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シリーズ003
002 風呂上がりに娼館へ行くと結構好評なのは覚えておくように
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「ミーシャさ~ん!」
「きゃあっ!?」
……え、啼き声がわざとらしい?
そりゃ何度も抱き着かれてたらさすがに慣れるけど、これは素。慣れても声は出ちゃうって。
しかもこの勇者様、わざと私を啼かせている気もするが、今はお客様だ。されるがままになっていよう。というか、例え演技でも気づかないんじゃないかな?
「んっ! んぅむ……!」
「ちゅ、んん……」
しかし男とは、普段の変化に気づくのが遅いというか、目の前のエサにあっさり喰いついていくというか。私が水着姿なのにも構わず、あっさり抱き着いてベッドの上にダイブ、そのままディープキスというかベロチュウタイムだ。違いは舌を絡めているかどうかである。これは実践で出るので赤線引いとくように。
「ぷぁっ! ……あれ、ミーシャさん、今日は水着ですか?」
「ん~……そんなとこ」
今頃気づいたの?
「ちょっと設備が新しくなったから、イベントでね」
そう言って(元凶に)浴場部分を指差して見せた。
「わぁ~お風呂だ……」
「うん、湯船はちょっと狭いけどね」
とはいえ、魔法導具を用いた水道がないと汲んでくるのも一苦労な広さだ。人間二人入ってしまえば湯船のお湯なんてあっさり半分以下になってしまうだろう。
「もうお湯も溜まってるし、勇者様、一回身体洗ってから浸かる?」
「うん、ミーシャさんも一緒に」
いや、私は一人でゆっくり入る派だ。孤児院にいた時も大人数用の巨大湯船に一人で入る為、一番風呂か最後にしか入らなかったくらいだ……なんて言おうとも、今は接客中。
はあ、仕方ない。
「じゃあまず、服を脱ぎましょうね~」
そして手慣れた感じで(半分いやらしく)ディル君の服を剥いでいく。旦那の時はよく逃げられたけど、この勇者様は逆にパンツまで私に脱がさせやがって。
これが勇気ある者か……いや、多分違うこれ。
「くん……そう言えば勇者様って、お風呂とかよく入るの?」
魔法導具を用いた水道というのは、結構贅沢品だ。特に水源が近くにないと、そこまで導具を張り巡らせなければならず、その分予算がかさんでしまう。
この辺りだと住宅街の中心とか、大きな施設とか、ちょっと値が張る以上のお高い宿屋じゃないとお目にかかることはない。金持ち? そんなもんとっくにお隣の『デステクレイェン』に移住か亡命しているに決まっている。基本的にお金ないもん、この国。
……あれ、じゃあこの国、どうやってディル君に給料払ってるの?
そんな疑問が過ぎる中、ディル君は後ろ頭を掻きながら答えた。
「いや……」
歯切れの悪い回答、まさか……
「野宿とかが多いから、水浴びはするけど汗を拭くだけで他は何も」
「石鹸使えっ!」
えんがちょ、えんがちょ!
今までまさぐられていた私の身体も汚れた気分になる。というか衛生面に気をつけろ、下手したら死ぬっての!
「さあ勇者様。身体を洗いましょうこうなったら徹底的に洗ってやる!」
「え、あれ、ミーシャさん? もしかして怒ってます!?」
当たり前だこちとら女だ汚いのは嫌!
「はい潜りイスに座る」
「くぐりいす?」
スケベイスの一種で、下に空洞があって手や頭を入れることができるやつ。なんて説明しても分かるわけないか。スケベイスどころかエロ知識自体、少なそうだし。
「どうせ一晩だし、今日は徹底的に洗ってやるわよ勇者様このやろう」
「やっぱり怒ったたたた……!?」
髪がかなり傷んでる。備え付けのシャンプー安物だけど、何とかなるかな?
「め、めがっ、めがしみるっ!?」
「子供じゃあるまいし、シャンプーハットなんて期待しないように!」
というか、金持ってるくせに衛生面気にしないとか、ふざけてるとしか思えないっての。私達娼婦でも娼館から無理やり経費出させてるってのに。
「今日は身体洗うまでお預け!」
「そんなぁ~」
涙目のディル君の頭を強引に洗い落とすと、私はボディースポンジを手に取った。
「さあ、背中を流してあげるわよ~」
「ミーシャさん、声が乾いてる……」
若干ディル君にトラウマを植え付けながらも、身体を洗う手は止めなかった。
「きゃあっ!?」
……え、啼き声がわざとらしい?
