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積乱雲の向こうは夏空
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昴希が「行こう」と声をかけると、翼はすんなりと腕を解いてくれた。
それから志摩のあとに続いて歩こうとする昴希の袖を引いて手を差し出してきたので、小さな子どもの手を引くようにしっかりと握った。
翼は何も言わなかったが後ろを振り返った、周りを見渡して落ち着かない様子だったので、目が合う度に頷いて大丈夫だと合図する。
クーラーが効いた部屋に入って間もなく、「どうぞ」と寛太に促されたので一度手を解いてから腰を下ろす。
翼はというと誰に許可を得るわけでもなく椅子を限りなく近づけてから、膝の上にあった昴希の手を包み込むようにして上から指を絡めてくる。
やけに不安定な翼の横顔を見ていると、ちゃんとここにいると伝えたくなって、昴希もほんの少しだけ自分からも指先に力をいれた。
「いやあ、ごめんね。ブザーって初めて使ったんだけど、予想以上に大きい音で僕が驚いたよ。」
寛太は特にこちらのことは気にしていないようで、陽気な声でそう言うだけだった。
防犯ブザーが本来の用途ではなく、自分たちのいざこざを鎮めるために使われたことには若干の後ろめたさと申し訳なさがあり、昴希はつい目を泳がせてしまう。
「二人とも、アイスコーヒーでよかった?」
そこへ志摩が飲み物を淹れてきてくれて、涼やかな藤のコースターと一緒に置いていく。
翼はそんな志摩を不審そうに睨むだけだったが、先ほどの一件で翼の人となりが分かったのか志摩もまったく反応をせずに、寛太の隣に腰を下ろした。
「ありがとう、枇々木くん。」
「いいえ。先輩にやってもらうと時々大変なことになりますから。」
飲み物をいれるだけで一体何が起こるのか。何となく想像は出来たが、それを気安く言い合える二人を何だか微笑ましく感じる。
自分と翼もこういう繋がりになるのかと考えて、少し照れてしまった。
「さて。改めて、僕はここの代表の若林 寛太です。」
今ここにいる人で寛太と挨拶を交わしていないのは翼だけで、寛太も翼をしっかり見て自己紹介をしたが、当の本人は無反応だった。
傍若無人なところもある翼だが、人見知りなところもあるのかもしれない、と昴希は感じた。
先ほどの驚きのせいで怯えた猫のように寛太をチラリと見ただけで口を開こうとしない。
「翼。」
促すように名前を呼べば、不本意そうな表情を隠すことなく、もう一度寛太と志摩を見てからふいっと顔を逸らしてしまう。
「……江夏、翼。」
「やっぱり君が翼くんかあ。さっき風見くんから話は聞いたよ。すごく面白い発想するんだって?ゆっくり話したいって思ってたんだ。」
ぐいぐいと寛太が翼と距離を詰めようとする。
転入してきてからは積極的だった直人さえ、ある程度距離感というか空気感を図りながら接してくれていた。
おそらくパーソナルスペース無視のコミュニケーションは初めてだったのだろう、たじたじな翼が面白くてつい昴希は笑みを浮かべてしまう。
「先輩。」
叱るような口調で窘める志摩のおかげで落ち着いた寛太は、一旦大人しく自分の椅子に腰を下ろして仕切り直しとばかりに志摩を指差した。
「こっちが枇々木 志摩くん。僕の会社の……立場上はアルバイト。安心してほしいんだけど、彼は僕の恋人だよ。」
「「「え…………。」」」
「「………………え?」」
寛太の言葉に「そこまで関係が進んでたのか」と昴希も純粋に驚いたが、何かがおかしい。
最初の「え。」は寛太を除いた三人のものだ。当事者であるはずの志摩が絶句しているのに、昴希と翼も驚いた。
「あれ、違った?」
固まってしまった三人を無視して寛太だけが呑気な声で語りかける。
志摩に至っては首まで真っ赤にして口をパクパクとさせているだけだ。
「せ、先輩……どういうこと?」
「だって、君は僕のこと好きだろう?僕だって君を特別に思っている。なら恋人になるんじゃないのかい?」
寛太の独特のペースにもう誰もついていけていない。
翼に至っては大体のことが見えてきて飽きたのか、昴希の手を握って頭に肩を乗せている。
