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8 気高き姫君は容易く手折られない①
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身体が不自然に折れ曲がった状態で、妙に規則的な揺れ方をしている。腹部に伝わる振動で私の意識は引き上げられた。
いつの間に寝てしまったんだろうと思ったけど違う。目を開けても視界に入ってくるのはベッドの天蓋でもなければ大きく開かれた窓の向こうのバルコニーでもない。
うっすらと茶色い暗い風景はなんだろうと目を瞬かせると、ぼやけていた焦点が合ってくる。
細かい網目が見え、その隙間に馬の足が見えた時、私は自分の置かれた状況を思い出した。
マリナを応接室に残し、自分の荷物を伯爵家の馬車に詰めていたところにそれは起こった。
不意に開け放たれた扉から入ってきたのは、ラスコーン侯爵でもマルシオでも、そして御者のジェラルという初老の男性でもなかった。一見すると街道で都市を行き来する行商人の様に見える風体の男達だが、しかしすぐにそれとは違うと気が付かされた。
ただの行商人であれば人のうちの前に停まっている馬車の扉を勝手に開けたりはしないに決まってる。泥棒か、と身構えたが遅かった。男達は有無を言わさず私に大きな麻袋を被せたのだ。
咄嗟に叫ぼうとしたけどお腹を殴られた。苦痛に膝を折ると袋の上からぐるぐると縛られ、何かに担ぎ上げられたところまでは覚えている。
どうやら私は荷物のように馬の背へ乗せられているらしい。ちらちらと袋の網目の隙間から見える馬の脚には、伯爵家で使う飾りがついていた。
不自然な体勢で乗せられているせいか腰骨のあたりが軋むように痛い。痛みを逃そうと身じろぎすると、起きたかとしわがれた男の声が聞こえた。
「おい、お姫様。あんた、セレナ伯とはどういう関係だ? あそこの娘か?」
不躾な質問の意図が分からず黙っていると、そうなのか、という焦れた声と共に袋ごと体をゆすられた。
「だから何だって言うの?」
「やっぱりなあ。伯爵の屋敷から追いかけてきて正解だ。着てるものの色もそうだし、隣町で遠目に見た女だと思ったんだよ。俺たちゃツイてるぜ。あんたがセレナ伯のお姫様なら、いい身代金が取れそうだ」
「は? ちょっと、何を言って……」
「セレナ伯のお姫様なら次期セレナ伯爵だ。親父さんはこっちの言い値で払ってくれそうだな」
しわがれた男の声を皮切りに、周いでは品のない笑い声が広がったようだ。
二人、いや三人ほどか。どうやらこの男達は私をマリナと勘違いしているらしい。
口ぶりからはセレナ領から後をつけてきたということだろうか。馬車の荷物を狙っていたら、そこにたまたま私が居合わせたということか。
こうなったのがマリナじゃなくてよかった。そうは思うけれどこれはこれで大ピンチだ。
いったいどのくらい気を失っていたんだろう。揺れ方から察するに馬の歩みはそれほど速くはないようだけれど、それにしたって侯爵家の屋敷からは離れているに違いない。
馬車に立てこもれば庭師や誰かに気づいてもらえる時間が稼げたものをと悔しくなる。馬に乗って逃げるのとは違ってリカルドも乗せていたし、と考えたところで私の思考は止まった。
リカルド。
リカルドはどうした。
見える範囲内でリカルドの姿はないし、あの子の鼻を鳴らす声も聞こえない。
私は慌てて頭を起こした。とはいえ頭から袋を被せられている上に手足をしばられているので、背筋力で首を持ち上げるだけだ。ぐらりと体のバランスがくずれ、馬が脚を止めた。
「動くんじゃねえよお姫様。落っこちるぜ」
「そんなことはどうでもいいわ! 犬はどうしたの! 私の犬!」
「犬ぅ?」
男の語尾が不自然にのびる。
「そうよ! 私と一緒にいたはずの犬はどうしたの! 怪我でもさせていたら承知しないわ!」
「おうおう、元気なお姫様だ」
「答えなさい!」
必死に叫ぶが袋詰めのまま凄んだところで男達には笑われるだけだ。ひとしきり私に叫ばせると、男の一人がうるせえと耳元で大声を出した。
