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第五章 大迫孝江の物語 或る日の温泉

湯女(ゆな)料理?

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「まぁそれなりの機械の力を借りることになったけど、幸いにも誰にも抱かれなかったわ」

 孝江さん、そういうと美子さんに向かって、
「吉川様、もう私はどんな事でも致します、どうぞ、抱いてください」

 全裸になって蹲踞(そんきょ)の姿勢などします。
 さすがに体育会系出身ですかね。

 結構エロい姿勢です。
「もう……孝江、私の女奴隷になるのですね」
「はい、なんなりと致します」

 で、美子さん、何やら始めます。

 ピクンとした孝江さん。

「蜜柑ぐらいははいりそうね、ほんと孝江は変態だわ、ならこれでも入るでしょう」

 呆けたような顔をして、孝江さんは動かなくなりました。
 そして孝江さんはメイドの証であるチョーカーを頂いたのです。

 この後が大変です、興奮したギャラリーの三人を相手に非常識なほどの、痴態の数々を繰り広げた美子さんでした。

 翌日、孝江さんは今までにないほどの、安らぎを感じていました。
 たまりにたまっていたストレスが、一夜にしてなくなり、心が透き通ったようで、自分でもおかしいのですが賢くなったと実感しました。

 明らかに知的な雰囲気が、孝江さんから漂い始めました。

「やっぱりね、孝江、幸せでしょう?」
 と、雅美さんが声をかけてきました。

「幸せです、心も身体もすっきりしました」
「悩みがないというのか、不安がないというのか、言葉に困りますが、私は支配されているのです」

「私は吉川様にご奉仕すればそれでいい、それだけの女、難しい事はない、そう実感すると、今日この時に満足している自分が分かります」

「皆で美子様にお仕え致しましょう、そしてご褒美に抱いて頂きましょう」
「この後の事は私が教えてあげる、孝江は私の大親友、それに沙織さんもいるしね」

「一つ教えて欲しいのだけど、あそこの一番感じるところが下着にすれると大変なことになるのだけど、皆さん、どうしているの?」

「いわゆる『ボタン』対策ね、チョーカーの力でだんだん慣れてくるけど、それまではノーパンで『形状記憶ペチコート』をつけるのが一番ね」

「私の時はなかったけれど、今ではいいものがあるのよ、孝江はまだ、通販カタログを知らないわね」

「頭の中で『通販カタログ』って念じてみて、カタログみたいなのが浮かぶでしょう」
「それが浮かんだら『形状記憶ペチコート』って念じるのよ、幾つか浮かんだでしょう」

「それはメイドや女官専用のもので、大事な下腹部をカバーするのよ、結構丈夫で『ボタン』の周りに薄く隙間を作るのよ、ただしスカートしかはけないけど……」

「それから絶対にロングよ、ミニなら丸見えになるわよ
「もっとも美子様相手の場合はミニを勧めるけどね、それから『形状記憶ブラ』もあるわよ」

 いろいろくわしく、教えてもらっている孝江さんでした。

 その頃、美子さんは、二人の公爵令嬢に朝からからまれていました。
「まだ足らないの?」
「こんな機会はありませんから、三泊四日、朝から晩まで私たちを食べてくださいね♪」
 
 三泊四日の間、5Pで繰り広げられた美子さんの、夜伽旅行の話しは、瞬く間にメイドの間に広がりました。

 メイドたちは、密かにこのような温泉夜伽旅行のことを、『湯女(ゆな)料理』と呼ぶようになりました。
 以来、ハレムなどが何か有意義な事をした場合、論考行賞として、ハウスキーパー事務局が、時々『湯女(ゆな)料理』を設定するようになりました。

「いいわね、私も欲しいわね」
 サリーさんが云ったとか云わないとか……
 何年かに一回、愛人さんたちのグループにも『湯女(ゆな)料理』が……
 サリーさんには誰も逆らえないですからね。

 そうそう、この後時々ですけど、孝江さんは雅美さんと一緒に、ポニーカートなどを引いたりしていました。

  FIN


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