「だって、今までそんな話、一回もしてないじゃないですか。」
「……そうだったかい?」
品が良く、いつも落ち着いている志摩は、寛太に関わるとどうしてもペースを乱されているようだ。昴希や翼がいるのも忘れて状況を把握するのに必死に見える。
「つまり、君が僕の面倒を見るのは恋愛感情があるからだって思ってたんだ。もしかして、オメガの身体目当て……」
「あのー……。」
これ以上志摩の純情が疑われるのも可哀想になり、昴希は思い切って割って入った。
やっと二人ともギャラリーがいることを思い出してくれたようだ。
志摩はもう穴があったら入りたいような表情をこちらに向けている。
「恥ずかしいなあ。話し合いが必要なのは僕と枇々木くんのほうみたいだ。」
話し合いの過程をすっ飛ばした本人が何の悪びれもなく言う様子に、これからも志摩は苦労するのだろうと昴希は予感した。
隣の翼を見る。志摩の思いは寛太が言葉にしなかったために、これまで切なさを育てるだけだった。
同じようにその気持ちを知りながら何も言わない自分のせいで翼が苦しい思いをしている。
先ほど見せられた可哀想になるほど切ない独占欲を思い出して翼に少しでも気持ちを返してあげなきゃな、と不思議と温かく、それでいて凪いだ気持ちが身体いっぱいに広がった。
「翼、帰ろう。話したいことがあるんだ。」
翼が返事の代わりに手を握るのを感じてから、昴希は寛太と志摩に頭を下げた。
「お騒がせしてすみません。そろそろお暇します。」
「僕、玄関まで送ってくるよ。」
未だ呆然とする志摩にそう言うと、寛太は立ち上がってお互いにきつく手を握る昴希と翼を先導してくれた。
玄関で靴を履いた昴希に、初めてここで出迎えてくれたときのような好意だけにあふれた優しい眼差しの寛太は、いま一度繋がれた手を見て昴希に微笑みかける。
「……大丈夫だよ、風見くん。君には翼くんがいる。」
志摩が寛太にそうしたようには無理かもしれないが、二人と同じように強く繋がれるようになりたいと思いながら一つ頷いてオフィスを出た。
翼の手を引きながら、どうしたらこの温かな手に応えられるかと考える。
たった二文字を伝えるだけなのに、躇いと怯えと、それを超えたいという願いとが入り混じった気持ちを抱えて翼の手を引いて電車に乗った。
それから志摩のあとに続いて歩こうとする昴希の袖を引いて手を差し出してきたので、小さな子どもの手を引くようにしっかりと握った。
翼は何も言わなかったが後ろを振り返った、周りを見渡して落ち着かない様子だったので、目が合う度に頷いて大丈夫だと合図する。
クーラーが効いた部屋に入って間もなく、「どうぞ」と寛太に促されたので一度手を解いてから腰を下ろす。
翼はというと誰に許可を得るわけでもなく椅子を限りなく近づけてから、膝の上にあった昴希の手を包み込むようにして上から指を絡めてくる。
やけに不安定な翼の横顔を見ていると、ちゃんとここにいると伝えたくなって、昴希もほんの少しだけ自分からも指先に力をいれた。
「いやあ、ごめんね。ブザーって初めて使ったんだけど、予想以上に大きい音で僕が驚いたよ。」
寛太は特にこちらのことは気にしていないようで、陽気な声でそう言うだけだった。
防犯ブザーが本来の用途ではなく、自分たちのいざこざを鎮めるために使われたことには若干の後ろめたさと申し訳なさがあり、昴希はつい目を泳がせてしまう。
「二人とも、アイスコーヒーでよかった?」
そこへ志摩が飲み物を淹れてきてくれて、涼やかな藤のコースターと一緒に置いていく。
翼はそんな志摩を不審そうに睨むだけだったが、先ほどの一件で翼の人となりが分かったのか志摩もまったく反応をせずに、寛太の隣に腰を下ろした。
「ありがとう、枇々木くん。」
「いいえ。先輩にやってもらうと時々大変なことになりますから。」
飲み物をいれるだけで一体何が起こるのか。何となく想像は出来たが、それを気安く言い合える二人を何だか微笑ましく感じる。
自分と翼もこういう繋がりになるのかと考えて、少し照れてしまった。
「さて。改めて、僕はここの代表の若林 寛太です。」