「きゃんきゃんとうるせえから包んで捨てたよ! お前も同じ目に会いたくなきゃ静かにしやがれ!」
野太く、頭にガツンと響く声だ。
捨てたとはどういうことだと重ねて問いただしたかったけれど、これ以上騒ぐと馬から落とされるかもしれない。縛られたままでは満足に受け身も取れないことを考えれば、無理をすることはできなかった。
おとなしい子だけれどリカルドはあれでも猟犬だ。すばしこいし、逃げている可能性もある。反対に人懐こいところがあるからすぐ捕まってしまったのかもしれない。どうか無事である様にと祈ることしかできないのがもどかしい。
私が大人しくなったからか、男達はまた馬を引いて歩き出した。ここがどこかも分からないけれど、まだあたりが暗くなっている気配はないので意外と侯爵家からも近いのだろうか。
縛られている状態をなんとかしないと、逃げるにも何をするにも難しい。とにかくおろしてもらえるところまでは大人しくしておこう。
ありがたいことに馬の背で無理な体勢に耐えていると、それからいくらもしないうちに目的地に着いたらしい。男達が馬を停めて荷物を下ろし出した。そしてまるでモノを扱う様に私が入った袋も担ぎ上げられ、ほいほいという掛け声とともに運ばれる。
たどり着いた先ではさらに男の数が増えたようだった。声だけを頼りに数えるが、馬を引いていた連中に加えて三人ほどが合流したらしい。
袋ごし、服やらコルセットやらの布ごしといえど、見ず知らずの男達に無遠慮に触れられるのは腹立たしい。ぐっと唇を噛んで堪えると、私の体は床に投げ捨てられるように下ろされた。
「ちょっと! 痛いじゃない! もっと丁寧に運びなさいよ!」
「あー、うるせえな。あんた、自分の立場理解してねえのかよ」
「理解してるわよ! 私で身代金を稼ぐんでしょ! だったらもっと丁重に扱いなさい!」
「何だよこの女。お客気分ってか。てめえの身分にあぐらかいてると痛い目見るぜ?」
男の一人はそう言うと、私の入った袋の口をほどいた。縛られていた手足が軽くなり、それまで茶色くて荒い編み目から垣間見える景色だけだった視界が一気に明るくなった。
しかしホッとしたのは束の間だ。目の前には顔の下半分が髭で覆われた、みすぼらしい風体の男が立っていたからだ。しかもその手には小ぶりだけれど剣が握られていて、もう片方の手は私の肩に乗せられている。
その剣で袋を切ったのか、なんて悠長なことを考えていられるわけがない。着ているドレスの肩紐に指がかけられていることに気づき、ぞわりと肌が総毛だつ。
「離せ!」
咄嗟に出た言葉は使用人達にも使ったことがないほど強い言葉だった。
男はまさかこんな小柄な若い女が抵抗するとは思わなかったのか、一瞬怯んだように肩を揺らした。今しかない、と私は袋から腕を引き抜き男の持っている剣を払い落とす。
かしゃん、と金属と石がぶつかりあう高いが鳴り響いた。荷下ろしをしていた男達の視線が音の方へと集中する。それは音に驚いた全員の思考が止まったほんの少しの間だった。
袋から飛び出した私は、渾身の力と遠心力を持って目の前の男の側頭部に両腕を振り下ろした。
「ぐはっ」
勢いよく横に吹っ飛んだ男の体が床に倒れ込むのと、私が扉に向かって駆け出したのはほぼ同時だった。
荷下ろしで行き来するために解放したままの扉から外に出ると、そこは石造りの建物のようで馬が繋がれているところではまだ男が一人荷下ろしをしていた。
そこからは逃げられない。バッとあたりを見渡すと、すぐ近くに上へ伸びる階段があった。
私は男達の怒声を背に、スカートの裾を摘み上げると階段を一気に駆け登った。
冷静に考えれば建物の上に逃げるなんて自ら追い詰められに行くのと同じことだ。でもここがどこか分からないし、外に出ても人気のあるところまで距離があればすぐ捕まってしまう。
男達は私をセレナ伯令嬢のマリナと勘違いしているようだった。身代金の要求を考えているならばいずれセレナ伯である父に連絡を入れるはずだ。
それならば、と私は最上階まで駆け上って目の前にあった扉を開けて中へと飛び込んだ。
そこは屋上かと思ったが一つの部屋だった。近づいてくる足音から逃れるため、後ろ手に扉を閉め閂をかける。私に一歩遅れて階段を登ってきた男達がどんどんと強く扉を叩くが、頑丈そうな扉はちょっとやそっとでは開かないだろう。
肩で息をしながら私は部屋の中を見回した。
いつの間に寝てしまったんだろうと思ったけど違う。目を開けても視界に入ってくるのはベッドの天蓋でもなければ大きく開かれた窓の向こうのバルコニーでもない。
うっすらと茶色い暗い風景はなんだろうと目を瞬かせると、ぼやけていた焦点が合ってくる。
細かい網目が見え、その隙間に馬の足が見えた時、私は自分の置かれた状況を思い出した。
マリナを応接室に残し、自分の荷物を伯爵家の馬車に詰めていたところにそれは起こった。
不意に開け放たれた扉から入ってきたのは、ラスコーン侯爵でもマルシオでも、そして御者のジェラルという初老の男性でもなかった。一見すると街道で都市を行き来する行商人の様に見える風体の男達だが、しかしすぐにそれとは違うと気が付かされた。
ただの行商人であれば人のうちの前に停まっている馬車の扉を勝手に開けたりはしないに決まってる。泥棒か、と身構えたが遅かった。男達は有無を言わさず私に大きな麻袋を被せたのだ。
咄嗟に叫ぼうとしたけどお腹を殴られた。苦痛に膝を折ると袋の上からぐるぐると縛られ、何かに担ぎ上げられたところまでは覚えている。
どうやら私は荷物のように馬の背へ乗せられているらしい。ちらちらと袋の網目の隙間から見える馬の脚には、伯爵家で使う飾りがついていた。
不自然な体勢で乗せられているせいか腰骨のあたりが軋むように痛い。痛みを逃そうと身じろぎすると、起きたかとしわがれた男の声が聞こえた。
「おい、お姫様。あんた、セレナ伯とはどういう関係だ? あそこの娘か?」
不躾な質問の意図が分からず黙っていると、そうなのか、という焦れた声と共に袋ごと体をゆすられた。
「だから何だって言うの?」
「やっぱりなあ。伯爵の屋敷から追いかけてきて正解だ。着てるものの色もそうだし、隣町で遠目に見た女だと思ったんだよ。俺たちゃツイてるぜ。あんたがセレナ伯のお姫様なら、いい身代金が取れそうだ」
「は? ちょっと、何を言って……」
「セレナ伯のお姫様なら次期セレナ伯爵だ。親父さんはこっちの言い値で払ってくれそうだな」
しわがれた男の声を皮切りに、周いでは品のない笑い声が広がったようだ。
二人、いや三人ほどか。どうやらこの男達は私をマリナと勘違いしているらしい。
口ぶりからはセレナ領から後をつけてきたということだろうか。馬車の荷物を狙っていたら、そこにたまたま私が居合わせたということか。
こうなったのがマリナじゃなくてよかった。そうは思うけれどこれはこれで大ピンチだ。
いったいどのくらい気を失っていたんだろう。揺れ方から察するに馬の歩みはそれほど速くはないようだけれど、それにしたって侯爵家の屋敷からは離れているに違いない。
馬車に立てこもれば庭師や誰かに気づいてもらえる時間が稼げたものをと悔しくなる。馬に乗って逃げるのとは違ってリカルドも乗せていたし、と考えたところで私の思考は止まった。
リカルド。
リカルドはどうした。
見える範囲内でリカルドの姿はないし、あの子の鼻を鳴らす声も聞こえない。
私は慌てて頭を起こした。とはいえ頭から袋を被せられている上に手足をしばられているので、背筋力で首を持ち上げるだけだ。ぐらりと体のバランスがくずれ、馬が脚を止めた。
「動くんじゃねえよお姫様。落っこちるぜ」
「そんなことはどうでもいいわ! 犬はどうしたの! 私の犬!」
「犬ぅ?」
男の語尾が不自然にのびる。
「そうよ! 私と一緒にいたはずの犬はどうしたの! 怪我でもさせていたら承知しないわ!」
「おうおう、元気なお姫様だ」
「答えなさい!」
必死に叫ぶが袋詰めのまま凄んだところで男達には笑われるだけだ。ひとしきり私に叫ばせると、男の一人がうるせえと耳元で大声を出した。
「きゃんきゃんとうるせえから包んで捨てたよ! お前も同じ目に会いたくなきゃ静かにしやがれ!」
野太く、頭にガツンと響く声だ。
捨てたとはどういうことだと重ねて問いただしたかったけれど、これ以上騒ぐと馬から落とされるかもしれない。縛られたままでは満足に受け身も取れないことを考えれば、無理をすることはできなかった。
おとなしい子だけれどリカルドはあれでも猟犬だ。すばしこいし、逃げている可能性もある。反対に人懐こいところがあるからすぐ捕まってしまったのかもしれない。どうか無事である様にと祈ることしかできないのがもどかしい。
私が大人しくなったからか、男達はまた馬を引いて歩き出した。ここがどこかも分からないけれど、まだあたりが暗くなっている気配はないので意外と侯爵家からも近いのだろうか。
縛られている状態をなんとかしないと、逃げるにも何をするにも難しい。とにかくおろしてもらえるところまでは大人しくしておこう。
ありがたいことに馬の背で無理な体勢に耐えていると、それからいくらもしないうちに目的地に着いたらしい。男達が馬を停めて荷物を下ろし出した。そしてまるでモノを扱う様に私が入った袋も担ぎ上げられ、ほいほいという掛け声とともに運ばれる。
たどり着いた先ではさらに男の数が増えたようだった。声だけを頼りに数えるが、馬を引いていた連中に加えて三人ほどが合流したらしい。
袋ごし、服やらコルセットやらの布ごしといえど、見ず知らずの男達に無遠慮に触れられるのは腹立たしい。ぐっと唇を噛んで堪えると、私の体は床に投げ捨てられるように下ろされた。
「ちょっと! 痛いじゃない! もっと丁寧に運びなさいよ!」
「あー、うるせえな。あんた、自分の立場理解してねえのかよ」
「理解してるわよ! 私で身代金を稼ぐんでしょ! だったらもっと丁重に扱いなさい!」
「何だよこの女。お客気分ってか。てめえの身分にあぐらかいてると痛い目見るぜ?」
男の一人はそう言うと、私の入った袋の口をほどいた。縛られていた手足が軽くなり、それまで茶色くて荒い編み目から垣間見える景色だけだった視界が一気に明るくなった。
しかしホッとしたのは束の間だ。目の前には顔の下半分が髭で覆われた、みすぼらしい風体の男が立っていたからだ。しかもその手には小ぶりだけれど剣が握られていて、もう片方の手は私の肩に乗せられている。
その剣で袋を切ったのか、なんて悠長なことを考えていられるわけがない。着ているドレスの肩紐に指がかけられていることに気づき、ぞわりと肌が総毛だつ。
「離せ!」
咄嗟に出た言葉は使用人達にも使ったことがないほど強い言葉だった。
男はまさかこんな小柄な若い女が抵抗するとは思わなかったのか、一瞬怯んだように肩を揺らした。今しかない、と私は袋から腕を引き抜き男の持っている剣を払い落とす。
かしゃん、と金属と石がぶつかりあう高いが鳴り響いた。荷下ろしをしていた男達の視線が音の方へと集中する。それは音に驚いた全員の思考が止まったほんの少しの間だった。
袋から飛び出した私は、渾身の力と遠心力を持って目の前の男の側頭部に両腕を振り下ろした。
「ぐはっ」
勢いよく横に吹っ飛んだ男の体が床に倒れ込むのと、私が扉に向かって駆け出したのはほぼ同時だった。
荷下ろしで行き来するために解放したままの扉から外に出ると、そこは石造りの建物のようで馬が繋がれているところではまだ男が一人荷下ろしをしていた。
そこからは逃げられない。バッとあたりを見渡すと、すぐ近くに上へ伸びる階段があった。
私は男達の怒声を背に、スカートの裾を摘み上げると階段を一気に駆け登った。
冷静に考えれば建物の上に逃げるなんて自ら追い詰められに行くのと同じことだ。でもここがどこか分からないし、外に出ても人気のあるところまで距離があればすぐ捕まってしまう。
男達は私をセレナ伯令嬢のマリナと勘違いしているようだった。身代金の要求を考えているならばいずれセレナ伯である父に連絡を入れるはずだ。
それならば、と私は最上階まで駆け上って目の前にあった扉を開けて中へと飛び込んだ。
そこは屋上かと思ったが一つの部屋だった。近づいてくる足音から逃れるため、後ろ手に扉を閉め閂をかける。私に一歩遅れて階段を登ってきた男達がどんどんと強く扉を叩くが、頑丈そうな扉はちょっとやそっとでは開かないだろう。
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