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第四章 嫁とり騒動PERT2
閑話 マーガレットの独り言
ヴァルベック辺境伯様って、なんともパッとしない男よね……もっさりしているし……クレア王女、こんな男のどこに惚れたのかしら?
これがマーガレットのヴァルベック辺境伯への第一印象だった。
父は、このヴァルベック辺境伯を気に入っているようだ。
「貧しいといいながら、何とも潔い男だ」
こんな言葉をマーガレットに云っていた。
「お父様、こんな私でよければ、ヴァルベック辺境伯様にもらっていただきたく思います、クレア様と二人、汗して辺境伯様に添い遂げたく思います」
云わずにはおれなかった、確かに醜聞まみれのマーガレットを、支度金50万ランドを支払い、貰ってくれる男なんて、まずいないのだから……
どうせ、自分は男を愛することはない、子爵家の三男坊に恋焦がれ、恥も外聞もなく全てを捨てて駆け落ち……そしてぼろ布のように棄てられた……もう男はこりごりよ……
誰もが軽蔑したような目で私を見るのも、仕方ない事よ……私は終わったの、どうでもいいのよ……
こんな私を貰ってくれる奇特な男にでも、添い遂げようと思うのは、父に50万ランドも支払い、ドロア侯爵家の体面を少しばかり保ってくれたお礼よ……
煮るなり焼くなり、好きにすればいいわ、どうせ男なんて、女を抱く事しか考えていないのよ!
父は支度金の半分を慣習通り、私に持たして辺境伯へ返そうとした……当然よね……貴族のプライドがそうさせるわ……
えっ!いまなんと!私の財産だから、どこかの銀行に預けておけ?
なんで!理解できないわ!
この後、マーガレットは信じられない言葉を聞いた。
「こう見えても私は夫ですよ、妻の手助けはお願いしても、基本的には私が働けば良い話し、そうでしょう?」
辺境伯が働くの?妻の為に働くの?
そうよね、ヴァルベック辺境伯領って、有名な貧乏くじの領地、ここを領有すると莫大な税金が必要なうえに、住人はいなく収入はない……
働かなければ食べていけない……
そんな辺境伯なのに、お金に苦しいのに、なぜ25万ランドを私の財産とするの?
馬鹿なの!大馬鹿なの!でも……
なんとなくわかったわ、クレア王女が、どこに惚れたのか……父がなぜ気に入っているのか……
ヒロ・ミウラ・ヴァルベック辺境伯様って、中身のある男なのよ!
この方、私の知っている男とは違うのよ!
私、本当に見る目がないのね……
クレア王女はたいしたものよ、この男の値打ちを理解しているのよ!
私、危なく最高の伴侶を逃がすとこだったのではないかしら?
ドロア侯爵令嬢マーガレット、21歳、この日は人生の節目のようでした。
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*この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。
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