124 / 246
第124話 古代文明都市 vsドラゴン型①
しおりを挟む
「弟子よ、ドラゴンの様子はどうじゃ?」
「地面に丸まって座ったまま動きませんね。」
「寝ているのじゃろうか?」
「いえ、反応はあるので活動が停止しているわけではなさそうです。」
「うむ…」
扉のロックはリザードマン型を倒した際、ガチャ!という音とともに解除されている。
ミノタウロス型と同じで門番の役割を担っていたのだろう。
扉のロックが解除されると同時にドラゴン型も動き出すと予想していたが…
実際はそうではなかったようだ。
『…まあ予想が外れたおかげで小休憩できたから良しとするか。』
「中の構造はどうなっておるのじゃ?」
「直径50m、高さ100mくらいある円柱状の部屋です。」
「ふむ…ドラゴンに翼は生えているのじゃ?」
「はい。天井も高いですし、飛べると思います。」
「むぅ…空から一方的にブレスを放たれたら厄介じゃの。」
「そうですね…」
遮蔽物がない以上、俺は飛べないので回避不可能だろう。
唯一回避できる可能性があるとすれば、それは扉を開けてこの部屋から出ることだ。
『…もしゲームみたいなボス部屋だったら、部屋に入った瞬間閉じ込められて外に出られないけどな。』
「むむむ…細かく作戦を立て直すのじゃ。」
「そうですね。」
「まず扉に入った直後に妾は右、お主は左へ展開して挟撃するのじゃ。」
「狙いは翼の付け根ですか?」
「うむ。これで翼を封じられるのが最善じゃの。」
「了解です。」
とはいえ、門番だったリザードマン型でさえ“闘気操術“を駆使してもなかなか斬れなかったのだ。
ラスボスのドラゴン型はもっと頑丈であること間違いなしだろう。
「そうした場合、おそらくドラゴンの注意は攻撃力の高い師範の方に向かいますね。」
「うむ。そうしたら妾が囮を担うから、お主は出来るだけドラゴンのHPを削るのじゃ。」
「分かりました。」
このドラゴンはあくまで機械生命体なので、HPという概念はない。
だが損傷率が高くなると作動を停止するようなので、出来るだけ傷を与えよう。
「お主の方に注意が向いたら役割は逆じゃな。」
「後はそれを繰り返すだけ…ですか?」
「うむ。何か質問はあるのじゃ?」
「初撃で翼を封じられなくて、空に逃げられたらどうしましょう?」
「妾は飛んで空中戦へ持っていくのじゃ。お主は…回避に努めて、余裕があれば斬撃を放って援護して欲しいのじゃ。」
「分かりました。あと、ブレスはどう対処しましょう?」
「ふむ…ブレスは個体によって特徴が違うから臨機応変に頼むのじゃ。」
「なるほど…」
作戦を立てても不安しかないが、師範もいるので何とかなるはずだ。
…何とかなると信じたい。
深呼吸をして心を落ち着かせ、戦闘態勢を整えた。
最高の装備に“闘気操術“、“武器強化“…今までの集大成といったところだ。
「…準備は出来たのじゃ?」
「はい…!!」
「では行くのじゃ!!5…4…」
死の予感がして怖いはずなのに、心拍が激しくなることなくむしろ落ち着いている。
そして、どこか戦闘が楽しみな自分がいる。
機械生命体とはいえ、ファンタジーの代名詞であるドラゴンと戦えるからだろうか?
いや、そうではない。
命を賭けて強敵と戦うことにワクワクしているのだ。
『これはもう戦闘狂を認めざるを得ないな…』
「…3…2…1…今じゃ!!」
2人で扉を蹴破ると同時に左右に展開した。
ドラゴン型は閉じていた目を開け、周囲を見回して状況を確認している。
「はぁぁぁぁ!!!」
「はっ!!」
動きがない今がチャンスだと、俺と師範は瞬時に把握した。
俺は両手剣Lv.6“ジェットインパクト“で右翼に強力な1撃を、師範は片手剣Lv6”レイジブラスト”で左翼に超強力な1撃を放った。
「…っ!!痛ってぇぇぇぇ…!!」
俺のソードスキルは翼の付け根に触れた瞬間火花が散り、刃がほとんど入らなかった。
歯を食いしばって何とか堪えたが、力負けして弾かれてしまった。
今攻撃した箇所を見てみると、15cmほどしか斬れていなかった。
対する師範は詳しく分からないが、金属の擦れる甲高い音が響いたのでなかなかに刃がめり込んだのではないだろうか?
