剣の世界のβテスター~異世界に転生し、力をつけて気ままに生きる~

島津穂高

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第5話 スキル実験

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「予習も終わったし…自由時間だ!!」



いつぶりだろうか…?

社畜時代は土日も理由をつけて出社させられたので、もしかしたら数年ぶりなのではないだろうか…?



「まぁそんなことはどうでもいい…目一杯楽しむぞ!!」



数十分後



「…まずい。何か作業をしていないと落ち着かない…」



娯楽が少ないのもあるだろうが、社畜精神は未だ現役のようで、自由時間はむしろ拷問のように感じた。



「…そうだ。神様にもらったスキルを試してみるか。」



まずは自分のステータスを再度“鑑定“してみた。





名前 アルフレッド=ペンシルゴン  Lv.1



HP 30/30 TP 10/10



STR 10 VIT 10 DEX 10 AGI 10 INT 10 LUK 10



スキル

なし



ユニークスキル

言語理解 鑑定 アイテムボックス 獲得経験値10倍 状態異常無効





訓練と勉強を1日しただけでは能力に変動が無かった。

まあ…世界はそんなに甘くないよな。



 「ん…?このTP 10/10って表記はなんだ?」



今度はその表記に向かって“鑑定“した。



『テクニカルポイントの略称。剣の熟練度が上がり、ソードスキルを使う際に消費する。』



「なるほど…本当にゲーム性が高いな。」



前世のゲーム知識から推測するに、もしかすると訓練や勉強はシステム外スキル、すなわちステータスに記載されない能力かもしれない。

となると、MMOゲームは基本的にLvが全てだがこの世界はそうではないらしい。



「よかったぁ…もしLvが全てだったら低Lvの時代はしんどいからな…」



前世でやったPK(プレイヤーキル)が可能なMMOゲームでは、初心者狩りというものが流行った。

あの時は何度も殺されながらLv上げをしたものだ…



とまあ、それはさておき次は周りの物を“鑑定“してみよう。

試しに机に行使してみた。





名前:貴族の机 ランク:A



スキル

なし





という表記が出てきた。



「物にはランクがあるのか。」



今度はランクの部分に行使した。



『ランクはG、F、E、D、C、B、A、S、SS、SSSの10段階評価である。

尚、これはスキルLv.1=G、Lv.2=F…Lv.10=SSSに対応している。』



「…スキルLvってなんだ?」



今度はスキルLvに行使した。



『スキルの熟練度のことである。ソードスキルを規定数行使することでLvが上がる。』



とのことだ。



「…英英辞典使ってる気分だな。」



説明に出てくる単語が分からずその単語を調べたら、その説明にまた知らない単語があり…そしてそれを調べたら…



「…無限ループって怖くね?」



ひとまず“鑑定“についてはだいたい分かったので次に行こう。



“言語理解“は説明の通りだと思われるが、一応確認するため書斎に向かった。



「坊ちゃま、休む時はちゃんと休んでくださいね。」



「わかってる。少し調べたら部屋に戻るよ。」



先生がまだ書斎にいた。

午後は俺の授業でそれ以外は司書の仕事…お疲れ様です。



このスキルはどんな言語も扱えるようになるとのことだが、本当なのだろうか…?

試しに10ヶ国語の本を取り出して読んでみた。



「…まじか。」



本当に全ての言語をすらすら読むことができた。

俺にはどの本も日本語表記に見えたのだ。



「…そういえば俺日本語話してたな。」



今更だが、このスキルの恩恵に感謝した。



“獲得経験値10倍“と“状態異常無効“は今実験できないため、最後に“アイテムボックス“の実験をして終わろう。



説明によると容量は無限とのことだ。

流石に目に映ったもの全てを収納して確かめるわけにもいかないので、容量に関しては諦めよう。



まずは普通に使ってみる。

俺は机の上にあった1冊の本に向けて手をかざした。



「…収納!」



すると机の上から本が消え、目の前にディスプレイなようなものが現れた。



「おぉ…!!取り出し!!」



すると、本は俺の手元に現れた。



「おぉ…おぉ…!!」



ここは異世界なんだと、今までで1番実感した。



次は机にあったペン10本を収納した。

ディスプレイ画面にはペン(Aランク)×9、ペン(Bランク)×1と表記がされていた。

そしてその2つは“ペン“というファイルで保存されていた。



「ランクで分けられるのか…!!しかも自動でファイル化してくれるのか…!!」



まるで前世ではやっていたRPGのアイテム欄のようだ。

使い慣れているので、非常に助かる。



「…異世界ものの定番を試してみるか。」



俺は机にあったペンを体温で温めてから収納し、数分後取り出した。

すると、取り出したペンは未だに温度を保っていた。



「よっしゃ…!!これで料理をどこでも温かいまま食べれる…!!」



冒険者として活動するにあたって、野宿することが多いだろう。

その際、硬いパンや干し肉などの携帯食しか食べられないのは耐えられない。



「まあ…一回くらいは硬いパンと干し肉食べてみたいけどな。」



ゲームの食べ物といえば、前世で食べた漫画肉はなかなかに美味しかったものだ。



「っと、そろそろ寝るか。」



なかなか収穫を得られた。
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