48 / 246
第48話 自主練
しおりを挟む
5人で修業を始めて1ヶ月が経った。
お盆休みに入り、教授達も休暇に入った。
俺はと言うと…
「アルフレッド、オレは家族と旅行行ってくる。またな!!」
「私たちは1度帰ります。お盆休み期間は側付きがいなくなってしまいますが…どうかよろしくお願いします。」
ということで、1人寮に残っていた。
「毎日話してたから少し寂しく感じるが…思う存分自主練ができる!!
この4連休は…”闘気操術”の練習をするか!!」
草原でやったような実践的な練習ではなく、1度根本からやり直すことにした。
TPを纏うことはできたが、応用ができたからと言って初歩をやらなければ痛い目を見るからだ。
「まずは体内にあるTPを感知するところから始めよう。」
俺は座禅…のようなものを組み、気持ちを静めた。
そして呼吸を整えた。
「すー…はぁー…すー…はぁ…っ!!これだな!!」
へその下あたりに、何か温かいものを感じた。
ソードスキルを行使する際に感じる温かさと同じものだ。
試しに”探知”を派生させて”TP探知”を習得し、行使するとへその下で反応があったのでTPで間違いない。
「次は…そうだな。全身じゃなくて一か所に集めてみるか。」
前世のゲームで言うところの、身体強化魔法を行使した部分強化だ。
まずは右腕に集めてみよう。
「すー…はぁ…すー…はぁ…」
『…TPが胸の方まで流れてきた!このまま肩を通して右腕に…成功したか?』
目を開けて右腕を見ると、右腕の周りだけ歪みが生じていた。
一か所に凝縮したからか、その歪みはウェアウルフ戦時のアランのそれと同程度のものだった。
「これだけ凝縮してアランと同じか…」
今は見本で見せてくれた時と同様に消費TP500で行っている。
ということは、逆算してアランは約3000ほどのTPを消費しているのだろう。
やはりもっとTPを消費し、込める量を増やす必要がある。
失敗したときの激痛が増すが…腹をくくろう。
『まずはTP1000から…全身の身体強化で始めるか。』
「すーはぁ…すー…はぁ…っ!!痛ってぇ!!!痛い痛い痛い痛い…!!!!」
まるで全身に裁縫針を刺されたような鋭い痛みだ。
身体に巡らせていく最中、何かに引っかかったような感じがした直後に痛みが襲ってきた。
おそらくTPの巡る道が狭いのだろう。
『反復して道を広げるしかないか…』
異世界で俺TUEEEをするためだ。
この程度…前世で胃に穴が開いた時より痛くない。
『頑張ろう…』
繰り返すこと21回目
「すー…はぁ…すー…はぁ…っ!!成功だ!!!」
全身から力が溢れてくる。
今なら何でもできそうな気分だ。
「試しに何か…いや、ここでやったら訓練部屋が壊れる。仕方ないけど解除するか…」
”闘気操術”の解除は至って簡単で、ただ脱力するだけなのである。
脱力することで身体に溜まったTPが空気中に出るとかなんとか。
「今掴んだ感覚を忘れる前にもう1度…すー…はぁ…よし、完璧だ!!」
次はTP1500でやって…
「…あっ。その前に”闘気操術”を発動しながらソードスキルを行使できるようにならないと…」
草原で初めて成功した時、実は”闘気操術”の威力が手に負えずソードスキルを行使するどころではなかったのだ。
まずは身体強化された状態に慣れなければ…
「…っと、そろそろ昼食の時間か。いつもはソフィアが部屋まで持ってきてくれるが…今日は食堂で食べるか。」
皆帰省しているからか、食堂は閑散としていた。
おかげで1人黙々と食べることができたが、最近は5人で楽しく食べていたのでどこか寂しく感じた。
「ご馳走さまでした。…さて、午後は外で特訓するか。」
寮の前は道になっていて狭いので、少し走って開けたところに移動した。
「あっ、アルフレッド君!!久しぶりだね。」
「エレナ先輩!お久しぶりです。」
そこにはトレーニング着姿で細剣の練習をするエレナ先輩がいた
推しのトレーニング着…尊い。
「アルフレッド君も練習に?」
「はい。先客がいたみたいなので移動しますよ。」
「い、いいよそんな!!それに…ボクも一緒に…」
「えっ?何ですか先輩?」
「い、いや!!気を使わなくていいよって!!」
「そうですか?じゃあお邪魔しますね。」
ポーカーフェイスを保ってはいるが…推しが近くで動いてる!!