『硬い…けど、斬れる!!1撃でダメならいくらでも斬り刻んでやる!!』
そう手の痺れを我慢して両手剣Lv.7”ジェノスストリーム”へスキルチェインし、右翼の付け根を両側から斬りつけた。
状況確認を終えたのか、今まで丸まっていたドラゴン型は身体を起こして立ち上がった。
「グギャァァァァァァァァァ!!!!!」
『うるさっ!!…でも計画通りだ!!』
意識が覚醒したドラゴン型は師範の方を脅威と認識し、前足での踏みつぶしや噛みつき攻撃を始めた。
俺は右翼の横にくっつき、両手剣Lv.9”ノヴァディザスター”で斬撃を放ち続けた。
『…直接攻撃するより斬撃で攻撃する方が手も痛くないし威力も出そうだな。』
今までの訓練で培った技術を生かし、小さな1点に斬撃を放ち続けた。
師範が上手く囮役をやってくれているおかげで、落ち着いて攻撃ができた。
「グギャァァァァァ!!!!!」
『…っ!!危ねっ!!』
数十発もの斬撃を放つと、流石に俺がヘイトを買ったようで尻尾による薙ぎ払い攻撃をしてきた。
斬撃を放ちつつ、ジャンプで薙ぎ払いを回避した。
『今度は俺が囮役か…』
「地面に丸まって座ったまま動きませんね。」
「寝ているのじゃろうか?」
「いえ、反応はあるので活動が停止しているわけではなさそうです。」
「うむ…」
扉のロックはリザードマン型を倒した際、ガチャ!という音とともに解除されている。
ミノタウロス型と同じで門番の役割を担っていたのだろう。
扉のロックが解除されると同時にドラゴン型も動き出すと予想していたが…
実際はそうではなかったようだ。
『…まあ予想が外れたおかげで小休憩できたから良しとするか。』
「中の構造はどうなっておるのじゃ?」
「直径50m、高さ100mくらいある円柱状の部屋です。」
「ふむ…ドラゴンに翼は生えているのじゃ?」
「はい。天井も高いですし、飛べると思います。」
「むぅ…空から一方的にブレスを放たれたら厄介じゃの。」
「そうですね…」
遮蔽物がない以上、俺は飛べないので回避不可能だろう。
唯一回避できる可能性があるとすれば、それは扉を開けてこの部屋から出ることだ。
『…もしゲームみたいなボス部屋だったら、部屋に入った瞬間閉じ込められて外に出られないけどな。』
「むむむ…細かく作戦を立て直すのじゃ。」
「そうですね。」
「まず扉に入った直後に妾は右、お主は左へ展開して挟撃するのじゃ。」
「狙いは翼の付け根ですか?」
「うむ。これで翼を封じられるのが最善じゃの。」
「了解です。」
とはいえ、門番だったリザードマン型でさえ“闘気操術“を駆使してもなかなか斬れなかったのだ。
ラスボスのドラゴン型はもっと頑丈であること間違いなしだろう。
「そうした場合、おそらくドラゴンの注意は攻撃力の高い師範の方に向かいますね。」
「うむ。そうしたら妾が囮を担うから、お主は出来るだけドラゴンのHPを削るのじゃ。」
「分かりました。」
このドラゴンはあくまで機械生命体なので、HPという概念はない。
だが損傷率が高くなると作動を停止するようなので、出来るだけ傷を与えよう。
「お主の方に注意が向いたら役割は逆じゃな。」
「後はそれを繰り返すだけ…ですか?」
「うむ。何か質問はあるのじゃ?」
「初撃で翼を封じられなくて、空に逃げられたらどうしましょう?」
「妾は飛んで空中戦へ持っていくのじゃ。お主は…回避に努めて、余裕があれば斬撃を放って援護して欲しいのじゃ。」
「分かりました。あと、ブレスはどう対処しましょう?」
「ふむ…ブレスは個体によって特徴が違うから臨機応変に頼むのじゃ。」
「なるほど…」
作戦を立てても不安しかないが、師範もいるので何とかなるはずだ。
…何とかなると信じたい。
深呼吸をして心を落ち着かせ、戦闘態勢を整えた。
最高の装備に“闘気操術“、“武器強化“…今までの集大成といったところだ。
「…準備は出来たのじゃ?」
「はい…!!」
「では行くのじゃ!!5…4…」
死の予感がして怖いはずなのに、心拍が激しくなることなくむしろ落ち着いている。
そして、どこか戦闘が楽しみな自分がいる。
機械生命体とはいえ、ファンタジーの代名詞であるドラゴンと戦えるからだろうか?
いや、そうではない。
命を賭けて強敵と戦うことにワクワクしているのだ。
『これはもう戦闘狂を認めざるを得ないな…』
「…3…2…1…今じゃ!!」
2人で扉を蹴破ると同時に左右に展開した。
ドラゴン型は閉じていた目を開け、周囲を見回して状況を確認している。
「はぁぁぁぁ!!!」
「はっ!!」
動きがない今がチャンスだと、俺と師範は瞬時に把握した。
俺は両手剣Lv.6“ジェットインパクト“で右翼に強力な1撃を、師範は片手剣Lv6”レイジブラスト”で左翼に超強力な1撃を放った。
「…っ!!痛ってぇぇぇぇ…!!」
俺のソードスキルは翼の付け根に触れた瞬間火花が散り、刃がほとんど入らなかった。
歯を食いしばって何とか堪えたが、力負けして弾かれてしまった。
今攻撃した箇所を見てみると、15cmほどしか斬れていなかった。
対する師範は詳しく分からないが、金属の擦れる甲高い音が響いたのでなかなかに刃がめり込んだのではないだろうか?
