最弱の支配者~GM(ゲームマスター)~の異世界攻略

機巧博士

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説明書はよく読みましょう~絶望の再確認~

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「な…何とか帰ってこれた・・・」


あれから抜き足差し足忍び足でコソコソと移動して何とか魔王城に帰ってきた。あのステータスを見てからというもの気が気でなかった。最強かと思っていたら、最弱だったのだ。それもとんでもないレベルで。何かに襲われたらその時点でジ・エンドだ。もうさっさと転移魔法でまともな所に行こう・・・でも、このステータスでやっていけるとも思わないしどうしたものか・・・


「おや、もう帰ってきたのかい?早かったねぇ」

「あんなとこでちんたらやってたら死ぬわっ!なんだよあのスライム早すぎだろっ!」

「あぁ、あれに出会ったのかい。あれはこの大陸では一番マシだよ」

「マジか・・あれで最底辺・・・」

「だからちょうどいいところに送ってあげようとしてるんだけど」

「一刻も早く送ってくれ!今すぐ!ナウ!」

「まぁ落ち着きなよ。もう少しで部下に用意させている君の服が出来上がるから」

「そういえば頼んでたな・・あっ!そうだ!それはそうと見てくれよこのステータス!」

「だから他人のステータスは見えないんだけど」

「どうにかならんのか!」

「まぁ何とかなるけどね」

「何とかなるんかいっ!」

「はい、これ」

「何この名刺みたいな板?」

「それはステータスカードというほとんどの大陸で普及しているアイテムだよ。これを使うと自分のステータスがそのカードに複写されるんだ」

「ほー便利なことで。じゃあこれを使って・・・・できた」

「どれどれー」


 =================================

  名前 御影 巧

  種族 ???

  年齢 17

 ジョブ GM

 レベル 1

 HP 100

 MP 1

 ATK 1

 DFE 1

 INT 1

 MDF 1 

  AGL 1

 固有スキル
 削除デリート 再使用リキャストまで31534215秒

  称号
  希望を捨てし者 地獄の住人

   =================================


「うわー・・・・・・・」

「なっ?エグいだろう?なんか称号増えてるし・・・」

「エグいの一言では済まないレベルにね・・・なに?君ここに来る前に神様殴り飛ばしたりしたの?世界に嫌われすぎでしょ・・・」

「どこぞの魔王に召喚されたこと以外心当たりがないんだけどなー」

「誰だろうねーひどいねー」

「そうだなーひどいなー」

じーっと魔王のほうを見続けているとサッと魔王が目をそらした。

「それはそうと称号スキルは確かめたかい?」

(露骨に話題を変えやがった・・・)

「何じゃそりゃ?」

「称号に付属するスキルだよ。自分のした行為に応じて称号が手に入る時があるのさ。それぞれの称号にはそれに応じたスキルがあるんだよ」

「そんなものが・・・どれどれ?」

 希望を捨てし者

 スキル
  絶望

 地獄の住人

 スキル
  永劫の罰

「なにこれ?あからさまにバットステータスそうなんですけど・・このスキルの詳しい説明はないの?」

「一般的なスキルは効果が解明されてるからわかるけど君のは見たことないね。まぁ見るからにひどそうだけど・・・」

「別の大陸でも生きていける気がしないのですが・・・」

「さすがにこれではねぇ・・・じゃあこうしよう。ここにある装備を持っていくといいよ。それなら多少マシになるでしょ」

「じゃあ、そうする・・・」

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