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第六章 異世界商品
美容液
翌日から、往診治療の帰りにリンデンハイムをウロウロするヒロさん。
やはり飛び込みはね……しかも、ヴァルベック辺境伯と名乗ると、いい顔をしないのですよ。
そして三日目、
「ヴァルベック辺境伯様でいらっしゃいますか?当商会は何を扱えばよろしいのでしょうか?」
脈のあるお店に出会ったのです♪
小さい店構えのお店ですが、宮殿の前にあるのです。
「私は治療魔法士ですので、化粧品などを卸したいのですが?」
「しかし、当商会は、えっ会頭?」
突然、奥から偉げなおっちゃんが出てきて、
「私が代わろう、化粧品ですか?ヴァルベック辺境伯様は、ここに商品をお持ちですか?」
カバンを持っていましたので、そこから取り出すようにして、
「これです」
『2種のヒアルロン酸●●美容液』、『3種のコラーゲン●●美容液』、『コエンザイムQ10●●美容液』、『ローヤルゼリーエキス●●美容液』、『ハトムギ種子エキス●●美容液』の五種類。
使い方はウェブで、この使い方を記載しているサイトがありますので、受け売りです。
「『ローヤルゼリーエキス●●美容液』は五日ほどで、肌の変化を感じ始めると云われています、若い方より少しお歳のいった方にお勧めです」
「当商会の女性店員に試させて良いですか?」
「どうぞ、試供品として差し上げます、女性の方がお使い下さるのなら、こちらも差し上げます」
『薬用デオトラントソープ』ですね、1セット分12個を差し出しました。
「これは石鹸ですか?」
「薬用石鹸です、ニキビを予防し、汗のニオイや体臭を防ぎます、さらに皮膚を清浄し、殺菌・消毒する石鹸です」
「そうですか、まあ、この石鹸も試させてみましょう」
「ではとりあえず十日後に、私自身がお屋敷にお伺いいたします、申し遅れましたが、当カニンガム商会の会頭をしています、ジョージ・カニンガムです」
「ヒロ・ミウラです、私、往診治療であちこち出かけておりますので、不在の場合は妻にお相手するように伝えておきます」
「わかりました、クレア王女様に、よろしくおっしゃってください」
……やっと話を聞いてくれる商会がみつかった♪……
……でも、奥様とは云わずに、クレアさんの名前を出しましたが……
館に戻ったのは午後の四時、三人のメイドさんが忙しそうに働いておられます。
「お帰りなさいませ、旦那様」
「ただいま、皆さん、何時もご苦労様です」
「そうだ、メイドの皆さんにも頼みがあるのですが?いま、よろしいですか?」
「何でしょうか?」
「三人の奥さんも、応接室に呼んできてください、女性の方々にご相談があるのです」
皆さん、集まったところで、
「実は、先頃から探していた、ヴァルベック辺境伯領の物品を、売ってくれそうな商会が見つかりました」
「今日、その会頭と会うことが出来、試供品を手渡してきました、十日後にこの館にこられます」
「五種類の美容液です、皆さんにも、その試供品を試していただけないかと思うのです、男の私がつけても、美容液の善し悪しなんか分りませんので……」
「ただ、皆様はお若いので、あまり必要無いかと考えますが、試してもらいたいのです」
「売り出す物品って、美容液だったのですか♪」
あれ、皆さん、食いつきが半端ではないような?
「これなんですが……」
五種類の美容液を並べたヒロさんです。
「あと、クレアさんたちは使っているでしょうが、『薬用デオトラントソープ』も渡しておきました」
「あの石鹸ですか?あれはいいものですね♪」
「そうね、あそこの臭い対策には最高よ♪」
メアリーさんのお言葉です……
メイドさんたち、耳を大きくして聞いているようです。
でも三人のメイドさんたちは、王家の所有する奴隷メイドさんで、守秘義務は心得ておられますので、近頃は目の前で取り寄せたりしているヒロさんなのです。
使い方はカニンガム商会でしたとおり……
皆さんに1セット渡して……えっ、もう1セット?石鹸も欲しいの?
取りあえずは五時になりましたので、メイドさんはお帰りです。
美容液をお一人10本も抱えてね♪
『薬用デオトラントソープ』はお一人6個ね♪
なにか悪いので、おやつをつけて渡したのですよ♪
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