今ここにいる人で寛太と挨拶を交わしていないのは翼だけで、寛太も翼をしっかり見て自己紹介をしたが、当の本人は無反応だった。
傍若無人なところもある翼だが、人見知りなところもあるのかもしれない、と昴希は感じた。
先ほどの驚きのせいで怯えた猫のように寛太をチラリと見ただけで口を開こうとしない。
「翼。」
促すように名前を呼べば、不本意そうな表情を隠すことなく、もう一度寛太と志摩を見てからふいっと顔を逸らしてしまう。
「……江夏、翼。」
「やっぱり君が翼くんかあ。さっき風見くんから話は聞いたよ。すごく面白い発想するんだって?ゆっくり話したいって思ってたんだ。」
ぐいぐいと寛太が翼と距離を詰めようとする。
転入してきてからは積極的だった直人さえ、ある程度距離感というか空気感を図りながら接してくれていた。
おそらくパーソナルスペース無視のコミュニケーションは初めてだったのだろう、たじたじな翼が面白くてつい昴希は笑みを浮かべてしまう。
「先輩。」
叱るような口調で窘める志摩のおかげで落ち着いた寛太は、一旦大人しく自分の椅子に腰を下ろして仕切り直しとばかりに志摩を指差した。
「こっちが枇々木 志摩くん。僕の会社の……立場上はアルバイト。安心してほしいんだけど、彼は僕の恋人だよ。」
「「「え…………。」」」
「「………………え?」」
寛太の言葉に「そこまで関係が進んでたのか」と昴希も純粋に驚いたが、何かがおかしい。
最初の「え。」は寛太を除いた三人のものだ。当事者であるはずの志摩が絶句しているのに、昴希と翼も驚いた。
「あれ、違った?」
固まってしまった三人を無視して寛太だけが呑気な声で語りかける。
志摩に至っては首まで真っ赤にして口をパクパクとさせているだけだ。
「せ、先輩……どういうこと?」
「だって、君は僕のこと好きだろう?僕だって君を特別に思っている。なら恋人になるんじゃないのかい?」
寛太の独特のペースにもう誰もついていけていない。
翼に至っては大体のことが見えてきて飽きたのか、昴希の手を握って頭に肩を乗せている。
「だって、今までそんな話、一回もしてないじゃないですか。」
「……そうだったかい?」
品が良く、いつも落ち着いている志摩は、寛太に関わるとどうしてもペースを乱されているようだ。昴希や翼がいるのも忘れて状況を把握するのに必死に見える。
「つまり、君が僕の面倒を見るのは恋愛感情があるからだって思ってたんだ。もしかして、オメガの身体目当て……」
「あのー……。」
これ以上志摩の純情が疑われるのも可哀想になり、昴希は思い切って割って入った。
やっと二人ともギャラリーがいることを思い出してくれたようだ。
志摩はもう穴があったら入りたいような表情をこちらに向けている。
「恥ずかしいなあ。話し合いが必要なのは僕と枇々木くんのほうみたいだ。」
話し合いの過程をすっ飛ばした本人が何の悪びれもなく言う様子に、これからも志摩は苦労するのだろうと昴希は予感した。
隣の翼を見る。志摩の思いは寛太が言葉にしなかったために、これまで切なさを育てるだけだった。
同じようにその気持ちを知りながら何も言わない自分のせいで翼が苦しい思いをしている。
先ほど見せられた可哀想になるほど切ない独占欲を思い出して翼に少しでも気持ちを返してあげなきゃな、と不思議と温かく、それでいて凪いだ気持ちが身体いっぱいに広がった。
「翼、帰ろう。話したいことがあるんだ。」
翼が返事の代わりに手を握るのを感じてから、昴希は寛太と志摩に頭を下げた。
「お騒がせしてすみません。そろそろお暇します。」
「僕、玄関まで送ってくるよ。」
未だ呆然とする志摩にそう言うと、寛太は立ち上がってお互いにきつく手を握る昴希と翼を先導してくれた。
玄関で靴を履いた昴希に、初めてここで出迎えてくれたときのような好意だけにあふれた優しい眼差しの寛太は、いま一度繋がれた手を見て昴希に微笑みかける。
「……大丈夫だよ、風見くん。君には翼くんがいる。」
志摩が寛太にそうしたようには無理かもしれないが、二人と同じように強く繋がれるようになりたいと思いながら一つ頷いてオフィスを出た。
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