そりゃ何度も抱き着かれてたらさすがに慣れるけど、これは素。慣れても声は出ちゃうって。
しかもこの勇者様、わざと私を啼かせている気もするが、今はお客様だ。されるがままになっていよう。というか、例え演技でも気づかないんじゃないかな?
「んっ! んぅむ……!」
「ちゅ、んん……」
しかし男とは、普段の変化に気づくのが遅いというか、目の前のエサにあっさり喰いついていくというか。私が水着姿なのにも構わず、あっさり抱き着いてベッドの上にダイブ、そのままディープキスというかベロチュウタイムだ。違いは舌を絡めているかどうかである。これは実践で出るので赤線引いとくように。
「ぷぁっ! ……あれ、ミーシャさん、今日は水着ですか?」
「ん~……そんなとこ」
今頃気づいたの?
「ちょっと設備が新しくなったから、イベントでね」
そう言って(元凶に)浴場部分を指差して見せた。
「わぁ~お風呂だ……」
「うん、湯船はちょっと狭いけどね」
とはいえ、魔法導具を用いた水道がないと汲んでくるのも一苦労な広さだ。人間二人入ってしまえば湯船のお湯なんてあっさり半分以下になってしまうだろう。
「もうお湯も溜まってるし、勇者様、一回身体洗ってから浸かる?」
「うん、ミーシャさんも一緒に」
いや、私は一人でゆっくり入る派だ。孤児院にいた時も大人数用の巨大湯船に一人で入る為、一番風呂か最後にしか入らなかったくらいだ……なんて言おうとも、今は接客中。
はあ、仕方ない。
「じゃあまず、服を脱ぎましょうね~」
そして手慣れた感じで(半分いやらしく)ディル君の服を剥いでいく。旦那の時はよく逃げられたけど、この勇者様は逆にパンツまで私に脱がさせやがって。
これが勇気ある者か……いや、多分違うこれ。
「くん……そう言えば勇者様って、お風呂とかよく入るの?」
魔法導具を用いた水道というのは、結構贅沢品だ。特に水源が近くにないと、そこまで導具を張り巡らせなければならず、その分予算がかさんでしまう。
この辺りだと住宅街の中心とか、大きな施設とか、ちょっと値が張る以上のお高い宿屋じゃないとお目にかかることはない。金持ち? そんなもんとっくにお隣の『デステクレイェン』に移住か亡命しているに決まっている。基本的にお金ないもん、この国。
……あれ、じゃあこの国、どうやってディル君に給料払ってるの?
そんな疑問が過ぎる中、ディル君は後ろ頭を掻きながら答えた。
「いや……」
歯切れの悪い回答、まさか……
「野宿とかが多いから、水浴びはするけど汗を拭くだけで他は何も」
「石鹸使えっ!」
えんがちょ、えんがちょ!
今までまさぐられていた私の身体も汚れた気分になる。というか衛生面に気をつけろ、下手したら死ぬっての!
「さあ勇者様。身体を洗いましょうこうなったら徹底的に洗ってやる!」
「え、あれ、ミーシャさん? もしかして怒ってます!?」
当たり前だこちとら女だ汚いのは嫌!
「はい潜りイスに座る」
「くぐりいす?」
スケベイスの一種で、下に空洞があって手や頭を入れることができるやつ。なんて説明しても分かるわけないか。スケベイスどころかエロ知識自体、少なそうだし。
「どうせ一晩だし、今日は徹底的に洗ってやるわよ勇者様このやろう」
「やっぱり怒ったたたた……!?」
髪がかなり傷んでる。備え付けのシャンプー安物だけど、何とかなるかな?
「め、めがっ、めがしみるっ!?」
「子供じゃあるまいし、シャンプーハットなんて期待しないように!」
というか、金持ってるくせに衛生面気にしないとか、ふざけてるとしか思えないっての。私達娼婦でも娼館から無理やり経費出させてるってのに。
「今日は身体洗うまでお預け!」
「そんなぁ~」
涙目のディル君の頭を強引に洗い落とすと、私はボディースポンジを手に取った。
「さあ、背中を流してあげるわよ~」
「ミーシャさん、声が乾いてる……」
若干ディル君にトラウマを植え付けながらも、身体を洗う手は止めなかった。
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