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マックスの決意表明
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「どういうことだこれは!?」
アランの周りを警官が取り囲んだ。
「ハート家は今後衛兵を管理する権限が剥奪されます。それと売国奴の罪であなたを逮捕します」
「言いがかりだ!」
「とにかく取調室まで来てもらう」
そう言われるとアランは強引に連れ去られた。
ーー
その頃骨牌の村でも騒ぎになっていた。
「何ヲスルンダ!」
新しくやってきた衛兵におもてなしをしようとした村人がいきなり殺されてしまったのだ。
「俺たちはお前らみたいな野蛮な民族と仲良くするつもりはない。これから徹底的に戦わせてもらうよ」
「そんな!この前戦争は休止するという連絡が来たばかりですよ!」
連絡係のサージャは異を唱えた。
「ああ、その指示を出したハート家の息子は今日売国奴の罪で捕まったよ」
そういうと衛兵達は村に火をつけ始めた。
骨牌の人々と骨牌の人々と暮らしていた兵士達は恐怖に震えた。
リーダーのマックスは「ミンナ!一旦逃ゲルゾ!」と叫んだ。
ーー
はぁはぁ…
「ミンナ大丈夫カ?」
「…………」
以前のように国境付近に逃げ切ったが、今度は戻る場所がない。
村は燃やされてしまったので、このままだとみんな飢えてしまうだろう。
「きっと王家の差し金だな」
チュースワンの元兵士は言った。
「ああ、さっき来た衛兵は平民の僕達とは違って貴族の兵士なんだ。手柄を上げて出世したいんだ!」
「俺達はチュースワン国で居場所なんてなかった…。ようやく見つけた差別のない世界も滅ぼされてしまうなんて…。俺達はもうおしまいだ!」
兵士達は絶望感に打ちひしがれている。
それを見た骨牌の人々も涙を流した。
「ミンナ落チ着ケ!」
マックスは叫んだ。
「実は、コンナ手紙が届イタ!」
マックスはアランから届いた手紙と、ジョーカー家から届いた手紙を胸元から取り出した。
『初めまして。アランと申します。
紆余曲折あって、王国に戻ってきたマロンからあなたがジョーカー家のご子息だという可能性があると聞きました。詳細を聞きたいのでチュースワン国に来てくれないだろうか?返事を待っている。
アラン・ハート』
『愛しのマックスへ
ハート家のご子息からフレアにマックスという息子がいるかもしれないと連絡が来た。
君は知らないかも知れないが、君にはリチャード国王の血が流れているんだ。
周りからはフレアは遊牧民に輿入れさせられて厄介払いされた女と思われているかもしれないが、
私達は懐妊したフレアを国王と悪女ロクサネから離れさせたかっただけなのだ。
君の存在が分かれば奴らに消されてしまうと思ったのだ。
フレアは本当に良い子だった。国王とはいえ、あんな奴に嫁がせた自分を責め続けている。
君は私の孫にあたるのだろう。私が死ぬ前に会ってくれないだろうか?
アルフレッド・ジョーカー』
チュースワンの兵士達がざわついた。
「では、マックスさんは先代国王の息子で、ジョーカー家のご子息なんですか?」
「ソウダ」
マックスはジョーカー家の家紋のペンダントを取り出した。
「俺は手紙をモラッテもモドルツモリはナカッタ。俺の国は骨牌の村ダカラ。
デモ、モウ迷ワナイ。
卑怯なチュースワンを滅ボス!」
「「「僕達も着いていきます!」」」
みんなは一致団結して新しい国を作ることに決めた。
アランの周りを警官が取り囲んだ。
「ハート家は今後衛兵を管理する権限が剥奪されます。それと売国奴の罪であなたを逮捕します」
「言いがかりだ!」
「とにかく取調室まで来てもらう」
そう言われるとアランは強引に連れ去られた。
ーー
その頃骨牌の村でも騒ぎになっていた。
「何ヲスルンダ!」
新しくやってきた衛兵におもてなしをしようとした村人がいきなり殺されてしまったのだ。
「俺たちはお前らみたいな野蛮な民族と仲良くするつもりはない。これから徹底的に戦わせてもらうよ」
「そんな!この前戦争は休止するという連絡が来たばかりですよ!」
連絡係のサージャは異を唱えた。
「ああ、その指示を出したハート家の息子は今日売国奴の罪で捕まったよ」
そういうと衛兵達は村に火をつけ始めた。
骨牌の人々と骨牌の人々と暮らしていた兵士達は恐怖に震えた。
リーダーのマックスは「ミンナ!一旦逃ゲルゾ!」と叫んだ。
ーー
はぁはぁ…
「ミンナ大丈夫カ?」
「…………」
以前のように国境付近に逃げ切ったが、今度は戻る場所がない。
村は燃やされてしまったので、このままだとみんな飢えてしまうだろう。
「きっと王家の差し金だな」
チュースワンの元兵士は言った。
「ああ、さっき来た衛兵は平民の僕達とは違って貴族の兵士なんだ。手柄を上げて出世したいんだ!」
「俺達はチュースワン国で居場所なんてなかった…。ようやく見つけた差別のない世界も滅ぼされてしまうなんて…。俺達はもうおしまいだ!」
兵士達は絶望感に打ちひしがれている。
それを見た骨牌の人々も涙を流した。
「ミンナ落チ着ケ!」
マックスは叫んだ。
「実は、コンナ手紙が届イタ!」
マックスはアランから届いた手紙と、ジョーカー家から届いた手紙を胸元から取り出した。
『初めまして。アランと申します。
紆余曲折あって、王国に戻ってきたマロンからあなたがジョーカー家のご子息だという可能性があると聞きました。詳細を聞きたいのでチュースワン国に来てくれないだろうか?返事を待っている。
アラン・ハート』
『愛しのマックスへ
ハート家のご子息からフレアにマックスという息子がいるかもしれないと連絡が来た。
君は知らないかも知れないが、君にはリチャード国王の血が流れているんだ。
周りからはフレアは遊牧民に輿入れさせられて厄介払いされた女と思われているかもしれないが、
私達は懐妊したフレアを国王と悪女ロクサネから離れさせたかっただけなのだ。
君の存在が分かれば奴らに消されてしまうと思ったのだ。
フレアは本当に良い子だった。国王とはいえ、あんな奴に嫁がせた自分を責め続けている。
君は私の孫にあたるのだろう。私が死ぬ前に会ってくれないだろうか?
アルフレッド・ジョーカー』
チュースワンの兵士達がざわついた。
「では、マックスさんは先代国王の息子で、ジョーカー家のご子息なんですか?」
「ソウダ」
マックスはジョーカー家の家紋のペンダントを取り出した。
「俺は手紙をモラッテもモドルツモリはナカッタ。俺の国は骨牌の村ダカラ。
デモ、モウ迷ワナイ。
卑怯なチュースワンを滅ボス!」
「「「僕達も着いていきます!」」」
みんなは一致団結して新しい国を作ることに決めた。
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