口元がにやけそうだ…
「ところでアルフレッド君は剣闘祭に向けた練習を?」
「はい。先輩は?」
「ボクもそうなんだよ!!ちなみに戦順は?ボクは1番手!」
「俺は…最後です。順番が回ってくるかどうか…」
「大将なんてすごいよ!!」
「あはは…ありがとうございます…」
それから3日間、エレナ先輩と一緒に練習をした。
推しとの会話に集中しつつ練習をしていたからか、無意識のうちに”闘気操術”とソードスキルの同時使用ができるようになった。
今更だが、エレナ先輩とイザベルが同じボクっ娘属性だったことに気付いた。
この世界では一人称に偏見が無いらしく、様々だったのだ。
『まあクレアなんかオレっ娘だしな。属性が色々あるのは正直助かる。』
そんなこんなでお盆休み明け
「帰ったぞ!!」
「ただいま帰りました。」
「ただいま~!!」
「た、ただいまなのです。」
「おかえり。」
「おいアルフレッド、模擬戦しよーぜ!!」
「早速かよ…」
「私も。」
「あたしも!!」
「ボ、ボクも…!」
「しかも全員かよ…じゃあ準備できたらやるか!!」
お盆休みに入り、教授達も休暇に入った。
俺はと言うと…
「アルフレッド、オレは家族と旅行行ってくる。またな!!」
「私たちは1度帰ります。お盆休み期間は側付きがいなくなってしまいますが…どうかよろしくお願いします。」
ということで、1人寮に残っていた。
「毎日話してたから少し寂しく感じるが…思う存分自主練ができる!!
この4連休は…”闘気操術”の練習をするか!!」
草原でやったような実践的な練習ではなく、1度根本からやり直すことにした。
TPを纏うことはできたが、応用ができたからと言って初歩をやらなければ痛い目を見るからだ。
「まずは体内にあるTPを感知するところから始めよう。」
俺は座禅…のようなものを組み、気持ちを静めた。
そして呼吸を整えた。
「すー…はぁー…すー…はぁ…っ!!これだな!!」
へその下あたりに、何か温かいものを感じた。
ソードスキルを行使する際に感じる温かさと同じものだ。
試しに”探知”を派生させて”TP探知”を習得し、行使するとへその下で反応があったのでTPで間違いない。
「次は…そうだな。全身じゃなくて一か所に集めてみるか。」
前世のゲームで言うところの、身体強化魔法を行使した部分強化だ。
まずは右腕に集めてみよう。
「すー…はぁ…すー…はぁ…」
『…TPが胸の方まで流れてきた!このまま肩を通して右腕に…成功したか?』
目を開けて右腕を見ると、右腕の周りだけ歪みが生じていた。
一か所に凝縮したからか、その歪みはウェアウルフ戦時のアランのそれと同程度のものだった。
「これだけ凝縮してアランと同じか…」
今は見本で見せてくれた時と同様に消費TP500で行っている。
ということは、逆算してアランは約3000ほどのTPを消費しているのだろう。
やはりもっとTPを消費し、込める量を増やす必要がある。
失敗したときの激痛が増すが…腹をくくろう。
『まずはTP1000から…全身の身体強化で始めるか。』
「すーはぁ…すー…はぁ…っ!!痛ってぇ!!!痛い痛い痛い痛い…!!!!」
まるで全身に裁縫針を刺されたような鋭い痛みだ。
身体に巡らせていく最中、何かに引っかかったような感じがした直後に痛みが襲ってきた。
おそらくTPの巡る道が狭いのだろう。
『反復して道を広げるしかないか…』
異世界で俺TUEEEをするためだ。
この程度…前世で胃に穴が開いた時より痛くない。
『頑張ろう…』
繰り返すこと21回目
「すー…はぁ…すー…はぁ…っ!!成功だ!!!」
全身から力が溢れてくる。
今なら何でもできそうな気分だ。
「試しに何か…いや、ここでやったら訓練部屋が壊れる。仕方ないけど解除するか…」
”闘気操術”の解除は至って簡単で、ただ脱力するだけなのである。
脱力することで身体に溜まったTPが空気中に出るとかなんとか。
「今掴んだ感覚を忘れる前にもう1度…すー…はぁ…よし、完璧だ!!」
次はTP1500でやって…
「…あっ。その前に”闘気操術”を発動しながらソードスキルを行使できるようにならないと…」
草原で初めて成功した時、実は”闘気操術”の威力が手に負えずソードスキルを行使するどころではなかったのだ。
まずは身体強化された状態に慣れなければ…
「…っと、そろそろ昼食の時間か。いつもはソフィアが部屋まで持ってきてくれるが…今日は食堂で食べるか。」
皆帰省しているからか、食堂は閑散としていた。
おかげで1人黙々と食べることができたが、最近は5人で楽しく食べていたのでどこか寂しく感じた。
「ご馳走さまでした。…さて、午後は外で特訓するか。」
寮の前は道になっていて狭いので、少し走って開けたところに移動した。
「あっ、アルフレッド君!!久しぶりだね。」
「エレナ先輩!お久しぶりです。」
そこにはトレーニング着姿で細剣の練習をするエレナ先輩がいた
推しのトレーニング着…尊い。
「アルフレッド君も練習に?」
「はい。先客がいたみたいなので移動しますよ。」
「い、いいよそんな!!それに…ボクも一緒に…」
「えっ?何ですか先輩?」
「い、いや!!気を使わなくていいよって!!」
「そうですか?じゃあお邪魔しますね。」
ポーカーフェイスを保ってはいるが…推しが近くで動いてる!!
