もてない男の異世界ハーレム奮闘記

ミスター愛妻

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第四章 嫁とり騒動PERT2

ヅラ疑惑とオッパイ


 翌日、朝から国王陛下に呼ばれたヒロさん。
 朝食もほどほどに、慌てて迎えの馬車に乗り込みます。
 二人の奥さんには、パンと牛乳なんて渡していました。

「ヴァルベック辺境伯よ、せわしなく働いているようだな、治療院、評判がよいぞ」
「お褒めいただき恐縮です」

「まあ、用件を先にいおう、実は辺境伯に、治療してもらいたい者がいるのだ」
 ここで国王陛下、皆を下がらせたのです。

「まあ、治療してもらいたいのは余なのであるが……」
「どこか、お悪いのですか?」

「じつはの……余の髪の毛は『カツラ』なのだ……」
 国王陛下、ヅラだったの?いけない、ここで笑っては不敬罪で頭が飛びそうです!

「治せるか?」

「すこし診察しても?」
「構わぬ」

 で、診察してみますと、毛根が死滅?
 頭に魔力を通して刺激?髪が伸びるのね♪
 その後、陛下自身の魔力を循環させ、ご自身で維持管理ですか。

「どうやら、髪の毛の根元が死滅しているようですが、何とかなりそうです」
「ただ、陛下ご自身の魔力を、頭髪根元に循環出来るようにいたしますから、その後、毎夜意識して下さい」

「そうか♪わかった♪」

 治療は完璧、国王陛下は超がつくほどご機嫌……

「余がヅラだと貴族連中が噂しておっての、連中の前で、違うと言ってやりたかったのだ♪」
 案外、国王陛下、気にしていたのですね。

「知っているのは二人の王妃だけだから、黙っていろよ」
「それとの、余の髪をなんとかした腕を見込んで、もう一人治療してもらいたい者がおるのだが、頼めるかな」
「構いませんが?」

「第一王妃なのだが、胸にしこりがあるらしいのだ」
「……乳がんの恐れがありますが……私の治療は患部を見せていただく事になりますので……」
「夫の余が許す、触っても良いので、見てやって欲しい……」

「別室で待機させている、余の禿げを治せたら、ヴァルベック辺境伯に見せると了承させている」

「いまおられるのですか……分りました……」

 国王陛下が、第一王妃付きのメイドさんを呼び、別室に案内してくれました。

「失礼します」
 第一王妃様が待っておられましたね。
 17歳で嫁がれ、19歳で王太子殿下を出産、現在42歳らしいのですが……なんともお綺麗な方なのですね。
 第一王妃となると国母ですからね、貫禄も……オーラがあります。

「ヒロ殿、ご足労いたみいります」
「国王陛下からお話を伺っています、早速ですが診察しても構いませんか?」
「どうぞ、覚悟しております」

 覚悟ですか……

 案内してくれたメイドさんが衣服を脱ぐのを手伝っています。

 で……乳房を触って……右乳房にしこりが……大きさにして6センチほど……
 なんとなく乳がんの転移はなく、ステージⅡB期と思われます……

「幸い転移は無いようです、いまから治療いたします」

 乳房の上に手をかざすと、乳房に1センチ程、皮膚が開き、そこから腫瘍がズボッと出てきました、傷口からの出血は不思議にありません。
 とにかく、腫瘍はお皿に受けておきました。
 痛みは感じないようですが、グロいですね、メイドさん失神寸前ですが、王妃様は肝が据わっているらしく、平然となされています。

 さらに手をかざし続けると、傷口が消えて行き、しぼんでいた乳房も膨らんで、元に戻ったのです。

「終わりました」
「治ったの?」
「今回は治りましたが、飲酒は控えられることをお勧めします」

 王妃様、服を着ながら、
「またかかりますの?」
「身内の方に、この病気にかかった方がおられるなら、かかりよいかも知れません」

「そうですか、その時はまたお願いします」
「お声をかけていただければ」

「陛下の治療と共で、いかほど支払えばよろしいですか?」

「陛下には、私の婚姻にお骨折りをいただきましたので、いただけません」
「でも、失礼ながらヴァルベック辺境伯は、手元不如意との噂ですが?」
「たしかに、やりくりしておりますが、何とかやっております、お気遣い有り難くおもいます」

「そうはいってもね、王家としての体面もありますので」
「そうでした、私、出自が平民なもので高位の方々の体面に思い至りませんでした、失礼しました」

 王妃様、ここでかなり笑われましたね。

「治療代は、こちらで考えるということで、よろしいですか?」
「お任せします」

「それにしても面白い方ですね、今、ヴァルベック辺境伯がお住まいの館に派遣されている、メイドたちの噂話は私の耳にも聞こえてくるのですよ」
「仲がいいのですね、もう一人奥様増えたのでしょう、大丈夫?」
「仲良く三人で、いつも食事しています」
「いいわね、しがらみの無い食事なんてね」

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