バイクは、僕たちのすぐそばで止まる。
ライダーはバイクから降りてヘルメットを取った。
長い艶やかな黒髪が、ヘルメットの中からファサ! と溢れる。
年のころは十六~七ぐらいの美少女。
美少女は大きなどんぐり眼で俺をジッと見つめた。
「あの……」
美少女は口を開く。
「小渕沢卓也さんですか?」
「そうですけど……」
「私、如月羽瀬理と申します。パイを見つけてくださったと……伺ったのですが」
「ああ! キララさんから話を聞いています。ミクちゃん。バイちゃんを」
ミクちゃんは猫を抱いて羽瀬理さんの前に出た。
「はい。お姉ちゃん」
「パイ!」
羽瀬理さんはミクちゃんからパイを受け取ると抱きしめて涙を流した。
「パイ。ゴメンね! 外なんかに出してゴメンね!」
なんか、いい話だな。
感動の再会に、ミクちゃんも香菜ちゃんも貰い泣きしていた。
大急ぎでミクちゃんに新しいパンツを穿かせた。
「香菜ちゃん。誰が来るって?」
「あれを見てください」
香菜ちゃんの指差す暗闇の中に光があった。
バイクのヘッドライトのようだ。
程なくして、電動バイクが姿を現す。
フルフェイスのヘルメットを被っているけど、身体のラインがよく分かるライダースーツを身に着けているので女性だとすぐに分かった。
バイクは、僕たちのすぐそばで止まる。
ライダーはバイクから降りてヘルメットを取った。
長い艶やかな黒髪が、ヘルメットの中からファサ! と溢れる。
年のころは十六~七ぐらいの美少女。
美少女は大きなどんぐり眼で俺をジッと見つめた。
「あの……」
美少女は口を開く。
「小渕沢卓也さんですか?」
「そうですけど……」
「私、如月羽瀬理と申します。パイを見つけてくださったと……伺ったのですが」
「ああ! キララさんから話を聞いています。ミクちゃん。バイちゃんを」
ミクちゃんは猫を抱いて羽瀬理さんの前に出た。
「はい。お姉ちゃん」
「パイ!」
羽瀬理さんはミクちゃんからパイを受け取ると抱きしめて涙を流した。
「パイ。ゴメンね! 外なんかに出してゴメンね!」
なんか、いい話だな。
感動の再会に、ミクちゃんも香菜ちゃんも貰い泣きしていた。
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