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「第五話 正義不屈 ~異端の天使~ 」
6章
しおりを挟む「待て。響子、それまでにしておけ。本当に悶死してしまう」
常に計画の邪魔をしてきた、憎き宿敵の破壊ショーを、さんざん楽しんだ久慈であったが、嗜虐者の溜飲はいまだ下がってはいなかった。
そのままで放置しておけば、正義の天使として人類に尽くしてきた少女は、間違いなく絶叫の果てに悶え死んでいたことであろう。宙吊りのまま、あらゆる体液を垂れ流して息絶えた姿は、少女の本来の気高さを知る者から見れば、吐き気を催すほどの惨めさであったに違いない。
だが久慈にとって、ここで楽にしてしまうほど、五十嵐里美、いやファントムガールへの憎しみは、浅いものではなかった。
久慈の合図により、三本の激痛針が、哀れな虜囚から引き抜かれる。
ぶっしゅううううううううッッッ!!! ・・・・ドボドボドボ・・・
途端、凄まじい勢いで美少女の体内から、あらゆる体液が噴射される。
血、涙、汗はもちろんのこと、唾液から愛液まで。ボトボトと生々しい音を響かせながら、吊り下げられた大の字の肢体から、豪雨のように濁った液体が灰色の床に落ちていく。
縄で絞められ、無理矢理に前方を向けられた里美の顔は、蒼白となって尚美しかった。自ら垂らした体液に濡れ光る美貌は、彼女本来の憂いとあいまって、エロスの薫りすら漂わせる。
だが、その焦点の定まっていない瞳は、美少女戦士が完全に敗北したことを、如実に悪魔たちに知らせていた。
複数の笑い声が、惨めな聖少女を包み込む。
己を嘲る哄笑の渦に、飲み込まれていくように、カクン・・・と美しき少女の白磁のマスクがうなだれる。
宙空に捕えられた体液まみれの肢体からは、ポトポトと、いつまでも里美の残滓が零れ続けた。
「楽にさせるには、まだ早い。これだけ痛めつけても、口を割らないと言うのならば・・・ますます屈服した証として、是が否でも喋ってもらいたくなった。敵の拷問に負けて、仲間の秘密をバラすのは、最高の屈辱だろう。なぁ、正義の天使さん?」
気絶して力の抜けた美貌を、ボサボサになった髪を掴んで引き上げる。意識のない濁った瞳が、長い睫毛の奥でぼんやりと光っている。
醜い笑顔に歪んだ久慈の顔が、宙に浮んだ白い顔に寄る。涙と涎で濡れた里美の頬を、真っ赤な舌が、ベロリと舐めた。
「地獄の次は、天国に送ってやろう、五十嵐里美」
聞こえるはずのない台詞を囚われの女神に浴びせると、拷問官たちは手際よく、次なるステージの用意を整えていく。
最初に準備完了したのは、これまでに一言も発せず、里美が壊されていくのを、じっと見ているだけだった、黒衣の女魔術師であった。
無表情のマリーが取り出したのは、長い髪が特徴的な、五十嵐里美の人形。
ファントムガールの人形は、ユリアによって破壊されたが、人間体である里美の人形もマリーは造っていた。
魔女の足元には、バケツほどの大きさがある透明な容器。中には、うっすらとピンク色をした、半透明な液体で満たされている。糊を思わせる粘着質なその液体の正体は、やがてすぐに判明することになる。
「・・・黒魔術の力・・・・・・その身に思い知れ・・・・・・」
意識のない虜囚に処刑宣告するや、人形を握ったマリーの右手は、ドロリとした液体いっぱいの容器に突っ込まれていた。
ビクンッッ!! ・・・・・・ビクッッビクンッッ!!!