口元がにやけそうだ…
「ところでアルフレッド君は剣闘祭に向けた練習を?」
「はい。先輩は?」
「ボクもそうなんだよ!!ちなみに戦順は?ボクは1番手!」
「俺は…最後です。順番が回ってくるかどうか…」
「大将なんてすごいよ!!」
「あはは…ありがとうございます…」
それから3日間、エレナ先輩と一緒に練習をした。
推しとの会話に集中しつつ練習をしていたからか、無意識のうちに”闘気操術”とソードスキルの同時使用ができるようになった。
今更だが、エレナ先輩とイザベルが同じボクっ娘属性だったことに気付いた。
この世界では一人称に偏見が無いらしく、様々だったのだ。
『まあクレアなんかオレっ娘だしな。属性が色々あるのは正直助かる。』
そんなこんなでお盆休み明け
「帰ったぞ!!」
「ただいま帰りました。」
「ただいま~!!」
「た、ただいまなのです。」
「おかえり。」
「おいアルフレッド、模擬戦しよーぜ!!」
「早速かよ…」
「私も。」
「あたしも!!」
「ボ、ボクも…!」
「しかも全員かよ…じゃあ準備できたらやるか!!」
22
あなたにおすすめの小説
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
魔法物語 - 倒したモンスターの魔法を習得する加護がチートすぎる件について -
花京院 光
ファンタジー
全ての生命が生まれながらにして持つ魔力。
魔力によって作られる魔法は、日常生活を潤し、モンスターの魔の手から地域を守る。
十五歳の誕生日を迎え、魔術師になる夢を叶えるために、俺は魔法都市を目指して旅に出た。
俺は旅の途中で、「討伐したモンスターの魔法を習得する」という反則的な加護を手に入れた……。
モンスターが巣食う剣と魔法の世界で、チート級の能力に慢心しない主人公が、努力を重ねて魔術師を目指す物語です。
アーティファクトコレクター -異世界と転生とお宝と-
一星
ファンタジー
至って普通のサラリーマン、松平善は車に跳ねられ死んでしまう。気が付くとそこはダンジョンの中。しかも体は子供になっている!? スキル? ステータス? なんだそれ。ゲームの様な仕組みがある異世界で生き返ったは良いが、こんな状況むごいよ神様。
ダンジョン攻略をしたり、ゴブリンたちを支配したり、戦争に参加したり、鳩を愛でたりする物語です。
基本ゆったり進行で話が進みます。
四章後半ごろから主人公無双が多くなり、その後は人間では最強になります。
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
異世界召喚に巻き込まれたのでダンジョンマスターにしてもらいました
まったりー
ファンタジー
何処にでもいるような平凡な社会人の主人公がある日、宝くじを当てた。
ウキウキしながら銀行に手続きをして家に帰る為、いつもは乗らないバスに乗ってしばらくしたら変な空間にいました。
変な空間にいたのは主人公だけ、そこに現れた青年に説明され異世界召喚に巻き込まれ、もう戻れないことを告げられます。
その青年の計らいで恩恵を貰うことになりましたが、主人公のやりたいことと言うのがゲームで良くやっていたダンジョン物と牧場経営くらいでした。
恩恵はダンジョンマスターにしてもらうことにし、ダンジョンを作りますが普通の物でなくゲームの中にあった、中に入ると構造を変えるダンジョンを作れないかと模索し作る事に成功します。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる