人妻と付き合っています。(R15版+性描写)

桐生彩音

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007 雨天でも楽しもうとしています。

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「へぇ~、あそこもうやってないんだ」
「あれ、未晴さんあそこ知ってるんですか?」
「昔旦那と結婚する前にね~」
 休日ということもあり、公彦と未晴は喫茶店のテーブル席で向かい合っている。特に行く当てもなく、先日から続く雨で出掛ける気分にもなれないので、お茶会という名目で居座っているからだ。
 その中で話題に下ネタが上がり、そのまま公彦のエロ本事情を聞いた未晴だったが、そこから例のアダルトグッズ自販機の無人店舗もどきまで、話が伸びたのだ。
「この辺りはアダルト関連のショップもないから、通販以外だとそういうところしか買いに行けなくてね~」
「未晴さんがエログッズを買っていた……」
 思い浮かぶのは卑猥な玩具の数々、それを手に裸の未晴を想像して……
「はい。エロ妄想終了~」
「はっ、ビーズロッド!」
「……妄想を否定するようで悪いけど、私お尻は未経験バージンだからね」
 しかし公彦の発言が何を意味するのかは理解しているらしい。少しむずがゆく感じたのか、未晴はもぞもぞと座り直していた。
「まあ、旦那おとこ連れじゃないと危ないから、一人で行ったことはないけどね~」
「というより、女性がその手の場所に行く映像イメージが浮かばないんですけど……」
「行く女性ひとは行くよ~。変態扱いが嫌で、行きたくても行かない人もいるけどね」
 ある意味では男女差別だが、女性より男性の方に性的な商品アダルトグッズの需要がある以上、そう思う人間がいても、仕方がないのかもしれない。
 実際、エロ本と呼ばれるものの大半は男性向けに女体を晒す物で占められているのだから。
 今でこそBLボーイズラブ作品が出回ってはいるが、あれも厳密には女性向けのエロ本とは言いがたい。
 では果たして、どのようなものが女性向けのエロ本と言えるのだろうか?
 未晴の脳内で思考が徐々にずれ始めた時だった、公彦が改めて話題を変えてきたのは。
「ちなみに未晴さん、そこで何を買っていたんですか?」
「私? 大体は避妊具ゴム玩具バイブかなぁ……雑誌エロ本とかはマンネリ対策で参考程度に見たらすぐ捨てちゃうし」
ッ、玩具バイブ!?」
「……考えていることは分かるけど、いちいち興奮しないの」
 飲み物と一緒に注文していたフライドポテトを一本摘みながら、未晴は冷めた眼差しを公彦に向けている。しかし興奮が冷めづらいらしく、手を股座に入れて抑え込んでいた。
「あのね、いくら童貞チェリー君でも、女も自慰行為オナニーするくらいは知っているでしょう?」
「え、い、ぃゃ、ぁ……」
「……ごめん、ちょっと刺激が強かった?」
 雨天で気温も降り気味なので、未晴はホットコーヒーを飲んでいた。
 しかし気温程度では、公彦のたかぶりを抑えることは難しいらしい。
「座っている内は大丈夫だから、ほら、周囲に見えないから手で抑えない。かえって刺激しちゃうから」
「ぁ、ぁい……」
 どうやら、未晴の想定以上に公彦は興奮してしまっていたらしい。具体的には、自分を抑えられないレベルで。
「ぅぅん……普段はそこまで興奮しないの?」
「と、いうより……生々しくて」
「ああ~リアリティか……たしかに童貞チェリー君にはきついかなぁ」
 公彦の手を握って股座に移動させない、という手も考えた未晴だったが、今の状況を見る限り、逆効果にしかならないだろう。互いに触れ合うだけで興奮することも人間にはままあることだ。
 触れるだけも駄目となると、後は正攻法しかない。
「しょうがない……公彦君」
「ぁ、はぃ……」
 返事に力が入らなくなってきている公彦に見えるよう、未晴はトイレを指差した。



 トイレの個室に入った公彦の手には、一枚の布が握られていた。
「これが、未晴さんの……」
 勃起してしまった公彦のために、未晴から手渡されたものだが、トイレに入るまではどのような模様かは握りしめていたので分からなかった。
「ハア、ハア……」
 息が荒れる中、視界に映ったのはコットン地のピンクだった。
 未晴ならもっと派手そうなのを面白半分で身に着けていそうなものだが、そこは人妻らしく、大人しめな物を選んでいるらしい。
「……っく!」
 その布を片手に、公彦はどうにかズボンを下ろし、下着の中から自らの愚息を取り出した。若さと未経験からくる妄想とデート前に飲んだあるもののせいで、一向に収まる気配がない。
 左手で愚息を弄りながらも、右手は一枚の布を鼻先に押し当てている。
 よくある光景だろうが……他人ひとが見たら間違いなく変態扱い待ったなしだ。
「ハッ、ハッ……」
 匂いを嗅ぐ度に、興奮の度合いが増していく。
 すでに勃起している愚息は、今にも精液を吐き出そうと擦られるのとは別に、びくびくと震え出している。
「みっ、未晴さんっ、……ウウッ!」
 目を閉じ、右手もまた左手と共に愚息を包み込んでいる。しかし、包み込んでいるのはそれだけではない。
「未晴さんっ、みはるさん……!?」
 未晴から受け取った布も、愚息の亀頭に被せていた。本人からは汚して構わないとは言われていたが、それでもここまで大胆になるとは公彦も思っていなかった。
 やっていることはただの自慰行為オナニーだが。
「あっ、だめっ、やっ、ぁぁっ……!?」
 思わず目を閉じると、視界は暗闇ではなく妄想から生まれた映像イメージが流れて、昂りを更に加速させてきた。
『ほら、もう少し……』
「ぁ、ぁぁ……」
 映像イメージの未晴に手扱てこきをされていると思うと、絶頂に達するまでの時間が徐々に迫ってきてしまう。
 やっていることはただの自慰行為オナニーだが。
『よぅし、イっちゃえ~!』
「ああっ……!?」
 布越しに、射精している感覚が掌に伝わってくる。
 映像イメージの未晴に布を当てられ、そのまま手扱きをしてもらう。
「ぁぁ…………」
 果てるには十分すぎる材料だった。



 やっていることはただの自慰行為オナニーで、しかもその布は下着とかではなく、ただのハンカチだが。



「……ハンカチ一枚でもできるんだな。初めて知った」
 まだ愚息に固さは残っているものの、一度射精したからか、公彦はどうにか落ち着くことに成功していた。一先ず呼吸を整え、腰掛けていた便座から身体を起こす前に、ハンカチで拭いきれなかった精子をトイレットペーパーで処理する。
「ぅぅ……デート中なのに」
 そして賢者タイムに入り、公彦はそこはかとなく落ち込んでしまう。その間も便器の水を流し、服を着直す手を止めなかった。これ以上未晴を待たせるわけにはいかないからだ。
 しかし、『捨ててもいい』と言われていたハンカチは、手洗い場で軽く精子を洗い落としてから絞り、ポケットにしまっていたが。



「……お、公彦君、落ち着いた?」
「はい、御迷惑おかけしました……」
「固いな~生理現象みたいなものなんだから、気にしなくていいのに」
 暢気にコーヒーを飲んでいる未晴はともかく、先程迄トイレで致してきた公彦は当事者なだけに、その精神的疲労は計り知れない。普通はないだろう、デート中に自慰行為オナニーする男というものは。
「にしてもちょっと興奮しすぎじゃない?」
「い、いや、まあ……ははは」
 その時、未晴の脳裏にある単語が浮かんできた。
「……バイアグラや精力剤の類とか、飲んできた?」
「は、はは、ははははは……」
 図星だったらしく、公彦の口からは乾いた笑い声しか出てこなくなった。
「未成年の内から頼っていると、それなしじゃ勃起たなくなるからほどほどにね」
「……え?」
 公彦の口から、乾いた笑い声すら出なくなった。
「それマジですか?」
「性欲に限らず、普段から薬に頼っていると身体が楽しちゃうから、弱くなりやすいんだよね~」
 今日はとことん、公彦が空回りする日だった。
「前回宿題をクリアしたから、そういう展開に持っていけると思ったのに……」
「何かに頼っているようじゃ、まだまだ子供だね~……というか人妻だって忘れてない?」
 コーヒーはいつの間にか飲み干していたらしく、空のカップに口をつけた未晴は微妙に眉をしかめてから、ゆっくりとソーサーに戻した。
「追加注文するのも微妙だし……そろそろ解散かな?」
「ああ、もうこんな時間ですか……」
 天気が悪いせいで薄暗かったが、その暗さに拍車がかかってきた。時刻はもう、夕方に差し迫ってきているのだろう。
「じゃあ家まで送りますよ」
「途中まででいいよ~もう家に入れる気ないし」
「……え?」
「髭を剃る時にスキンシップし過ぎたかなこりゃ。失敗、失敗……」
 どうも髭を剃ったりトイレで処理させようとした結果、公彦から貞操観念が緩いと見られているらしい。これはどうにか修正しなければならないか、と未晴は会計に向かう前に、腕を組んで悩み出した。
「ちょっと青少年に良くないこと教えちゃったなぁ……」
「でも最近のエロコメなら、身体に触れるBまでなら普通ですよ?」
「今時Bとか言わないって。公彦君今いくつ?」
 しかし公彦をこのまま帰すのも何かと不安になり、未晴は店を出た後も、少しだけ寄り道することに決めた。
「しかたない。これはある意味毒を以て毒を制す教育だ、うん、そういうことにしよう」
「未晴さん……何を考えているんですか?」
 そこはかとなく不安になる公彦だが、未晴の言うことには逆らわず、後ろについて店を出た。
 というよりも、『毒を以て~』の発言にそこはかとなく期待して興奮してしまうのが正常な男子高校生だ。未晴に会計を任せてしまった時点で、頼りがいのある大人の男性路線は、今の公彦には難しいと言える。
「ちょっと買い物してから現地解散しよっか」
「いいですけど、どこへ行くんですか?」
「ちょっと歩いた所にあるブランドショップ」
 一体どこだろう、と公彦が考えている間も、未晴はどんどんと前へ進んでいく。



 ――シャッ
「どやっ」
「おお~……大胆すぎませんか、未晴さん」
「そっかな……独身時代、というか学生時代は結構普通に着てたけど」
 実際、未晴が試着している水着は際ど過ぎた。
 布を前で交差させるクロスワイヤーデザインのビキニだが、陳列された商品の中でもかなり生地を削っているものらしく、ボトムスなど別の製品を掛け合わせなければTバックになっていたほどだ。
「まあ、水着ならギリ健全路線だし、これくらいにしとくかな?」
「というか何故水着を? 俺は未晴さんの水着姿が見れたから別にいいですけど……」
「いや~ご褒美にいいところに連れてってあげようかと……ちなみにエロ系じゃないから、勃起したてても無駄だからね」
「あぁ、はぃ……」
 指摘されてしまう公彦だが、ならどこへ連れて行ってくれるのかと、水着の着心地を確かめている未晴に対して問いかけた。
「……じゃあ、どこに連れて行ってくれるんですか?」
「ん? それは次回のお楽しみ~」
 しかし水着の時点で、公彦にはなんとなく察しがついている。
 未晴が着替えようと更衣室のカーテンを引いてから、公彦は自分の水着を探そうと、男性用のコーナーに目を向けた。
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