ぶじゅるるるる・・・艶かしい粘液を混ぜる音に合わせるように、失神した青い肉体が痙攣する。まとわりつく液体の中で、マリーの親指は、人形の左胸をグリグリとこね回す。
「ひぎいイィィッッ?!! ひゃああッッ・・・・んぐぐぐ・・・・・」
ビクンッッ!! 再度空中で体を震わせるや、大の字に縛られた少女の瞳に光が戻る。だが、意識を取り戻したとはいえ、蘇生と同時に肉体を捕えた感覚に、濡れ光る美貌は先程とは微妙に異なる歪みを見せる。
「起きたか、正義の令嬢さん。ローションプレイ初体験の感想はいかがかな? もっともマリーの魔術により、普通の人間では味わえないほどの気持ちよさだろうが・・・」
久慈の言葉が終わる前に、ピンクの液体に沈んだ人形の股間が、女の手で優しく擦られる。
「ッッ!!! うひィィゃああああアアアッッッ~~~~ッッッ!!!!」
里美の形のいい唇から、嬌声が割って出る。
「うははははは! 全身ローションの海に沈むのは、お嬢様には刺激が強すぎるか?! さあ、仲間の数を言え。言わねば・・・こうだ!」
すかさずマリーの空いた手が、粘液に突っ込まれ、人形の全身を摩擦する。
「ひぎゅええええッッ~~ッッ!! はひいィィッッ・・・はがあッッ!! ふわああああッッッ―――ッッッ!!!」
絶叫。
縛った縄が食い込むのも構わず、ガクガクと空中で踊り狂う里美。巨大な魔獣に全身を舐め上げられる快感と嫌悪感に、傷だらけのくノ一は叫ばずにはいられなかった。地獄の責め苦に失神した直後、覚醒した少女を待っていたのは、究極の悦楽であった。神経と精神を激しく揺り動かす拷問のコンビネーションに、鍛えられた少女戦士の誇りと闘志は、ボロボロと瓦解していく。
「うひゃああッッッ・・・やッ、やめへええッッ~~ッッ!!! ふぎいィィッッ・・・ひゅぎゅああアア・・・はああんんんンンッッ――ッッ!!!」
魔力により強化された粘液で、全身を貪り尽くされる。あらゆる性感帯を一斉に刺激され、穴という穴から蠕動するゲル状物質に侵入を許した錯覚に、里美の理性が崩れていく。枯れたと思われた涎は滝となって溢れ、破られたセーラーから覗く乳頭は硬く屹立し、白い肌は内側から桃色に染まっていき、広げられた股間からは濃密な蜜が零れていく・・・直接手を下されるまでもなく、里美の感度は全開にさせられてしまっていた。
「ふひゃあッッ!! ふぎゅああッッ!! うへはああアア・ア・ア・・・・・ひゃめぇッ・・・へえぇぇぇッッ・・・・狂っひゃッッ・・・ふううぅぅ~~ッッ!!」
ギシギシギシ・・・
暴れ狂う虜囚の動きに、麻縄が悲鳴をあげる。
その度に里美の肢体を、束縛する戒めが締め上げているはずだが、細い四肢を襲う緊縛の激痛ですら、里美の悶えを止めることはできなかった。
「かッッ・・・からだがァァッッ・・・おかひくなるふううぅぅ~~ッッ!! ひゃめッッ・・・やめてええぇぇッッ~~~ッッ!! ひゅッ・・・ゆるひッッ・・・へえぇぇッッ―――ッッ!!!」
「うわはははは! あの高慢ちきな女が、このオレに惨めに許しを乞うている! やはりこの手の攻撃の方が、お前には効くようだな、里美ッ!! よし、やめろ」
人形はローションの中に入れられたままなのに、里美を襲う半固形の愛撫は止んでいた。マリーの呪詛が中断されたためだ。大きく手足を突っ張らせていた天使の肉体から、硬直した筋力が抜ける。ぶらさがった反動で、縄の繊維質が軋む。
「はあッ! はあッ! はあッ! ふああッッ! ああッ・・・うああああ・・・・・・・・」
「くくくくく・・・随分と息が荒いな? そんなに身悶えては、縄が食い込んで苦しいだろうに・・・・・・どうだ? 残りのファントムガールのこと、話す気になったか?」
