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第八章 帝国嫁取り旅行
エバ皇女殿下の呪い
謁見が終わると、クレアさんは宮殿のハレム、皇妃様の私室に呼ばれていました。
「貴女が王国の第四王女、クレア・コートネイさん?」
「はい」
「たしか王国第二王妃の娘さんよね」
「その通りでございます、皇妃様」
「娘のエバが貴女の夫に嫁ぐと思うのだけど、どんな男なの?」
「容貌はパッとしません」
「夜は?」
「絶倫です」
皇妃様、ニヤッとして、
「娘は未亡人といえど処女、と云われているけど、そうでもないのよね……」
「ヒロ様のハレムは、王国では中古品を集めていると揶揄されています、そんな女が満足して仲良く生活しております」
「なるほど、夜ごとの事は心配しなくてもよいのね」
「で、正妻は娘を受け入れてくれるの?」
「ヒロ様次第です、ヒロ様のハレムの一員におなりになられたら、少なくと私どもは仲良くさせていただきます」
「娘は呪われているようだけど、ジョージ・カニンガムがいうには、辺境伯は治療魔法の使い手とか?」
「さようでございます、ヒロ様は王都リンデンハイムで治療師として、私どもを養っておられました」
「エバの呪い、下半身が膿だらけというのは、やはり外聞が悪いので伏せているけど、治せるなら母としては治してやりたい」
「ヒロ様なら治せると考えております」
「どうして言い切れるのか?」
「神の使徒であられますから、ご存じなのでしょう?」
「その話、信じられるのか?」
「私の母は、あることを見て信じました」
「あの第二王妃が?鑑定持ちであったな?」
「そう……か……クレアさん、娘、エバをお願いするわ……」
同じ時、ヒロさんと皇帝は二人で話していました。
例の国王陛下の親書を渡していました。
その場で目を通され、
「……なるほど……余も同意する……」
側には帝国第二皇女、エバ・マッケンジーがいます。
「娘のエバだ、エバ、この者がお前の夫になる、挨拶をせよ」
「エバでございます、よろしければ辺境伯様のお側にお仕えさせてください」
「ヒロ・ミウラ・ヴァルベックです、こんな田舎者に嫁いでいただけますか?」
「父である皇帝陛下の御命令、どのような方であろうとも妻としてかしずきます」
「私には三人の妻と三人の愛人がいる、仲良くできますか?」
「出来ますが、その方々が私を嫌がると思います、辺境伯様も私を避けられると考えます、私はお屋敷の片隅で目立たぬようにいたします」
なるほど、呪いを気にされているのですか……
ヒロさん、突然、日本語で
「右手は心労が嵩じて動かないのですが、下半身の膿は呪いですよ、私ならどちらも治せるでしょう、神様が治せとおっしゃられておられます、同じ転生者同士ですから、気になされることはありません、夫として守ってみせますよ」
驚愕した顔のエバさんです。
「お願いできますか?治していただけるなら、身も心も捧げます」
ここで皇帝陛下に向かってヒロさんが、
「第二皇女殿下の治療を始めてよろしいでしょうか?」
「治せるのか?」
「神は私なら治せると仰せでした、右手は心労によるものですが、呪いは患部の場所が秘所ですので、陛下の御許可がいただきたいのです」
「娘はすでに君のものだ、煮ろうと焼こうと好きにせよ」
ヒロさん、まずエバ皇女の右手を治します。
ストレスから来ていますので、暗示をかけたようです。
もっとも、先ほどのヒロさんの言葉で、エバさん、安心したようで、ストレスもこの時点で無くなっているようなのですけど……
そして、
「ではエバ皇女、患部を見せていただきたい」
「……父上の前ででしょうか……」
「そうだ、陛下に治しているところを見てもらい、つまらぬことをしていないと確認していただかねば、首が飛びかねない」
「婿殿よ、余を信じてほしい物だな、つまらぬことをしたとしても、エバは汝の物であろうに」
「まあよい、慎重なのは恥ではない、美徳というべきである」
それにしてもエバ皇女、帝国一の美女という通り、言葉がないほどの美しさ、あえて言うなら若いころの●●●ベス・●●ラーさんに似ていますが、半端ないほどの気品です。
そんなエバ皇女が下半身をむき出しにして、机の上に横たわっています。
「申し訳ありませんが、足を開いていただきませんか?」
「……わかりました……」
膿まみれで、爛れています……
で、患部をですね、撫でさすっているヒロさん。
徐々に色っぽい声が……
でも、さすったところから爛れた皮膚が治っていきます……
最後に大事な所と、お尻に指を……
エバさん、痙攣しながら気絶?したのですね。
「これで大丈夫でしょう、呪いをかけた者に、呪いがかえっています」
「つまり調べれば犯人が分かるのか?」
「少なくともエバ皇女と同じ症状が出ているはずです、ただ私には犯人はわかりませんし、身近かどうかも分かりません」
この犯人、直ぐに判明したようです。
ドーソン公爵令嬢のフローラ・ドーソン……
エバ皇女と同じ学校出身……
フローラ嬢は自殺なされたようで、ドーソン公爵家はドーソン侯爵家となったようです。
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*この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。
**週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**