もてない男の異世界ハーレム奮闘記

ミスター愛妻

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第四章 嫁とり騒動PERT2

ドロア侯爵令嬢マーガレット


 マーガレットは捨てられ、ボロボロになって実家に帰ってきた。
 子爵家の三男坊と駆け落ちしたが、その男は働きもせず、マーガレットが持ち出した宝石類を売り飛ばし、お気楽生活をしていた。
 いよいよそれが尽きると、なんとその男は、とある商家の跡取り娘と出来、マーガレットを捨ててしまった。

 無一文で、食事もほとんどとれず、途方に暮れていたとき、顔見知りの近衛騎士の妻と出会ったのだ。
 そしてなんとか実家に戻された。

 ドロア侯爵は激怒した。
 相手の男を捕まえ、寄子でもある子爵家に引き渡した。
 勿論、即日に三男坊の事故死の報告があった。

 三男坊の相手の商家は、ドロア侯爵領での商売は出来なくなった。

 そしてマーガレットは修道院入りを待つことになった、そんなとき、父親であるドロア侯爵に呼ばれた。

「おまえ、従姉妹でもある、クレア王女とは懇意にしていたな?」
「はい、お父様」

「十日ほど前、クレア王女が嫁いでいた侯爵が、狂乱してクレア王女を殺そうとした、王女を暗殺しようとした以上、侯爵家は取りつぶしとなった」

「二日ほど前に、王家はヴァルベック辺境伯(マーグレーブ)領をヒロ・ミウラという、凄腕の治療魔法士に売却した、とんでもないアメシストを献上したためと伺っている」
「私も見せていただいたが、それは素晴らしいモノで、帝国に持ち込まれたら、皇女の二三人つけて、伯爵領ぐらいは下賜される代物と云われている」

「そのヴァルベック辺境伯に、クレア王女が降嫁されるようだ」
「そして、クレア王女の母上であられる第二王妃様が、クレア王女と一緒にヴァルベック辺境伯に嫁(とつ)がないかとおっしゃった」
「支度金として50万ランド用意するとヴァルベック辺境伯は云われている」

「事実、国王陛下を経てその支度金は当家に支払われている」

「あとはマーガレット、お前次第だ」
「私が決めて良いのでしょうか?支度金は支払われているのでしょう?」
「構わぬ、ただしヴァルベック辺境伯からお前に言付けがあった」

「ヴァルベック辺境伯領は貧しく、クレア王女と一緒に働くつもり、もし侯爵家令嬢として、そのような事が出来ぬと云われるなら、無理することは無い、支度金は迷惑料として受け取っていただきたい、返金の必要は無い」
「貧しいといいながら、何とも潔い男だ」

「お父様、こんな私でよければ、ヴァルベック辺境伯様にもらっていただきたく思います、クレア様と二人、汗して辺境伯様に添い遂げたく思います」
「そうか……、お前も知っての通り、クレア王女は子をなせぬお体だ、お前が身籠もれ、よいな」

「……分りました……」

「そうそう、辺境伯ともなると妻は三人は必要になる、もう一人、嫁ぐらしい」
「当然でしょう……誠心誠意ヴァルベック辺境伯様にお仕えいたします、私が一歩引いてみせます」

 ドロア侯爵令嬢マーガレット、クレア王女より一つ年上の21歳、スラッとして背が高く足が長い、髪は栗毛色、本来は活発な美女なのですが、憂いを漂わせて、かなり痩せていますね。

 こんな遣り取りがあった三日後には、二人目の妻、マーガレット・ドロアさんがやって来ることになったのです。

 このときには、二人はリンデンハイムの館に住んでいました。

 一応、館の維持管理は、宮殿から派遣されたメイドさんがしてくれています。
 食事は二人でいつも取っています、恥ずかしいので、食事は見せられない、と、メイドさんたちは思っているようですね。

 ただ、このお屋敷、家賃がかかるのですよ!
 激安価格で年5万5千ランド、日本円なら385万円……

 あの砂金の交換比率は闇ルートの135%適用を認められましたので、59,775ランドの黒字から捻出します。
 結局、手元に4,775ランドしか残らないわけです。

 王家の宿舎として使われていた館で、辺境伯の館としては、もう恥ずかしいぐらいに小さいそうです。
 もうこの頃は、ヴァルベック辺境伯は貧乏貴族として超有名、ただ治療魔法士としても超有名……
 あちこちから治療の依頼があるのです♪

 今のところ、貴族相手の往診専門、馬車のお迎えがあれば往診するスタイルですけどね。
 大体、貴族相手ですので、治療費は1,000ランドからね。
 20日間で22,500ランド儲かりましたね♪薬代なんていりませんものね、丸儲けです♪
 
 一日平均1,125ランド、年間365,000ランドぐらい。
 年収2,550万円、食費と住宅代は要りませんが……三人の妻の必要経費が……
 三人の奥さん、一応貴族令嬢、お付き合いのためにも、お金が要りますからね…… 

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