「はあッ、はあッ、はあッ、いッ・・・言わない・・・・・わ・・・・・・・あなたのような悪魔には・・・・・・・・屈しは・・・しない・・・・」
「愛液を撒き散らし、色情に狂った眼で見つめられても、説得力はないな。だが、あくまで歯向かうその小癪さ・・・実に忌々しい牝だ。どうやら、徹底的に嬲り尽くされねば、気が済まないらしい」
宙吊りの肢体を、またもや三体の男女が囲む。
思い返すだけで発狂しそうな激痛の記憶に、少女忍者は戦慄する。あのような仕打ちを再び受ければ、精神も肉体もコナゴナになってしまう・・・しかし、悪鬼の頭領と、中年教師、そして派手なメイクの豹少女の顔に、等しく浮んだ淫靡な色を見つけ、五十嵐里美の背筋を、別種の恐怖が捕らえる。
もし・・・もしも里美の予想が当たっているのならば・・・これから振りかかる悲劇は、あまりに凄惨なものになるはずだった。
「あ~~ら~、里美ィィ~~、ちりたちに共通の得意技に気付いたァ~? あんたを昇天させるくらい、ひとりでいいんだけどさァ~~、3人いっぺんに陵辱してやった方がァ~~、た~のしいでしょォ♪ 優等生さんの痴態ィ~~、た~っぷり見せてもらうかんねぇ~!」
「もちろん、マリーの呪術も同時進行だ。肉体レベルと精神レベル、二重の愛撫に耐えられるかな?」
いかなる時でも気品を損なわない里美の、憂いを帯びた瞳が恐怖に見開かれる。無意識のうちに、少女の首はいやいやをするようにかぶりを振っていた。
「や、やめッ・・・やめてッッ・・・・・・・お、お願い・・・もう・・・もう・・・・・・」
「おっと、忘れるところだった。響子、お前からもプレゼントがあったんだったな」
「この“媚毒”を打てば、感覚が数倍に高められる。目の前でファントムガール・ナナに使ってやったから、効果はよくわかっているわね? でも、ホントに打っていいの、メフェレス?」
「ん、なぜだ?」
「今のこのコの体力じゃあ、イキまくった挙句、やがて衰弱死してしまうわよ。そうなると、ファントムガールの秘密は聞けなくなるけど――」
「構わんさ。この女が惨めな姿を晒してくれれば、な」
整った顔立ちを、三日月に歪めて笑う久慈を、片倉響子は冷ややかな視線で見つめる。そう、結局あなたにとっては、その瞬間の快楽だけが全て。今でいえば、自分の意のままにならなかった五十嵐里美という存在を、跪かせることだけに熱中している。世界征服などと大きな野望を口にはしても、それは単に己のプライドを満足させる行為の延長に過ぎないのだ・・・。
秘めた思いを隠し、女教師はくっきりとした二重の瞳を、目の前にある生贄に向ける。苦痛と悦楽に、ほとんど屈服しかかっているものの、最後の一線で懸命に堪えている少女の姿は、敵とはいえ感心させられるものがある。
「美しいわね、五十嵐里美」
皮肉ではなく、体液と傷に覆われた少女に言葉をかける。
「はあ・・・はあ・・・か・・・片倉・・・・・・きょう・・・こ・・・・・・・」
虚ろな視界に完璧な造形を誇る美貌が映る。近付くだけで、バラの芳香が漂うようだ。他の者にはない、正常な光を漆黒の双眸の奥に見た里美は、思わずすがるような口調でその名を呼んでいた。
「悪いけど、あなたの生死には、興味はないのよ」
首に縄をかけられた少女の鼻先に、妖艶な美女は緑の液体が入った注射器を突きつける。
「はッ・・・・・・そ、そん・・・な・・・・・そんな・・・・・・・・いや・・・いや・・・イヤあああああッッッ~~~ッッッ!!!」
蒼白になった美少女が、狂ったように身をよじる。
踏みにじる快感に酔う笑い声に混じって、針が首筋に刺さる音が響いたのは、数瞬後のことだった。
灰色の地下深く、囚われの少女の絶叫と嬌声が、響き渡った。
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