『硬い…けど、斬れる!!1撃でダメならいくらでも斬り刻んでやる!!』
そう手の痺れを我慢して両手剣Lv.7”ジェノスストリーム”へスキルチェインし、右翼の付け根を両側から斬りつけた。
状況確認を終えたのか、今まで丸まっていたドラゴン型は身体を起こして立ち上がった。
「グギャァァァァァァァァァ!!!!!」
『うるさっ!!…でも計画通りだ!!』
意識が覚醒したドラゴン型は師範の方を脅威と認識し、前足での踏みつぶしや噛みつき攻撃を始めた。
俺は右翼の横にくっつき、両手剣Lv.9”ノヴァディザスター”で斬撃を放ち続けた。
『…直接攻撃するより斬撃で攻撃する方が手も痛くないし威力も出そうだな。』
今までの訓練で培った技術を生かし、小さな1点に斬撃を放ち続けた。
師範が上手く囮役をやってくれているおかげで、落ち着いて攻撃ができた。
「グギャァァァァァ!!!!!」
『…っ!!危ねっ!!』
数十発もの斬撃を放つと、流石に俺がヘイトを買ったようで尻尾による薙ぎ払い攻撃をしてきた。
斬撃を放ちつつ、ジャンプで薙ぎ払いを回避した。
『今度は俺が囮役か…』
11
あなたにおすすめの小説
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
魔法物語 - 倒したモンスターの魔法を習得する加護がチートすぎる件について -
花京院 光
ファンタジー
全ての生命が生まれながらにして持つ魔力。
魔力によって作られる魔法は、日常生活を潤し、モンスターの魔の手から地域を守る。
十五歳の誕生日を迎え、魔術師になる夢を叶えるために、俺は魔法都市を目指して旅に出た。
俺は旅の途中で、「討伐したモンスターの魔法を習得する」という反則的な加護を手に入れた……。
モンスターが巣食う剣と魔法の世界で、チート級の能力に慢心しない主人公が、努力を重ねて魔術師を目指す物語です。
アーティファクトコレクター -異世界と転生とお宝と-
一星
ファンタジー
至って普通のサラリーマン、松平善は車に跳ねられ死んでしまう。気が付くとそこはダンジョンの中。しかも体は子供になっている!? スキル? ステータス? なんだそれ。ゲームの様な仕組みがある異世界で生き返ったは良いが、こんな状況むごいよ神様。
ダンジョン攻略をしたり、ゴブリンたちを支配したり、戦争に参加したり、鳩を愛でたりする物語です。
基本ゆったり進行で話が進みます。
四章後半ごろから主人公無双が多くなり、その後は人間では最強になります。
神の加護を受けて異世界に
モンド
ファンタジー
親に言われるまま学校や塾に通い、卒業後は親の進める親族の会社に入り、上司や親の進める相手と見合いし、結婚。
その後馬車馬のように働き、特別好きな事をした覚えもないまま定年を迎えようとしている主人公、あとわずか数日の会社員生活でふと、何かに誘われるように会社を無断で休み、海の見える高台にある、神社に立ち寄った。
そこで野良犬に噛み殺されそうになっていた狐を助けたがその際、野良犬に喉笛を噛み切られその命を終えてしまうがその時、神社から不思議な光が放たれ新たな世界に生まれ変わる、そこでは自分の意思で何もかもしなければ生きてはいけない厳しい世界しかし、生きているという実感に震える主人公が、力強く生きるながら信仰と奇跡にに導かれて神に至る物語。
病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
異世界召喚に巻き込まれたのでダンジョンマスターにしてもらいました
まったりー
ファンタジー
何処にでもいるような平凡な社会人の主人公がある日、宝くじを当てた。
ウキウキしながら銀行に手続きをして家に帰る為、いつもは乗らないバスに乗ってしばらくしたら変な空間にいました。
変な空間にいたのは主人公だけ、そこに現れた青年に説明され異世界召喚に巻き込まれ、もう戻れないことを告げられます。
その青年の計らいで恩恵を貰うことになりましたが、主人公のやりたいことと言うのがゲームで良くやっていたダンジョン物と牧場経営くらいでした。
恩恵はダンジョンマスターにしてもらうことにし、ダンジョンを作りますが普通の物でなくゲームの中にあった、中に入ると構造を変えるダンジョンを作れないかと模索し作る事に成功します。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる